まーちゃん(プライベートフォトへ) お客様クレーム日誌
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2005年6月
クレーム日記と仕事、人間関係、その他関連エッセイ

「それでもお客様は神様ですか?」書籍のご案内 お知らせ
私のクレーム日記が本になりました。(04年1月24日)
詳しくはこちらのページで。
タイトル「それでもお客様は神様ですか?」

ご訪問者の方へ。
*現在、職種が変わったため、03年10月より過去の日記が
電器売場店員時代のクレーム日記になります。



2005/06/24(金) 仕事という名の戦争



 今朝の新聞に、どこかの会社で自殺した人がいて
それでサービス残業の実態が明るみに出て
億単位の無報酬が支払われたとか・・・。

それにしても、自殺者が出ないとわからないなんて。
まるで警察みたい。事件にならなきゃ守れないような。
これも氷山の一角。
リストラ、効率、利益主義が生んでしまった悲劇。

亡くなられた方は、月に80時間以上のサービス残業を
させられていたらしい。
私も計算してみたら、サービス残業は月に約80時間。
もちろん、過酷さは時間の長さだけじゃないので
管理職だったその人の辛さは私の比ではなかったのだと思う。
ただ、他人事のように思えなくて、とても複雑な心境になる。

自殺者が年に3万人を越えている。
日本は今、戦争はしてないはずなのに、どたどたと死んでいる。
いや、これは戦争なんだろう。仕事という名の、人間という名の。

「働け、働け、生き残りをかけて!」
戦え、が、働けになっただけのこと・・・。

お金のためではなく、本当にやりがいのある仕事なら
その苦しさも生きてる手ごたえに、つながってゆくのだろう。
けれども、野球選手になりたいと思った人が、誰しもそうはならないように
どこかお金のためにという思いを片隅に頑張る日々。

”こんなはずじゃなかったのにな”
そう思ったなら、明日には負け組みに加えられるんだろう。

あぁ、また、ネガティブなこと、書いてるな。
あの頃みたいに、勇気がわくようなことを私は書きたいのに・・・。
まぁ、人間なんだから、これも仕方ないか。ロボットじゃないんだし。

今、私の職場も、だんだん苦しい状況に。
業績は思うように上がらず、みんなどこかイライラしている。
労災も多発してて、上司は暴言ばかり吐いてる。
昔はもっと明るさの中に真剣さがあったのに
なんでかな?今は暗く、誰もが知らんような顔。
自分さえ、失敗しなきゃいい。そんな空気が充満してて・・・

そういうの・・・ 息が詰まる。
もう、終わりは見えてる気がする。

もっと、大切なことはあるはずなのに、誰もがゴミのように捨ててしまった。
(邪魔だよ、いらないよ、ついでにあなたも、みたいな感じで。)
それを見失ったまま、無駄に時間が過ぎているように思えてならない。

「私のこの人生はね、それでも仕事だけじゃないんだよ。」
そんなふうに、私は言い切ってしまいたい。
自分の立場を守るだけの、機械のような顔のない
上司に向ってはっきりと。

でも、現実は、私もそれと変わりはしない。
黙々とただ、目の前の仕事に追われ続ける日々。
どこにも終わりも切れ目もない。

もしかしたら、私達はすでに死んでいて、
”この世”という悲惨な地獄に落ちているのかもしれない。



私達は知らないうちに
仕事という名の戦争をしている。

その次の被害者は・・・  誰?



2005/06/24 12:20:42






2005/06/22(水) 私の存在意義



 とうとうやってしまった。
私の怒りは頂点に達して、気付けば相手を
傷つけるほどの態度と言葉を使っていた。

それまでの嫌なものが、つもりに積もった結果だった。

ばかだなぁ・・・私は。
ちょっと我慢すれば、平穏な日々がすごせるのに。
これからどうなるんだろう・・・なんて、もう思わない。

投げやりではないけど、どうでもいいと思ってる。
そんなこと、我慢するくらいなら、私の存在意義がない。
私はいつも、私でありたい。
どんなわがままも建前も
ぶっ飛ぶくらいに私のままに。

わけのわからない日記になった。
こんなこと、わけが分からないほうがいい。
くだらないこと。ただ、自分でありたいと思っただけのこと。

くだらない。くだらないが、頭から離れない。
許せないものは許せない。

それが私だ。
愚かな私だ。



2005/06/23 0:11:24





2005/06/20(月) それぞれの葛藤



 朝からとても嫌な気分だった。
ある上司の機嫌が悪かったのだ。

開店前のスーパーは、死ぬほど忙しい。
特に日曜の後の月曜日はひどい。
売場の棚は、あちこち商品が減っている。
商品を売場にすべて出し終えて、
開店に間に合わせなければならない。

