はじめに 私が2年間勤めてきた店の閉鎖の発表から閉鎖後までのことを書いた日記です。 この日記を書きはじめて、たくさんの読者のみなさんから多くの励ましのメールをいただき この閉鎖店舗の情景の日記を最後まで続ける事ができました。 本当にありがとうございます。 数え切れないたくさんの哀しみとともに、そして、少しの喜びと共に・・・。 ***このページの日記は、閉鎖発表の日から順に書いています。*** 2000年 冬 |
Part1 終わりがはじまる時。
Part2 Part3
1日目 閉鎖発表の日
すべての終わりがはじまる。
何から書いていいのかわかりません・・・。
今日、私は公休日だったのですが・・・
夕方、一本の電話があった・・・
課長からだった。
公休日の社員には、滅多に電話をかけてこない課長です。
その課長が、電話をしてきた。
私は大きなクレームが起きたのか?と少し緊張をした・・・
その内容を聞いて、私は言葉を失った・・・
クレームのほうが、まだよかった・・・
課長は一言私に、こう伝えた・・・
「店を閉鎖する事に、今、決まった・・・。」
私はしばらくしてから、課長にこう伝えた。
「わかりました・・・。」
・・・・
とうとう、この日が来てしまった。
いつか来ると覚悟はしていたが、いざ、こうして現実になると何も考えられなくなる。
今日、私は公休日だったことを、ものすごく悔やむ・・・。
店にいる社員や、パートさんは、どんな気持で今日の発表を聞いたのだろう・・・。
みんな、この同じ時間をどんな気持でいるのだろう・・・。
今から店に行きたいと思った。
でも、なんて言えばいいんだ?
私に何が出来るんだ?
今から行っても仕方ない。
・・・いや、違うな そんな勇気が私にはないと言うほうが正しい。
こうして、今日のこの日記を書くまでに、いろいろと考えました。
正直、このページを続ける事が出来ないんじゃないかとも思った。
いろいろな意味で・・・。
明日からどうやってこの日記を書けばいいのだろう・・・?
課長からの電話のときに、私は課長にこう尋ねた。
「パートさんたちは大丈夫ですか?」
私はそれが、一番心配だった。
課長はこうつづけた。
「うん、実は・・・」
実は、Aさんというパートさんが、従業員階段で泣いていたそうです。
そこを通りがかった課長に、Aさんは、こう泣きながら言ったらしい・・・
「店を閉めるって本当なんですか?・・・」
・・・・・・
この店は、古くて小さな店です。
でも、パートさんたちにとっては、共に生きつづけた店であり、かけがえのない
想い出がたくさんつまった場所なのです。
・・・私は、何かふっきれた気持になった。
今、私にできる事は、ただひとつ。
この閉鎖店の哀しみや、苦しみ、そして少しの喜びを、この日記で伝えることだ。
それは、私達店の従業員しか絶対にわからない事だ。
私が、それを多くの人達に伝えるんだ・・・。
日記を止める事は、逃げてしまう事になる。
私は、今までの人生で何度も逃げてきた。
そうじゃない。
立ち向かう勇気を、たくさんの人からメールで私は教えられてきたんだ。
正直、どこまで書けるかわからない。
しかし、出来るだけ私は伝えたいと思う。
閉鎖まで、あまり時間がありません。
明日は、正式な閉鎖の説明会があります。
私は、転勤と言う形になると思いますが、どうなるかはわかりません。
小学1年の娘がようやく友達となれてきたというのに・・・。
考えれば考えるほど不安は募るばかり・・・
明日、みんなに会って、何を言えばいいのだろう?・・・
今の私にはわからない・・・
ただ、はっきりとしていることは・・・
すべての終わりがこれからはじまる・・・。
2日目 店舗閉鎖説明会パート1
閉鎖店舗の情景
朝、店に行くまでの道のりがとても長く感じた。
昨日は私は公休日だったので、店の閉鎖連絡を受けてから、店のみんなに会っていない。
とても気が重かった・・・。
店に着く。 その姿はいつもと変わらないように見える。
しかし、もうすぐその役目を終わるんだな・・・まだ少し信じられない。
いつものように従業員入り口から、店の階段を上がる。
向こうから他のフロアーのパートさんとすれ違った。
「おはようございます」と私は言う。
そのパートさんも「おはようございます」と答える。
・・・それしか言えなかった。
みんな忙しそうに、それぞれの仕事をしている。
昨日の発表の事を誰も何も言わない。
その気持が、私にはなんとなくわかる。
今、何を言ってもどうしようも無いんだ・・・。
私は電器売場でひとり、開店前のいつもの雑用をしていた。
やがて、うちのパートさんが来た。
私はようやく、この一言を言った・・。
「たいへんなことになったね。」
パートさんの返事はこうだった。
「とうとう・・・ね。私も信じられなかった。
・・・あのね、昨日はみんな、いろいろなところで泣いていたのよ。
”店の仕事がなくなったら、どうやって生きていけばいいの?”と
言っている人もいたわ。」
・・・。
思わず私は泣きそうになった。
そう言うそのパートさんの声もだんだん涙声になっていた。
そうだな。
店で働いている人達には、それぞれの事情があって、中には生活にかかってくる人もいる。
ただ、店がなくなって寂しい・・・・
そんな生易しいものじゃないんだ。
