ブレードランナー(1982) アメリカ映画

監督...リドリー・スコット
出演...ハリソン・フォード、ルドガー・ハウアー、ショーン・ヤング
公開当時の印象は非常に地味で、さほど話題にもならなかったし大してヒットもしてない筈。ところがその後じわじわと人気を集め今ではカルト化してる。結局、時代を先取りし過ぎたんだろうね。

リドリー・スコットの作風はこの1本で確立した感があり、個人的にはエイリアンよりも好き。日本人の俺らが見ると東洋文化の入り交じった美術背景とか違和感を覚える部分もあるけど、本国アメリカではその怪しさがスタイリッシュで斬新に受け止められてるんじゃないの。

雰囲気的にはSFアクションというよりハードボイルド発展型といった感じで、往年の探偵物とは趣こそ異なるものの同一線上の進化バージョン然としてる。ジメジメした空気感と様々な文化が交錯するイメージは以後定番化して押井守の功殻機動隊等へも受け継がれていく。

トータル的な雰囲気も好きだけど、最大のツボはなんと言ってもリーダー格のレプリカントを演じたルトガー・ハウアー。クライマックスでは主役を完全に食ってしまったあの存在感と怪しさが凄い。Time to Dieって台詞にもシビれたね。

ずいぶん後になって原作を読んだら、そっちでは物語の核になってる家畜のエピソードは映画じゃ全く描かれてない(申し訳程度にフクロウが出てくる程度)。まあ時間の関係上割愛って事なのかな。その辺がネックで原作ファンにはイマイチ評判が悪いみたいだけど、個別の映像作品として捉えればそれはそれで秀作だと思うよ。

(2007/03/13)

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