価格チェックも、商品の鮮度も完璧でなければならない。

そんな忙しさの中で、
その上司は怒鳴り始めたのだ。

「お前は、何をやってんだ!」

・・・やれやれ。またか、と気持ちは暗くなった。
刃を向けられたその先にはAさんがいた。今日の犠牲者だ。
Aさんは、店の中で一番の年配の方で
大人しく、背は低く、頭は禿げてて背中も少し曲がっていて
まじめではあるけれど、少々要領の悪い方だった。

「この品切れしている商品は、どうなってるんだ!
どうやって売上げを作れるんだ!お前は店をつぶす気か!!」

Aさんは、ひたすら怒鳴られている。
周りの空気がよどんだように、嫌な雰囲気が漂い始める。
Aさんは「すいません、すいません」としか言わない。
ずり落ちたメガネを一生懸命に直している。

私は思った。
どうして人手が足りないからと、
Aさんは本当の理由を言わないのだろう。
それに根源的な原因は、そもそもその怒鳴っている
その上司の管理能力なのだ。
上司の怒鳴りは売場の奥まで響いた。
ただの騒音でしかない。やめてくれ。仕事にならない。
肉体的にも、精神的にも・・・。

私は考えていた。
こんなただ、怒鳴るだけの人が
どうして管理職になれたのだろうと。
その資質を疑った。

なぜ理由を聞かなければ、
何もわからないのだろうか・・・。

怒鳴り声が続く中、私の中でも怒りが芽生える。
何より私がその人に対して、一番許せない点は、
その上司は叱る人を選んでいるということ。
いかにも言い返しもしないような立場の弱い、大人しい人ばかり選んで
攻撃している。そういう人たち以外にその怒鳴り声を聞いたことがない。

私は何度も怒りのままに、そう繰り返し思ったのだけど
Aさんを弁護するほどの勇気は持ち合わせていなかった。
私も怖いのだ。怒鳴る人は怖い。何を考えているのわからない。
うっかり言い返せば、自分がどうなるかわからないと考えてしまう。

それは当たり前かもしれないけど、理想と現実の隔たりを
目の当たりにしてしまうと、心はどこまでも暗くなる。
Aさんを犠牲にしていいのか?
おいおい、私はこんなものかと。

大きな声を出す人が私は嫌い。
何度もひどいクレームで、それをひどく味わったから。
殴られると痛いけど、相手も痛い。
大声や怒鳴り声や、叱り飛ばすような暴力行為は
見た目は痛みは無関係のように見える。

でも、心は深い傷を負っている。
それと同じほどの深い傷は、相手には何もつくことはない。
それどころか余計なうっぷんも、ついでに吐き出しているぶん
爽快かもしれない。支配欲が満たされているのかもしれない。

なんてことだ。
それじゃ体罰よりもひどいじゃないか。
心が見えない事をいいように利用してるだけのことじゃないか。

心は何度も言葉になりそうになる。
でも私は忙しそうに、開店準備をしている。
こんなことよりも大切なものを、今、私は抱えてるというのに。

結局、私は何も言い出せず
ただのひとりの傍観者にすぎなかった。

みんながみんな、そうだった。
気付けば誰もが、みんな、それぞれに。

仕事をしているとこんなふうに
その意味が遠くてわからなくなることがある。

何のための仕事かな?
そう思うと、答えはひとつに定まらない。

開店、10分前の慌しさの中
誰もがみんな他人顔。汗もふけない、忙しすぎる。
ただ、ただ、何かに追われて。

Aさんは、まだ、頭を下げてる。
私はまだ、怒りを隠している。

今、Aさんの心の中は、
どんな葛藤を続けているんだろう・・・。




2005/06/21 1:09:43





2005/06/18(土) 小さな哀しみを繰り返しながら



 久しぶりのクレームだった。
あんなお客さんの怒鳴り声を聞いたのも久しぶりだった。

私が売場で商品を補充していたところ
いきなり中年のおばさんが、私も顔を見もしないで
そっぽを向いたままこう言ったのだった。

「ちょっと、あんた。ココの責任者?!」

それは地底の奥深くから湧き出るような
低い声で、とても恐ろしいものだった。

当然、私はすぐにクレームとわかったので
忙しくしていた手を休め、お客さんのほうを
(少々深刻な表情を浮かべながら)さっと向いた。
直接私が店の責任者というわけではなかったけど
いつも誰も社員がいないような売場なものだから
いつも売場で仕事をしている現場主義?の
私が責任者のようなものだった。

