もうひとつのクレーム日誌  
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このページでは、ご訪問者の方の”もうひとつのクレーム日誌”を掲載させて頂いています。
只今、もうひとつのクレーム日誌投稿募集中です!詳しくはこちらより。
私のぜひ、読んでいただきたいおすすめのエピソードです。
*この文章ご提供の作者様へ:掲載に何か問題がありましたらメールにてお知らせ下さいませ。


 父の死と心の痛みと・・・。 投稿者 masaさん



いつもEachTimeさんのHPに元気つけられています!
私も前向きになれ、また頷きながら涙をながしてしまったり。

私が以前、契約社員で仕事をしていた時、仕事先での私に対するクレームです。
もう2年たっているけれど納得がいかないので聞いてください。
その会社は誰でも知っている大きな商社の配下にあります。
そして社員の方は、優秀な大学を卒業されている方が多かったりします。

私がその会社で仕事を始めて、1年ちょっと過ぎたころ、父が末期癌で、
あと1ヶ月と告知されました。仕事は毎日終電前までの残業で、父が亡くなった時、
迷惑をかけないように、とスケジュールを前倒しで消化していました。

朝も早く出勤していたため、ほとんど眠る時間はありませんでした。
そして告知されてから2ヶ月目の日曜日の早朝、父は旅立ちました。
悲しむ暇もなく、葬儀の手配、通夜、告別式とあわただしく過ぎてしまい、
契約社員という身分もあり、職場への連絡は自分からする余裕もなく仕事仲間に
連絡をして、月曜日から3日ほどお休みする旨を伝えてもらうよう頼みました。

本来であれば1週間忌引きで休暇をとることが出来るのですがちょうど仕事も
忙しく、休み余裕もないので、せめて3日と思い決めたことでした。

そして父を見送り、ほとんど寝ていなかったけれど3日後職場復帰をしました。

その職場の社員のほとんどは私が3日休んだことを良く思っていませんでした。
こんな忙しい時になんで休めるの?といった態度で、つらく当たられたりも
しました。さらに契約先の担当者から「社会人としての礼儀がない」と
ののしられ、なんのことかわからずに途方にくれたりもしました。

理由は、告別式を営む場所についての連絡がなかった、ということみたいでした。
弔辞を送れないことが問題だった、と言われました。

実は連絡を頼んだ仕事仲間のお父様がお亡くなりになった時、契約先の担当に
連絡をした際、なにも聞かれなかった、という話を聞いていたので、自分から
告別式の場所を伝えるのもヘンな感じがしたのと、初めてのことだったので、
気が回らなかったので言わずに終えてしまいました。

「もう仕事をたのまない」「こんな常識知らずが…」「3日も休めたのは
ありがたいと思いなさい」などといわれて、いつも前向きに考えている私も
涙が出そうになりました。

そして職場の社員の人達も同じような気持ちだったようです。

同じように契約社員で仕事をしていた人たちは、私の精神状態を心配して
くださったり、3日の休みで職場復帰したことを「無理しているでしょ?」
と気遣ってくれたりもしました。私の仕事も少し助けてもらったり、ととても
よくしてもらえました。それがなかったら、私は精神的にぼろぼろだったと
思います。

当然ですが、自分の仕事が片付いた段階でその職場はやめてしまい、契約先とも
縁を切りました。

私にも不手際があったと思います。それを自分が「取り乱していた」とか
「初めてのことで判らなかった」という言い訳で終わらそうとは思っていません。
でも、なにかしっくりこなくて、とても悲しい気持ちになりました。

とても忙しい時期に父が亡くなったこと、これをクレームにされてしまったこと…
どんなに父にはむかって生きてきた私でも、どうしても受け入れたくないクレーム
でした。

…どんなに頭のいい人間でも、人の痛みや悲しみや辛さを理解できない人間には
なりたくないです…父や母に言われた「勉強できなくても思いやりは忘れないで」
という言葉が胸にしみてしまう出来事でした。

