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児童文学とファンタジー

非現実、別世界・・そう、現実では起こりえないことが物語の中では起こるのだ。
それは妖精やドラゴンが出てくるものだったり、魔法使いが出てきたり、時空を越えて旅したり。

ファンタジーは児童文学の範疇とされているが、
優れたファンタジー作品は子どもだけのものにしておくのはもったいない。
むしろ大人にこそ読んでもらいたいものだと思う。
子どもの頃に読んだ作品が、大人になった今読み返すとまた違った感動があるのだ。
そして、子どもの感性とはまた違う自分の心にびっくりしたり。
原文で読んでみると、また特にその感は強くなる。

以下に、私が持っている児童文学、ファンタジーに関する本を紹介します。
記載の版は私が持っている本のデータで、古いものも結構あります。
また、それぞれの書評は私個人の感想を多分に含みます。
本のタイトルをクリックするとAmazonのサイトへジャンプしますが、
出版年などはここのものとは違っているものもあるかもしれません。ご了承ください。

 

ファンタジー・ブックガイド
ファンタジー・ブックガイド
著者:石堂藍
2003年12月20日 初版第1刷発行
ファンタジー好きにはもちろん、これからこんな本を読んでみようと思った時にその作品の雰囲気がわかるように紹介されているガイドではないかと思う。
ファンタジーの分類(High Fantasy,Time Fantasyなど)ごとに、古典と呼ばれる作品から現代のものまで、かなりの数に上る。(Amazon書評では400冊と紹介)ファンタジーのキーワード別のコラムもあり、なかなか読みごたえのある1冊だと思う。
たのしく読める英米児童文学
たのしく読める英米児童文学
編者:本多英明/林宥子/小峰和子
2000年3月30日 初版第1刷発行/2002年2月20日 初版第2刷発行
英米児童文学の入門書として、分類ごとに作品を紹介している。
英米児童文学の誕生期から古典と呼ばれる作品、発展期の作品、そして新しい作品や英米以外の児童文学、絵本についてそれぞれのあらすじ、読み方、作家の履歴など見開き2ページで紹介されている。 朝日カルチャースクールの講座で教えてくださった本多先生、小峰先生のコラムもなつかしい。
童話の国イギリス
童話の国イギリス
著者:三谷康之
1997年7月17日 第1初第1刷発行
物語を楽しむために、その国の風土や風習などを理解することがいかに大切であるか。『不思議の国のアリス』に出てくるウサギの穴はどこにあったのか?『鏡の国のアリス』でアリスが乗った暖炉の上にはなぜ鏡が掛けてあるのか? 物語の舞台となった土地やそこに住む人たちのことを知らなければ何の疑問も持たずに読みすすんでしまうけれど、「おもしろかった」という一冊が、この本を読むことで別の視点からまた楽しめる。 アリスだけでなく、クマのプーさんやメアリー・ポピンズ、マザー・グーズの話などなどイギリスの児童文学を読むのにヒントになるお話がたくさん。もちろん、写真やイラストがその手助けとなっている。
イギリス・ファンタジーへの旅
イギリス・ファンタジーへの旅
著者:岩野礼子
2000年7月30日 発行
単純にイギリスのファンタジーの本の紹介、そしてそれにまつわる場所への旅の記録・・と思って読み始めるとちょっとびっくりする。 ファンタジーに魅力を感じていた著者の束縛された現実世界からの逃避をからめて書かれている本だからだ。この本の中で書かれている「もうひとつの世界への扉」とは、実は著者の新しい可能性への扉だったのではないか・・
ファンタジーの物語の紹介は、ピーターラビットから不思議の国のアリス、指輪物語、そしてハリー・ポッターなどさまざま。
イギリス 7つのファンタジーをめるぐ旅
イギリス 7つのファンタジーをめるぐ旅
著者:さくまゆみこ
2000年2月18日 初版第1刷発行
作家と作品、それににまつわる場所をたずねて紹介している。
紹介されている作品は 『ピーターラビットのおはなし』、『ふしぎの国のアリス』、『クマのプーさん』、『ピーター・パン』、『クリスマス・キャロル』、『たのしい川べ』、『グリーン・ノウの子どもたち』。
写真もふんだんに使われ、その地を訪れるための地図まであり、ちょっとしたガイドブックと言えるかも・・
児童文学を英語で読む
児童文学を英語で読む
著書:百々佑利子
1998年11月20日 第1刷発行
特にファンタジーに限定はされないが、児童文学を英語で読もうと言う人のための入門書と言える。『朝日ウィークリー』に連載された「短期集中ゼミ・世界の児童文学を英語で読む」のシリーズを加筆訂正、新しい章も加えて出版された。
岩波ジュニア新書から刊行されていることから見ても、中学生くらいから楽しく読めるのでは?
「古典から90年代までの新しい流れまで、英語圏の代表的な児童文学を精選」とのことだが、あるある、読んだことのある本が目白押し。私は紹介されてあるほとんどの本を読んでいるようだ。
この本は、具体的な読み方ではなく、読むときのヒントやポイントの説明がなされていておすすめ。
妖精の世界
妖精の世界
著書:フロリス・ドラットル/訳者:井村君江
1977年1月15日 初版発行/1978年6月10日 3版発行
妖精とかファンタジーに興味をもち始めた頃に購入した1冊。
"English Fairy Poetry, from the origin to the seventeenth century"  という原題で、「イギリスにおける妖精の誕生とその運命の研究」と見られよう・・というのが訳者のあとがきに記されている。かなり専門的な内容でちょっと難しい。
実は、最後に訳者が書いている「英国妖精流離譚」が私には興味深く有意義なものだったりするのだ。
余談だが、ハードカバーで装丁がすてきな1冊。
イギリス児童文学の作家たち-ファンタジーとリアリズム
イギリス児童文学の作家たち-ファンタジーとリアリズム
著書:猪熊葉子/神宮輝夫
1975年10月30日 初版発行/1977年9月30日 3版発行
『英語研究』誌で連載されていた「児童文学への招待」で紹介されたイギリス・アメリカの作家たちと作品のなかから、イギリスのものに限りファンタジーの系列を猪熊葉子が、リアリズムの系譜を神宮輝夫が執筆したもの。
この本の中で紹介されている作品と作家は代表的なものであると思うし、個人的にはファンタジー作品の中に読んでみたいもの、実際に読んだものが数多く含まれていてずいぶんと活躍した1冊である。 (この本、カバーがあったような気がするけど?)