それに、今更待たせて誰かを呼ぶにしても
この鬼のような形相のお客さんの前では
1秒も待てないだろう。

私はとりあえず「はい」と答える。
(全然、とりあえずではないけれど。)

「あんたのとこの店員の教育はどうなってるのよ!
なによ、あのレジの態度は?」

「は?いかがされたのでしょうか?」

「いかがされたじゃないわよ!あんた!あの女がね
(レジのほうを指差しながら)私が(ある商品名)はどこ?って聞いたら
「そこの売場になかったらないです」って冷たく言ったのよ!
でもね、よく探したら、別の売場にあったのよ!どういうことよ!!」

確かにお客さんの言い分は、もっともだと思った。
ない、と言われてあったら、誰だって嫌な気分になるだろう。

私はそのレジの女の子と、一緒にお詫びをしようとした。
レジの女の子は、二十歳くらいのアルバイトの子で、
決していつも、接客態度が悪い子ではなかった。
それよりも、まじめで大人しい子だった。
でも今は、その事情を聞くわけにもいかず、とりあえず
お客様へのお詫びが先決と私は思った。

そのレジの女の子は、あきらかに不機嫌な態度だった。
(あんな彼女を私は初めて見た。)
お詫びをしようとしたところで、そのお客さんはさらにまた言った。

「あんたは客を何だと思ってるんだい!」

その後にも、随分と嫌な言葉を投げてたが
今はもう、書かない。この気持ちを誰かに広げたくはないから。
でも、彼女はその言葉を、素手で直接受けてしまった。
それで「すみません」といったものの、それは何の感情の
ひとかけらも存在しないような言葉だった。

それがさらに、拍車をかけ、お客さんの怒鳴り声となったのだった。
ただ、最初のひと言の印象が悪かったために、
このクレームは、雪が転がるように大きなものになってしまった。
元はといえば、手のひらに乗るくらいのちっちゃなクレームだったのに・・・。

私はそのレジの彼女と一緒になって、ひたすらお詫びして
説教を受けて、長く感じたクレームは、深すぎて
心はどこまでも暗くなった。

納得しないままに、お客さんは帰っていかれた。
私の力不足もあって、私自身もやりきれない気持になった。

イヤというほど説教を受けた彼女に、また、私が説教をするのは
正直、気が重たかった。でも、しないわけにはいかない。
これも彼女自身のためだ。

泣きそうに目を赤くした彼女に私は言った。

「何があったの?」

そういうと、我慢していたような彼女が小さくうつむいてしまった。
それはまるで、泣いているようにも見えた。

聞き方がまずかったのかもしれない。
こういう場合、どうすればいいのか私はいまだによくわからない。
ただ、叱ればいいというものじゃない。相手がどんな心であるのか
私はいつも、それを先に考える。

だから「ダメじゃないか!」
ではなく、どうしても「何があったの?」になる。

それから彼女は、お客さんのその横柄な態度についてと
レジの忙しさに、つい、言葉が足りなかったことと
心を一つ一つ確かめるように私に話してくれた。
決して彼女が悪いとは思えなかった。
もちろん、彼女が悪いのだけども、私にはそうは思わなかった。

私にとって、彼女にとって、それはなぜか疲れ果てた後の
開放感のようなもので、心はそっと包まれてゆくような気がした。


最後に私は言った。

「いい勉強になったよね」と。

そう、クレームは、いい勉強なんだ。
誰が悪いということではなく、
何が大事だったかという、ただ、そのこと。


彼女はまた、レジに戻る。
私はさっきの続きの仕事に戻る。
また、いつもの日常に、また、いろんな出来事は巡る。

いくつもの小さな哀しみを
それでもいくつも繰り返しながら・・・。



2005/06/19 0:48:56





2005/06/13(月) 寒天フィーバー



 また、寒天が某テレビ番組で紹介されてしまって
朝からお客さんの問い合わせの多いこと、多いこと。

「寒天ありませんか?」

実は、すでに品切れなんです。
品切れしてるから、商品が見えなくて、どこ探しても寒天はなくて
それでお客さんが聞いてくるわけです。
そのたびに、「申し訳ありませんが・・・」と謝りまくる私。
(仕方がないので、お詫びの表示を売場にしましたが。)