売場では、まだ何も知らないお客さんが買物をしている。
私は、その光景をただぼんやりと見ていた。
正直に言って、仕事をする気になれない。
今、この店にいる従業員、みんなそうだ。
自分の明日も見えないのに、「いらっしゃいませ。」とどうして笑顔で言えるだろう。
・・・・・・・・・・・・
午後から、店の閉鎖についての正式な説明会が行われた。
(この事は、明日書きたいと思います。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日、閉鎖の緊急のセールチラシが入ります。
地元の新聞にも店の閉鎖の事が載るでしょう。
それで、お客さんは閉鎖の事を知ることになります。
閉鎖まで、時間がありません。
やらなければならないことは、たくさんある。
私は、過去の日記にも書きましたが、店舗閉鎖はこれで2度目の経験です。
皮肉な事に、その経験が生かされることになった。
まず、商品の仕入をストップする。
現品販売の為に、付属品のチェックをする。(テレビのリモコンとか、説明書とか)
在庫商品は基本的にメーカーに返品、その為の準備。
ただし、旧型商品はさすがにメーカーは受け入れられません。
現品処分、旧型商品の売り切り。
これが、これからの店の仕事になります。
明日から、早々に閉店セールがはじまる。
しかし、今の私達には、閉店セールなどどうでもいい。
情けないが、これが本音だ。
今まで、この店の為にしてきたことは、すべて無駄な事だったのか?
自分の売場を見ながら、私はそう考えてしまう。
レジのパートさんが、お客さんに「ありがとうございます。」と言った。
いつもと変わらない言葉だった。
そして、私に一言こうつぶやいた。
「虚しいね・・・・・。」
私は何も言えなかった・・・。
3日目 店舗閉鎖説明会パート2
あなたのせいじゃない。
昨日と今日で店舗閉鎖についての説明会があった。
従業員に対して、なぜ、閉鎖になったのか?という説明と、今後についての話し合いだ。
閉鎖理由は、「赤字から黒字への利益改善が見込めないから」が大きなところだ。
しかし、その本当の理由は他にもあるようだ。
トップの話し合いで、利害関係が決裂したようだ。
いつも犠牲になるのは、何も知らない私達、現場の従業員だ。
パートさんたちには、そんなこととても言えない。
閉鎖に関して、反論するものはいなかった。・・・私も含めて。
とても静かな説明会だった。
みんな、「もういいよ。」という思いだ。
閉鎖の事実は、変える事は出来ない。 もう疲れてしまった・・・。
閉鎖後の事については、私達社員は、他店舗への転勤。
転勤先については、閉鎖後に発表するということだ。
そして、パートさんたちは、事実上の退職。
会社側が、仕事の斡旋をしてくれるらしい。
会社側の代表者が、「何か質問は?」と聞いた。
私は手を上げた。
「パートさんへの仕事斡旋は、しっかりとサポートしてくれるのでしょうか?」とたずねた。
この不景気の中、雇用は厳しい環境である事は目に見えている。
”結局、仕事はありませんでした。”では困るのだ。
「人事から、専属の担当者がフォローします。」と言う事だった。
それを聞いて、私は少し安心した。
T部長のあいさつがあった。
T部長は、この店を本当に愛してくださった。
忙しい中を、必ず週1回は、この店に足を運んでくれた。
パソコンが苦手なT部長。
何度も私を呼んでは、「このメールにファイルを添付して送りたいんだけど・・・」
といつも申し訳なさそうに聞いてきた。
私達といつも同じ目線で話をしてくれた。
本当にやさしい方だ。
よく、売場に出ては、自ら接客をされてた。
お客さんととても楽しそうに話していた。
本当にお客様のことを考えているのだなと私はいつも尊敬をしていた。
そのT部長が、みんなの前で涙を流した。
「閉鎖になって申し訳ない・・・」と言葉を詰まらせ、頭を下げていた。
静かな説明会が、一瞬にしてみんなの涙に変わってしまった。
パートさんたちが、あちらこちらで泣き崩れていた。
涙の音が静かに広がっていった・・・。
「あなたのせいじゃない。」
そう私は心の中で叫んだ。
そして、私も泣いた・・・。
はじめてだった。
その人の涙を見たのは。
とてもきれいな涙だった。
あなたの言葉がだんだん小さくなっていくのがわかりました。
私はただ、何も言わずにあなたを見つめていました。
今でも私はあなたを尊敬しています。
だって、あなたがしてきたことは、間違いじゃないもの。
あなたが涙を流したとしても、何も変わらないのはあなたがよく知っている。
現実という厳しさが、あなたの背中で笑っているかもしれない。
それでも、あなたは私達の前で泣きました。
私より、うんと年上のあなたは、本当はこんな想いはしたくなかったでしょう。
みんな、あなたをきっと許しています。
時の流れがただ、すべてを変えてしまっただけの事です。
でも、あなたの涙で時は一瞬止まりましたね。
それだけで私達は満足なのです。
私達を見下した時に、逆らえることができたのですから。
今のあなたに、がんばれと言う言葉は残酷です。
あなたは十分にがんばったのですから。
もうそれ以上、がんばらなくていい。
今は、あなたの哀しみを私はただ、分かち合いたいのです。
本当の哀しみに言葉は実に無力なのです。
ほら、あなたには聞こえますか?