長々とグチっぽいメール、読んでくださってありがとうございます。
これからも「うんうん」とうなる辛い出来事、スカッとする明るい話題を
楽しみにしています。

では…



・・・・・・・・・・・・・
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あとがきとお返事

masaさん、投稿ありがとうございます。
「電器売場店員のクレーム日誌」のEACH TIMEです。

父親が亡くなって、それで「3日も休めたのはありがたいと思いなさい」
という言葉が、私にはまったく信じられません。
たとえ、masaさんにも落ち度があったにしても、
この言葉は、まったくそれとは関係ないはず。

この投稿を読ませて頂いて、”仕事って、なんだろう・・”とつくづく私は思いました。
仕事は本当に大切なもので、家族を守ることでもあり、自己実現の場でもあり
また、夢を叶えることでもある。

しかし、その仕事が、決して人生のすべてじゃないということを
忘れているんじゃないのだろうか?
その「3日も休めたのは・・・」と発言した人は。

私の職場に、Tさんという人がいます。
Tさんはいつも忙しそうで、何一つ余裕がないくらいに仕事をしています。
誰よりも早く出勤してきて、そして誰よりも遅くまで仕事をしている。
残業代もつけようともせず、ほとんどがサービス残業で、公休日の日すら
仕事をしているという始末。

仕事が好きかといえば、そうでもないらしく、全然楽しそうじゃないのです。
確かに仕事は楽しいものじゃないにしても、苦しそうに仕事をしていて
一体なんになるのだろうか?

その人に1度、尋ねたことがある。
どうしてそこまで、仕事をするのか?と。
その答えはあきれるものだった。

「上司の目が、気になるから仕方ない・・・」

その上司も休日出勤やサービス残業をしているので
自分は休めない、と言っているのです。

そんな理由で、自分の人生のかけがえのない時間を無駄にして
なんの意味があるのだろうか?と私は思う。

価値観の違いはあるにしても、そこに意味など、なにひとつとしてない。

結局その後、Tさんは、体を壊してしまい今も入院生活を送っている。
神様が”休みなさい”と、強硬手段に出たのかもしれない。
そして今は、代わりの人が、残業もなく同じ仕事をしている。
思わず複雑な気持ちになる。

Tさんがあんなに頑張っていても、仕事はひとりじゃ何も変わらない。
こうしてTさんがいなくなっても、どうにかなるというものでもない。
虚しいけれど、それが現実だ。

 …どんなに頭のいい人間でも、人の痛みや悲しみや辛さを理解できない人間には
 なりたくないです…父や母に言われた「勉強できなくても思いやりは忘れないで」
 という言葉が胸にしみてしまう出来事でした。


私は接客業と言うものは、あえて、楽しいものでなくてはならないと思う。
自分が楽しくなくて、どうしてお客様に楽しさを与えることが出来るだろうか?
「売上をあげろ!もっと仕事をしろ!」などと、むち打つような店長のもとで
私は働きたいなどと思わない。
大切なのは、売上ではなく、”お客様の為に”という相手を思う心。
それは、ひろい意味での”思いやりの心”だ。

売上はそこから必ずついてくる。
もちろん、時として厳しさも必要かもしれない。
それも、相手を思う厳しさであれば、それでいいのだと思う。

今、接客業においても、長い売上の低迷から、人員は極端に削られて
誰も何一つ仕事に余裕がなく、笑顔も作れず、接客をしている人々がいる。
そんな中、当然、多くのクレームが起こって、ますます心はすさむばかり。

もしも、部下を持つ人がこれを見ているなら、心静かに考えて欲しい。
部下に仕事を与えるだけではなく、今、必要なのは、それを実現させるだけの
ちゃんとした時間と環境を、まず、与えるということを。
(本人が望まぬサービス残業で売上が上がったとしても、マイナスの心は計り知れない。)
言われたことを、ただ、下に伝えるならば、上司であるあなたの存在は意味がない。

多くの部下は、今、求めている。
広い意味での”思いやり”というその言葉を。

でも、決して誤解して欲しくはない。
それは、弱さや甘えではないと言うことを・・・。


masaさんへ、私も今回、あなたの投稿から
いろいろと考え、また、あらためて思い直すことが出来ました。
つらくて貴重な体験談を、そして投稿を、心からありがとう・・。



EACH TIME


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