”寒天”は、最近、続けざまにテレビで紹介されているので
取引先もまったくない状態で、その状態の中で
昨日のあるある・・・いや、某テレビ番組でのとどめの一発。

せっかく寒天のよさを紹介しても
現場(スーパー)では、品切れで悲鳴をあげてるわけです。
なんだろうね、これは。わけがわかんない。
もちろん、商品供給の努力が足りないのも否めないわけだけど
どうにかならないのかなぁ。この脅威的なテレビフィーバー(死語?)は。

ただ、ありがたいのが、それでクレームにならないという点。
言い訳ではあるけれど、寒天の売場を聞かれて
「テレビで紹介されて、もう、品切れなんです」と申し訳なく言うと
きまって、どのお客さんも「やっぱりね〜」みたいな表情で
すっきりとあきらめてくれる。
それがこのテレビフィーバーの不思議なところ。

中には「聞いた私がバカよねぇ。もう、ないに決まってるのにね」と
自分を恥ずかしがるお客さんもいる。
また、「テレビがお祭り騒ぎするからいけないのよね」と
同情してくださったのはただ、ダイエットとか体にいいとか、
じゃなく純粋に寒天が欲しかったお客さんの言葉。

それが”ない”ということは、どうあがいても店の責任なんだけど
その”ない”に対してお客さんが思うことは、
本当に人、それぞれなんだなぁって思う。
クレームって、その人の受け止め方なんだろうなぁ。

ちゃんとグローブをはめてるというか、素手じゃないというか
そういう心の準備がちゃんと、クッションとして出来てるということ。
大事だなぁ。いろんな点で。

などと、のんきなことを言ってる場合じゃなかった。
明日もまた、死ぬほど忙しい。また早起きしなきゃならない。

時間はあるけど、時間がない。
やることが次々とすでに決まっていて
時々、ふと、手が止まって「自分って、いま、何やってんだろう?」
と他人事のように思うときがある。やばいなぁ、これって。

時間に逆らうほどタフじゃないけど
時間の波に揺られない、小さな抵抗はしたいと思う。

私は私なんだから。
私の、私が生きてる時間なんだから。



2005/06/14 0:20:59





2005/06/10(金) 最悪だなぁ



 心が危機的状況に陥っている。
うまく言葉に出来ないけれど
この私は私じゃない。そう叫んでいる私を
遠く私が見つめている。誰が本当の私かわからない。

言葉とか、心とか、態度とか、行動とか
そられすべてがどんな他人をも受け入れないような
異常とも見れる私の冷たさが、周りの人の
温度を下げてゆく。

どうしてこうなるんだろう?
傷ついて、傷つけられて、そして傷つけるなんて。
それで何も解決するはずもないのに。

つくづく、人の心って難しい。
ますます自分の心ってわからない。

これからどうすべきなのか
それを考えるべきだというのに
本当の問題を、私は遠くへ追いやっている。

走って走って、追いかけるけど
夢みたいに離れてゆくばかり・・・。


何もない場所で、うっかりこける。

最悪だなぁ。



2005/06/11 0:31:36





2005/06/08(水) 私でなくなってゆく



 上司との人間関係が、うまくいかない。
私がこの仕事についてから、もう、1年以上、過ぎたけど
目下のところ、それが果てしない問題だ。

相手の悪い点を上げれば、キリがないほど出てくる。
ほとんど口も聞かない。態度が冷たい。何をしても認めない。
暴言を吐く。無視をする。協力しない・・・などなど。

今、思い起こしてみても、ため息が出る。

初めのうちは、私は努力していた。
努力しているつもりだった。
どうすれば、もっと、仕事がしやすくなるだろうか?
どうすればこの関係は、改善するのだろうかと。

相手が無関心でいるから、私から積極的に話してみた。
けれども傷つける言葉だけが、私に返ってくるばかりで
そのたび私は少しづつ、疲れて行くばかりだった。
確かに私はこの仕事に関しては、まさしくゼロからの出発だった。
何もかも教えてもらおうなど、そんな甘い考えは、最初から持たなかった。
自分から得てゆこうと、私なりに必死だった。

けれども現実は、それほどにも強くはなれず
不安は私を押しつぶしそうだった。
上司は何もできない私を、ただ、あざ笑うかのようだった。
「そんなこともできないのか」「まだ、わからないのか」と
言う言葉はこの心を、何度も繰り返し切り裂いた。

ほとんど教えてもくれず、何を言うか、と私は激しく憤った。
自分は何もしないくせに、重労働ばかりさせるくせに、
言葉にはしなかったけど、態度はたぶん、そう言っていた。

冷静に私は考えてみた。
なぜ、相手は私に対してそうなのか?