みんなの拍手が。
耳では聞こえませんが、私の心でそれは響いていました。
いつまでも、いつまでも、響いていました。
今でも私の心は、感動で震えているのです
あの時の気持を私はきっと忘れない。
これから、すべてが終わりますが
私達はすべてのはじまりだと思っています。
さあ、もう1度だけ私達と一緒に歩いて行きましょう。
たくさんの人達が私達を待っています。
すべての喜びとともに
そして、すべての哀しみとともに・・・。
T氏へ。思いをこめて・・・
EACH TIME
4日目 閉店セール
取り返しのつかないこと。
閉店セールは、つくづく皮肉なものだなと私は思います。
次から次へとお客さんがやってくる。 忙しさに歯止めがかからないくらいだ。
本当にこの店は、閉店してしまうのか?と錯覚してしまうほどだ。
”これだけのお客さんが来てくれたら、きっと閉鎖しなくてすんだのに・・・”
あわただしい売場の中で、私達従業員は、そんな言葉のため息をつく。
閉店セールに来られるお客様は、2タイプに分かれていることに気が付きます。
店の閉鎖を心から残念に思うお客さんと、閉店セールだから安いだろうと
思って来られるお客さんだ。
売場では、よく、パートさんとお客さんが話しこんでいる光景を目にします。
きっと馴染みのお客様なのですね。
パートさんの悲しい笑顔を見ると私は胸が痛みます。
「本当にこの店はなくなってしまうの?」
売場のあちこちで、お客さんのこの言葉をよく耳にした。
その度に、パートさんたちは、同じ答えを言っていた。
「この店は、あともう少しでなくなるのよ・・・。」
・・・・・・・・・・・
閉店セールの忙しさは、今の私達にとっては、少しでも気が紛れていいものだ。
時間が経つのも早い。 いろいろなことを考えなくてすむ。
「これはいくら安くなるの?もっと安くならないの?閉店セールなんだから、もっと値下げしてよ!」
安さ目当てで来られたお客さんから、こんな言葉を嫌というほど私は聞かされた。
私はこの言葉が本当に嫌いです。
値下げする事自体は、別にどうとも思いません。
しかし、私はお客さんからこの言葉を聞くとどうしてもこう思ってしまうのです。
「人は、なんて自分勝手で、傲慢で、わがままな生き物だろう。・・・」
今、私がお客さんと話しているにもかかわらず、また、電話をしている最中にもかかわらず
「おい、ちょと接客してくれ!」「〇〇はどこにあるんだ?」「こっちに来てくれ!」
と聞いてくる。なんてわがままなんだ・・・。
今、私がお客さんと接客しているのが目に見えないのか?
自分さえよければいいのか?
