HOME | 最新のエッセイ | 過去のエッセイクレーム日記もうひとつのクレーム日誌掲示板読者の声 

クレーム取材往復メール



第2回 「無言のクレームについて」
2004/08/12更新

N新聞社からの取材依頼メール。
青木詠一様
 N新聞**です。早速のご返事、ありがとうございます。
 クレームにテクニックなし。クレームをつける人の心になりきったところからはじ
めるという点、よくわかりました。お話をまとめる形で記事にぜひ盛り込みたいと思
います。
 さらに甘えるようで申し訳ありません。以下のことで思い当たるところがあれば、
ご紹介いただければうれしいです。
(1)クレームをつけずに次の来店をなくしてしまう、最も恐れる無言のクレーム
を、青木様が気づいて食い止めたというエピソードなどありますでしょうか。具体的
にこんな商品のクレームで、こんな対応をしたことで、後からそのお客さんに「こん
な風に聞いてもらえなかったら、もう別の店に行こうと思ったところだった」などと
言ってもらったことなどは、あるのでしょうか。
(2)クレームをきっかけにして、逆に信頼感を勝ち得て、得意客になってもらった
ケースはありますか。こんなクレーム話をきっかけに、こう対応できたことが
よかったと思うという点が、お聞きできれば大変うれしいです。

 クレームこそ最高のアドバイス。難しいかもしれませんが、今回の記事では、その
点を書きたいと思います。お時間の許す範囲で結構です。ゆっくり、ご回答いただけ
れば幸いです。
  
 話は変わりますが、今日、「社長を出せ!」というクレーム処理のエピソードをつ
づった川田茂雄さんに話を伺ってきたのですが、彼も青木さんの本を読み「実に詩的
に、クレームのお話を読み物として紹介している。お読みなさい」と逆に私に薦めら
れたほどでした。クレーム情報を隠すのでなく、公開していくことがそれを生かすた
めに必要というのが、川田さんの持論だそうです。


私からの返信メール。
**様。
お世話になります。

先日、メールで頂きましたご依頼の件について
思い当たることを書いてみました。
参考になればいいですが・・・

> (1)クレームをつけずに次の来店をなくしてしまう、最も恐れる無言のクレーム
> を、青木様が気づいて食い止めたというエピソードなどありますでしょうか。具体的
> にこんな商品のクレームで、こんな対応をしたことで、後からそのお客さんに「こん
> な風に聞いてもらえなかったら、もう別の店に行こうと思ったところだった」などと
> 言ってもらったことなどは、あるのでしょうか。

残念ながら思い当たる点はありません。それが無言のクレームの
恐ろしさなのかもしれませんが。

ただ、こんなエピソードがあります。

もう、数年前のことです。
お客様から、ある商品の部品の注文をいただいたとき
それは、10年以上前のかなり古い部品だったのですが
正直言って部品注文は、価格のわりに手間ひまがかかって
家電の店員は敬遠しがちなのですよね。特に入手が難しい商品は。
(一般的にメーカーの部品保有年数は8年から10年くらい)

それで、私は調べることなく、「さすがに無理ですね」と断ったのですが
そのお客さんは、どうも私のその態度に怒ったのか無言で立ち去られました。

さすがに私も気になって、メーカーに確認したところ
ちゃんと手配できたのですよね。それでそのお客さんの電話番号が
わかっていたので伝えたところ、随分と喜んでくださって
「お宅の店なんか、もう二度と行かないと女房と話していたところなんですよ」
なんて明るく言われてしまいました。たったの200円程度の部品でしたが
それからは、そのお客様は店に何度となく、家電製品を買ってくださるように
なりました。

> (2)クレームをきっかけにして、逆に信頼感を勝ち得て、得意客になってもらった
> ケースはありますか。こんなクレーム話をきっかけに、こう対応できたことが
> よかったと思うという点が、お聞きできれば大変うれしいです。

先ほどのエピソードもこれに当てはまるかもしれません。
これはたくさんありますので、一例を挙げるのは難しいですね。
ただ、やはり、クレームを”できません”とか、”無理です”で最初から
終わらせるのではなくて先ほどの事例のように
”それでも調べてみる、やってみる”という対応をすれば
たとえ、結果的にダメであっても、お客様に誠意が伝われば
それから得意客になってもらうことが出来るのだと思います。

クレームは、そう言う意味でも、得意客になっていただくチャンスでもあります。

以上、具体的にあまり挙げられなくて申し訳ないのですが
記事の中で、何かの参考になれば幸いです。

よろしくお願いいたします。

青木詠一


クレーム取材往復メール後日談。

 前回のメールにて私が書いた「クレーム対処5か条について」の中で
最初に挙げた「本当に恐いのは、何も言わないクレームのお客様」
という点に、取材の方は、とても興味を持たれたようでした。
さすがはプロだな、と思う。

メールの中では、さらりと書いたけど、それは、私が密かに感じている
もっとも難しくて、大切なことだと思っていたから。

具体的な事例を・・・と質問を受けたときは、思わずどうしようかと悩んでしまった。
だって、何も言わないクレームの恐ろしさは、”店がそのクレームに気づかない”ということだから。
だから具体的な事例は、本来なら、書きようがない。
とはいえ、なんとかそれらしき事例を思い出し、書いてはみたけど
正直言って、あまり参考にはならなかったと思う。



ご意見・ご感想は、お気軽にお客様ご意見箱(掲示板)へどうぞ。
本の感想もお待ちしています。

メールによるご感想もお待ちしています。更新の励みになります。
お名前

メールアドレス

メッセージをどうぞ



お返事が出来ていません。ごめんなさい。
・・・いつもメールは楽しく読ませてもらっています。ありがとう。
*お願い。
メールの内容を”読者の声”のページ等で紹介させていただく場合がございます。
掲載不可をご希望の方は、その旨を書いていただくとありがたく思います。
ご了承下さいませ。

過去の日記はこちらへ。
つれづれノート(過去のエッセイ) 人の心とか生き方とか人生とか。
お客様クレーム日誌  接客で起きたクレームや仕事のことなど。
(現在、突如、食品スーパー店員になった私の苦悩の日々を書いています。)

 HOME   TOPへ

ココに来てくれてありがとう。
あなたに逢えたこの奇跡は、私の大切な宝物です。



Copyright (C) 2000-2004 EACH TIME All Rights Reserved
リンクはご自由にどうぞ。IE5にて表示・動作確認しています。

ビッピーズ