何もできないヤツが来て、使えもせず目障りだ。
生意気で、存在そのものが気に入らない。
ただ、邪魔でしかない。早く辞めて欲しい。

私の想像でしかないが、たぶん、そう思っているように思う。

ある日のこと、何とか保っていた私の心は
その限界を超えようとしていた。

「なぜまだ、この仕事ができていないんだ!
何をしていたんだ!早くしろ!」

それは前日まで、夜遅くまで、心が擦り切れるような思いで
私がひとりでしていた仕事だった。

それは私の限界だった。自分にとってそこまで終らせることが
そのときの私の出し切った力だった。
それでも上司は、「なぜ出来ないか!」と私に言ってる。
その言葉はすでに、私には何の意味も持たなかった。

「これ以上、頑張れるわけがない・・・」

心はもう、私に閉じ込められなかった。
気づけば私は暴言を吐いていた。
言葉で相手を殴っているようだった。
自分で自分に驚きながら、でも、言葉は止まらなかった。

私のその豹変振りに、上司はあせっていた。
うさぎのように大人しく、忠実だっただけの私が
いきなり切れてしまったのだ。吠え立てる犬をなだめるような
態度で上司は、うわべだけの笑顔を浮かべていた。
心に拍車がかかる。そのときの私は狂気でしかなかった。

正気に戻った私は、気づけば汗のように涙を流していた。
まるで子供のようで、私は消えてしまいたい気持ちだった。

それから上司は、少しは態度を改めてはくれた。
でも、私にとってはそれはただ、突然切れた私のことを
どこか恐怖しているだけの、作り物のようにしか見えなかった。

あの日から、時は随分すぎた。
今も状況は何も変わらない。

変わったといえば私のほうだった。
人間関係をよくしようと思うことに疲れてしまい
私のほうが、あの上司と同じ態度になっている。
パートさんやアルバイトに、私は指示する立場にあるけど
仕事の忙しさや、自分の不遇を相手に当たるようになってしまい
完璧なパワーハラスメントになっている。

わかっているのに自分が抑えられない。
やさしくなろうと思うけど、心は悪魔に食われてしまう。

このままでいいわけがない。
私が私でなくなってゆく。

食われた心は誰かの心を
ただ、食わねばならないのか・・・。




2005/06/08 10:13:28





2005/06/06(月) とりあえず



 生きてはいるけど、激しく忙しい日々。
昨日と今日の切れ目がわからないほどに・・・

やだね、こんなの。
自分の人生なのにね。

とりあえず、がんばらなきゃ。


2005/06/06 8:32:03





2005/06/03(金) 優しくなる方法



 まだ、私は優しくなれない。
言葉は相手を攻撃するばかり。
心はどんどん冷たくなってゆく。

「あ、今、この人の心は、だんだんと
私から離れてゆく」

そういうのが、確かにわかる。
次第に何も話さなくなって
そして、それが当たり前になって
取り返しのつかないことになるんだろうな。

わかっているのに、わかっていない。

どうすれば人は優しくなれるんだろう?
そういえば、そんなこと、誰も教えてはくれない。
学校の先生も、親も兄弟も、何も教えてはくれない。

「やさしさっていうのはね・・」って、言うセリフ、
そもそもそんなの、人間のいうセリフじゃないような気がする。
自分に酔いしれてるだけで、毒にもクスリにもなりゃしない。
それでもそんなふうにして、教えてる人はいるんだろうか?
でも、教えてるってことは確実に、優しくなれる術はあるってことになる。

下手な魔法じゃあるまいし、なんかイヤだな、そんなの。

優しくなれない、というのはたぶん、優しいという心が怪我したようなものだと思う。
何かで怪我して傷ついて、それを直すために歯医者が使うような、
キーンという鋭い音の機械で直している最中なんだろう。
そんなものだから、つい、心はいらだってしまう。
たぶん、そういうものなんだ。

直るまでの時間は人それぞれ。
無理に無理しないで、一生懸命、頑張らないで
歯医者のあの機械に対抗するには
心の中で”ガァー”といっぱい力をこめて声を出すことなんだ。
(そうすると痛くないような気がする。確か。)

優しくなる方法を、誰も教えてくれないのは
もともと、そんなもの、最初から存在しないからなんだ。
誰もが優しいんだけれども、怪我してるほうの時間が長くて
それに気がつかないだけなんだ。

私ももっと、それに気づこう。
どんな小さなことも、すべて。

あの人も本当は優しいんだと。




2005/06/04 1:06:36



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