この仕事の一番嫌なところは、人の傲慢さを目の当たりにしてしまうことだ。
もちろん、値引きを要求する事はいけない事ではない。
他店よりも高いとか、現品で傷が付いているからとか・・・それなりに理由があれば言うべきです。
しかし、ただ、”閉店だから安くしろ!”では意味がありません。
それは、わがままであり、自分さえよければいいという身勝手な態度です。
私達は、ちゃんと赤札価格をつけている。 遅くまで残業をして値下げしている。
閉店セールだからと言って、値段はどうでもいいという訳ではない。
閉店セールは、私をイライラさせる事ばかりです・・・。
・・・・・・・・・・・・・
今日の夕方、お客さんからクレームの電話があった。
「今日、現品で買ったミニコンポのCDが出ない!」
と言うことだった。
電器売場の場合、閉店セールでは、現品商品を多く販売する為、この手のクレームは
これからどんどん多くなる。
「販売前に、事前に作動チェックすればいいじゃないか?」と思われるでしょうが
正直、とてもそんな余裕がない。 しかし、クレームになれば結局時間を取られてしまうわけだ。
現品のコンポを空箱に詰めながらチェックしようにも、すぐ他のお客さんに呼ばれてしまう。
例えば、ひとりのお客さんが現品のファクシミリを買うと、続けて他のお客さんが
ファクシミリの現品を買うという不思議な現象が起きる。
ひとつひとつチェックしてたら、時間がいくらあっても足りないのだ・・。
このお客さんが電話をかけられた夕方も、まさに売場はパニック状態だった。
お客さんからその症状を聞くと、間違いなく初期不良のようでした。
しかし、交換しようにも、売っているのは現品のコンポだ。
修理、もしくはご返金という形しかなかった。
それをお客さんに説明したところ「売場で現品で売ってた、〇〇というメーカーのコンポと
交換してほしい」と言うことだった。
そのコンポを見ると、親子連れのお客さんが、なんとまさにこれから買おうかとするところだった。
売場カウンターのコードレス電話で、私は思わず、そのコンポを急いで取り置きにした。
「すいません、これもう売約です。」と私は電話を持ったまま慌ててその親子に話した。
と、その時だった。
コードレス電話のどこかのボタンを私は誤って押してしまったのだ。
「もしもし、もしもし・・・」
「・・・・。」
お客さんからのクレームの電話を私は途中で切ってしまった。
・・・。
すぐに電話が鳴った。
あのお客さんに違いないと思った私はすぐに
「申し訳ありません。誤って電話を・・・」
とお詫びをしようと思ったが、私が言い終わるのを待つことなく、そのお客さんは私にこう言った。
「電話を途中で切るとはどういうこと?あなた、失礼じゃないの!」
ものすごい激怒だった。
・・・そうです、おっしゃる通りです。 とても失礼な事です。
いい訳はしません。 私が悪いです。
それでもお客さんは怒鳴るばかり・・・取り返しのつかないことを私はしてしまった。
・・・・・・・
電話は相手の状況が見えません。
途中で電話を切られることほど不愉快な事はありません。
たとえ、それに理由があったとしても、相手には見えない・・・。
お客様の激怒は収まらず、「すぐに交換しに来い!」と私に命令を下した。
パートさんたちが忙しそうにレジや、接客をしている。
そんな光景を見ながら、私はお客さんにこう言った。
「わかりました。 すぐに伺います・・・」
・・・・・・・・
お客さんの住所を聞くと、車で30分はかかるところだった。
ほとんどの場合、市内のお客さんがうちの店に買いに来られるので、クレームといっても
行ってすぐに帰って来れるケースが多いのですが、このお客さんの場合、この閉店セールのために
遠方から買いに来られたのでしょう。
忙しそうにしながらもパートさんは「そうですか、気をつけて行ってらっしゃい」と
私に言ってくれた。
このパートさんたちにめぐり合えて、本当によかったとその時、私は思った。
店の外に出ると、夕方とはいえ、もうあたりは真っ暗になっていた。
やけに寒いなと思ったら、雪が降っていた。
ゆっくりと舞い落ちてゆく雪が、まるで忙しそうに働いてる私に
こう言っているみたいだった。
「何をそんなに急いでいるんだい。
人生、ゆっくり歩こうじゃないか。」
・・・。
「まぁ、仕方ないさ・・・。」
私はそう雪につぶやきながら、お客さんの家に向かった・・・・。
5日目 店の想い出
かけがえのない場所。
私は、この閉鎖をしてしまう店に転勤してきたときのことを
昨日のことのように覚えています。
この店に来たのは、ちょうど2年前のことです。
その時も前いた店が閉鎖のため、今のこの店に転勤してきたのです。
私がこの店に転勤する事を初めて聞いたとき、本当にうれしかった。
実は、この店は、私が一番最初に勤務した店だったのです。
・・・・・・・・
話は15年前にさかのぼります。
私は大学を辞めて、職につくこともなく、どうしようもない日々を過ごしていました。
もちろん、このままではいけないと思い、就職活動はしていました。
自分がいったい何がしたいのか?まったくわからないままに・・・。
ある食品会社の求人票を見て、そこで私は面接を受けました。
人事の方から、採用するかどうかの結果は、1週間後に連絡しますと言われた。
そして、1週間が過ぎた。
いくら待っても、連絡が来ない。
私はその会社に電話してみた。しばらくして受付の方が調べてくれた。
そして、その返事はこうだった。
「あぁ、〇〇さんね。すいませんが、不採用ですね・・・」
・・・なんてことだ。 私はわざわざ不採用の結果を知る為に電話をしたのか?
このとき私は「会社というものは、なんて無責任なんだろう」と思ったものです。
・・・・・・・・
そんなとき、今は亡き私の父が、どこで探したのかこの仕事を見つけてくれた。
「こんな店があるがどうだ?」
その時の私は、もうどこでもいいという投げやりな思いだった。
そして、私はあまり気乗りはしなかったが、その店に行ってみた。
実家から車で1時間程度の場所にある店でした。
私が子供の頃、何度か行った事のある見覚えある店だった。
面接を受ける前に、私は店の中に入ってみた。 みんな忙しそうに接客や商品補充をしていた。
そして売場を見て回った。 新しいオーディオ製品や、テレビがずらりと並んでいた。
お客さんもたくさんいた。 とても魅力的な売場だった。
「あぁ、この売場で働けたらな・・・」
それまで、いろいろな会社を見てきたが、はじめて私はそう思ったのです。
売場のすみに、小さな部屋があって、私はそこで面接とペーパーテストを受けた。
その人事の方は、私の面接の為にわざわざ遠方から来てくださったそうだ。
あの頃、自分は誰からも必要とされていないんだと思っていた私は”私の為に来てくれた”
そう思うだけで、本当にうれしかった。
数日後、自宅に電話があった。
「あなたを採用いたします。明日、店におこし下さい。」
「あ、ありがとうございます!」
私はまるで生きる希望を与えられたくらいうれしかった。
あの店が、私を必要としてくれるんだ・・・・
あの店とは、今、まさに閉鎖しようとしているこの店のことです。
中途採用という形で、私が一番最初に勤めたこの店だったのです・・・。
・・・・・・・・・・・
私は希望どうりに、売場の店員に配属されました。
それは、年末の一番忙しい時期だった。
私は電器売場の主任さんに、「石油ストーブの売場で接客をしてくれ」と言われ
わけもわからずに、いきなり暖房機売場に立たされた。
私は「え?事前に教育とかするんじゃないの?」と思った。
しかし、年末の忙しい時期、そんな時間は無かったようだ。
私は何もわからないで、売場に立って、ぎこちなく「いらっしゃいませ」とお客さんに小さく言った。
私の唯一の味方は「研修中」の胸のバッチだけだった。
お客さんに「〇〇の売場はどこか?」と聞かれる。
私はわからず「ちょっとお待ち下さい」と言う。
先輩社員に聞こうと思ったが、みんな忙しそうに接客をしている。
お客さんが「いつまで待たせるんだ!」と怒り出す。
私は「すいません、まだ研修中なので」というと
「ケッ、役に立たないな」と言ってお客さんはどこかに行った。
悔しかった・・・でも、その通りだった。
お客さんに研修バッチなどなんの意味も無かった・・・。
接客をしようにも、私に商品知識など無かった。
売場で一番暇そうにしている私は、お客さんに次から次へと呼ばれた。
その度に私は「わかりません・・・」と情けない声で言った。
そして、その度に私はお客さんに叱られた。
「お前は、なんの為にそこに立っているんだ!」と・・・。
甘かった。
最初に見たときの、電器売場の華やかな売場のイメージに反して、その仕事は
実に厳しくて、忙しすぎて、そしてお客さんのクレームがこんなに怖いものだということを
私ははじめて知った。
閉店後、私はいつものように主任さんに説教を受けた。
とても厳しい主任さんだった。
その度に、私は泣きたい気持と、逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
「やっぱり無理だ。辞めてしまおう・・・。」
何度もそう思った。
しかし、これでは大学を辞めたときように、ただ嫌な事から逃げ出したいだけじゃないか!
もう、逃げるのは嫌だ。 もう誰からも私は負けたくないんだ!!
そう私は心に誓った・・・。
・・・・・・・・・・・
早いものです。
あれからもう15年が経ちました。
あの頃、まだ若かった私はこの店でいろいろな事がありました。
そして、私はたくさんの想い出を残した一番最初のこの店に、また戻ってきたのです。
そう、ちょうど2年前に・・・。
その時は、13年ぶりにこの店に戻ってきたわけですが、あの当時のパートさんとかが
まだ働いていらっしゃるのを見つけると、私は本当にうれしくて、ひとりひとりに声をかけました。
電器売場でも、パートさんの顔ぶれは少し変わってはいましたが、当時のパートさんが
まだ、同じ電器売場で働いているのを見て、私は思わず涙が出そうになった。
パートさんも懐かしいやら、うれしいやらでお互いに喜び合った。
私がもう結婚をしていて、子供がいる事を知ると、更に驚いていた。
あの時は、本当にうれしかった。
またこの売場で、このパートさん達と一緒に働けるということが。
その2年後にこうしてこの店が閉鎖する事になろうとは
その時の私は夢にも思わないで・・・。
・・・・・・・
つい、文章が長くなってしまいました。
今日は次から次へと思い出たちが私の中であふれてきます。
うれしかった事、悔しかった事、・・・すべてが輝いて見えます。
この店で、私がはじめて面接を受けた小さな部屋は、今は備品の物置部屋になっています。
・・・・この店は、私の人生の中で、かけがえのない場所だ。
こうして、この店の最後を見届ける事が出来ることを私は感謝をしたい。
運命といういたずらが、もし、そうしてくれたのだとしたら、私は神様を信じたっていい・・・。
いたずらな運命よ ありがとう・・・ 本当にありがとう・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、この冬一番の寒さになった。
でも、私の心は、この冬一番あたたかい・・・。
6日目 電話
見えない糸
今日も雪が降りました。
とても寒い一日でした。
あるおばあちゃんが、私にこう聞いてきた。
「私は車も運転できないんだよ。ここがなくなったらどこで買物をしたらいいんだい?」
・・・私に”頼むからなんとかしておくれ!”とでも言いたいような本当に困った表情だった。
今は、確かに広い駐車場スペースを完備した郊外型の店が圧倒的に売上を伸ばしている。
しかし、車のないご老人達は、やはりうちのような近くて安い店を必要としている。
いつの時代も、弱い立場の人間は、誰からも手を差し伸べられることなく
ただ、黙って現実を耐えなければならないのか・・・?
「申し訳ないです・・・」
結局、私もこのおばあちゃんに、手を差し伸べる事が出来ない人間のうちのひとりだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、いろいろなところから電話がかかって来るようになりました。
電話でパートさんを直接指名する方もいらっしゃいます。
閉鎖の知らせを聞いて、心配してかけてきてくれているようなのです。
昔ここで働いていた社員とか、同じくパートさんとか、また親戚の人とか友人とか・・・
「昔お世話になった〇〇さんにお礼が言いたい」というお客様からの電話も少なくありません。
こんな電話を受ける度に私は思います。
”人の心は見えない糸でつながっているのだなぁ”と・・・。
どんなに時間が流れても、遠く離れていても、見えない心の糸はしっかりと誰かにつながっている。
決して切れることなくいつまでもそれは続いている。
普段は、つい、私達は忘れがちではありますが・・・。
ふと、その人のことを想うとき、その見えない心の糸はときどき電話線に姿を変えて、こうして
お互いの心と言葉を通い合わせてくれるのでしょうね・・・。
「あらー、懐かしいわね、お元気でしたか!」
受話器を持ったパートさんの、そんなうれしい声が、売場を少しだけ明るくしてくれた。
私も思わず笑顔になっていた・・・。
・・・・・・・・・・・・・
そんな中、私あてに1本の電話がかかってきた。
誰かと思えば、親戚のおじさんだった。
「おい、〇〇君!そこの店がなくなっても、会社がなくなるわけじゃないんだから
絶対に仕事を辞めたらいかんぞぉー!」って言ってた。
ははは・・・、そこまで言わなくたって、私は辞めたりしませんよぉ。
私には守るべきものがあるんだから・・・。家族というかけがえのないものがね。
相変わらずテンションの高いおじさんだ。
でも、ありがとう。
こんな一本の電話が、今の私達にはとてもやさしく感じます。
・・・・・・・・・・・・・・
閉店前に、もう一本電話がかかってきた。
「もしもし・・・」と私が言った。
すると相手はこう言ってきた。
「あのう、私は昔、そこで勤務していた〇〇という者ですが・・・」
な、なんと、私が昨日の日記に書いた、最初にこの店に勤務していたときの、あの主任さんだったのです。
「〇〇さんですか!覚えていらっしゃいますでしょうか?私、〇〇です。」
するとその方は、私に「おお!〇〇君か!なんだお前、まだその店にいたのか!」
って言ってた。
「冗談は止めてくださいよぉ!2年前にまた戻って来たのですよぉ」と私は笑いながら答えた。
その方も電話の向こうで笑ってた。
その主任さんは、もうこの仕事を辞めていました。
その主任さんとは、昔、転勤後もお互いに電話を交わしたことはありましたが
何度か転勤を繰返すうちに、お互いに連絡がとれなくなっていました。
こうして、また電話で会えたのは実に8年ぶりくらいでした。
主任さんは、どこからか、この店の閉鎖の事を聞いて、懐かしくなり電話をしたのだそうです。
もちろん、私がまたこの店にいる事は知りませんでした。
昨日の私のテレパシーが、きっと通じたのでしょうね。(笑)
電話から想い出が次々とよみがえります。
その元主任さんと電話をしている中、この店の全盛期だったころの風景が
私の前に広がっていた・・・。
人は決してひとりじゃない。
見えない糸が、きっと誰かにつながっている・・・。
7日目 従業員食堂での事
決断の時。
店の閉鎖は、私達従業員にとって、言葉に出来ないほどの哀しみでしたが
最近、ようやくその哀しみを現実のものとして、受け止める事ができるようになったと
思います。
時の流れという治療薬は、こんなときに役立つものなのですね。
まぁ、閉店セールの忙しさで、いつまでも感傷にひたっている暇がないというのが
正直なところですが・・・。
パートさんに「最近、やっとみんな落ち着いてきたようだね。」と何気なく言ったのですが
「そうでもないのよ・・・」とパートさんは、私にこんな事を話してくれた。
・・・・・・
私達は、従業員食堂で交代で昼食をとっているのですが、その昼食時間が従業員同士の
唯一のコミュニケーションの場になっています。
ある若いパートさんが、食堂でこんな事を言ったのだそうです。
「あぁ、この店を退職したら、しばらくゆっくりしてから次の仕事を探そうかなぁ〜」
その人は、何気なく言ったのでしょうが、それを聞いていた回りの年配のパートさん達は
怒りを押さえながら、こう思ったのだそうです。
「私の前で、そんなのん気なこと言わないで!」
・・・・
結局、人それぞれ立場が異なるわけです。
若いパートさんは、比較的次の仕事に困らないでしょう。
しかし、年配のパートさんにとっては、そうはいきません。
月々のローンをかかえている人だっているでしょう。
退職後の事が見えなくて、死ぬほど苦しんでいる人もいるでしょう。
いつも和やかな昼食時間が・・・ とても悲しいことです。
その話をしてくれたパートさんがこんな事も言ってた。
「みんなの前では、私は次の仕事の事、何も言わないようにしているの・・・」
相手の立場をすべて把握する事なんて、無理な事です。
相手を傷つけまいとすると、結局何も言えなくなってしまいます。
それが賢明な事なのかもしれませんが、どこかもの悲しさを感じてしまいます。
私達みんな、心の扉を閉じて、この仕事を終わりまで続けなければならないのだろうか・・・?
・・・・・・
私達、社員の間でも変化は起きています。
誰もがこの状況の中、これからの人生について考え始めています。
もちろん、私も含めて。
「もう、辞めようかと思う・・・。」
何人かの社員が、そうつぶやいていた。
その言葉に誰も止める者はいません。
どの道が正しいかは誰にもわからないのだから・・・。
この店がなくなっても、私達社員は、とりあえず職を失う事はありません。
他の店舗へ、転勤をするだけですから・・・。
しかし、その裏では、現実の厳しさが私達を限りなく恐怖に導いています。
はっきり言ってしまえば、私達は余剰人員になるわけだ。
もっと悪く言えば、会社のお荷物になる。
その会社は、リストラで人員を減らそうと懸命だ。
会社から必要とされていない私達は、どこに働き甲斐を見つければいいのだろうか?
私と同じ年のS社員はこうもらしていた。
「朝から夜遅くまで働いて、結果がこれだ。 俺も辞めようかなぁ・・・。」
子供が4人もいるSさん・・・。もちろん退職したとしても当てはない。
「どこに本当の答えがあるのだろうか?」
正直、私の心も揺れた。
しかし、守るべきものがある限り、今、私は辞めるわけにはいかない。
私達は、今、人生の決断の時を迎えている。
私達は、何をあてにして、この人生の決断をすればいいのだろう?
誰からも必要とされず、誰からも相手にされず・・・。
・・・・・・・・・・
「今は能力主義の時代なんだよ。ダメなヤツは落ちてゆくだけだ。
”勝ち組”になるか、”負け組”になるか、人生はふたつにひとつだ・・・。」
勝ち組という温室の中で、誰かの声が聞こえてくる。
一生懸命がんばって、努力して、時には泣いたり、汗まみれになったり
どんなにカッコ悪くたって、一途な気持で走りつづけ、それでも結果がダメだったとしても
たとえ負け組になったとしても、その過程にあるものは、絶対に意味があるはずだ。
結果がすべてじゃないんだ。
「結果がダメなら、すべてダメさ。」
それでも、そう言うヤツがいるのなら
私は進んで”負け組”になろう・・・。
8日目 売場縮小
売場から消えてゆくもの。
売場の商品が結構少なくなってきました。
今日は、売場を大きく縮小しました。
縮小した売場は、紅白幕で囲んで見えないようにしています。
そうですね、1/3くらいは売場が小さくなったでしょうか。
これでも、まだまだペースとしては遅いですね。
やはり売れ残ってしまっているのは、大型テレビと大型冷蔵庫。
一番問題のなのが、エアコンです。
エアコンは、時期的にいくら安くしても売れないです。
大型商品も、高額タイプがやはり売れ残っていますね。
逆に売れている商品は、洗濯機、クリーナー、コンポ、暖房機です。
これらの商品は、価格帯が手頃だというところで売れているのでしょう。
真っ先に完売したのは、オーブントースターです。
安くて、毎日使うものでしょうからね。
売れている商品というのは、結局、手頃な価格で、日常使うもの。・・・
とても単純な理由なのです。
さて、私は今、売れ残っている商品の値下げをもう1度しなければと、悩んでいるところです。
(閉店セールとはいえ、利益は無視できないのです。そんなこと言ったって・・・ねぇ。)
こうして、売場から商品がどんどんなくなっていくと、やはり、寂しいものがあります。
売場にディスプレーしていた飾り付けや、ポスターとかも、今日、撤去しました。
早速、女子高生が「キンキキッズのポスター下さいぃ!!」
って私に言ってきました。
「いいですよ。」って言うと、黄色い悲鳴を上げていました。(笑)
ちょっとうれしい私です。
9日目 閉店セール売り出し前夜
ため息つくような・・・
最近ちょっと、疲れてきました・・・。
前にも書きましたが、閉店セールは、通常の仕事より何倍も苦労します。
炊飯ジャーひとつ売るにしても、現品なわけですから、いちいち付属品とか
空箱に入れたりとかして、とても手間がかかります。
・・・箱入り商品を売るのとははるかに苦労が違いますね。
大型テレビの現品販売商品なんか、結構お客さん、持って帰るって言われるんです。
こちらとしては、配達のほうが、正直助かるのですが・・・。
翌日配達でしたら、閉店後とかにゆっくりと箱詰めの準備が出来ますから。
持ち帰りとなると、その場ですぐに準備をしないといけなくなります。
お客さんが、待っているわけですからね。
大型テレビとなると、重たくてひとりでは抱えきれない為、二人がかりになります。
それだけ接客員が減るわけです。
そして、レジにお客さんが並んでしまいます。
ときどき、お客さんに「明日の配達でお願い出来ないでしょうか?」と聞いてみるのですが
「いや、今日持って帰る」っておっしゃいます。
ふぅ、私はあきらめ顔で準備にとりかかります。
そして、テレビを車に積むのも手伝います。
ありがとうございました。とお客さんの車を見送ります。
ふぅ、これで終わり・・・・
と思ったら大間違いなんです。
さっきのテレビのお客さんが売場に電話をかけてきます。
お客さん 「テレビのチャンネルが映らないから見に来てくれ」
私 「チャンネル設定はされましたでしょうか?」
お客さん 「いや、コンセントにつないだだけ・・・」
えーと、テレビはコンセントにつないだだけじゃ、映りません。
チャンネル調整をしないとダメです。
(今ごろのテレビは、オート設定モードがありますから、簡単に設定できるんですけどね。)
あぁ、これじゃ、割が合いません。
翌日配達にしてくれたら、ちゃんとテレビが映るように配達員がセッティングするのに・・・。
うちのサービスマンに携帯で連絡をとって訪問時間をお客さんに連絡をして・・・
ちょっと、今、泣いてもいいですかねぇ・・私。(笑)
・・・・・・・・・
明日から、また閉店セールのチラシが入ります。
今日は、夜、その準備に残業をしました。
今日も売場を縮小しました。
夜帰る前に、しみじみと変わり果てた売場を眺めました。
もともと売場だった場所が、今では売場で使っていた棚板とか見本陳列の器具とか手が付けられないで
無造作に置いています。
メーカーカタログが、あちこちに散らかっています。
売場から見えない場所とは言え、こんなに汚くなっていても、誰からも叱られる事はありません。
売場は、とりあえずきれいにしていますが、その裏側では、こんな荒廃した元売場の光景が広がっています。
閉店セールの現実は、こんなものです・・・。
・・・・・
さぁ、明日は朝が早いので今日はもう寝るとします。
店の終わりは、あとわずかですが、切ないなんて今は言わない。
店の最後の日に、そして、すべての営業が終わったときに
みんなと”店のいい最後を迎えられたね”と喜び合いたいと私は思います。
でも、みんなため息つくような表情ばかり・・・。
私には、それが一番切ない・・・。
↓これは無視してください。(思いつきで書いただけ)
セイギノミカタ
心ここにあらずの顔で
なんでもないようなふりをして
大事な何かをあきらめる。
それって、つまらない大人みたいだね。
気が向いたときでいいからさ
本当の君を、ちゃんと見せてよ。
それでさ、もし、君を笑うヤツがいたら
きっと僕がやっつけてやるさ。
10日目 閉店セール第2弾
小さな探し物。
最近、毎回この出だしのようで、恐縮なのですが・・・
今日もやっぱり、忙しかったです!
今日からエアコンを思いっきり値下げしたのですが、やっと売れてきました。
この調子なら、なんとか処分できそうです。
テレビの現品処分も、あと数台で終わりです。
本当に売場の商品が少なくなってきました。
お客さんが、買いたいものがだんだんと少なくなってきたので、販売も楽になってきました。
レジが集中する事がなくなりましたからね。
今度は、裏方の作業で忙しくなりそうです。
商品を返品したり、陳列棚を全部取り外し解体したり、いらない書類の破棄
そして、山のように出てくるゴミの処理・・・。
まぁ、店の中にあるものすべてを撤去するわけですから、並大抵のことではありません。
そんな閉店セールの忙しさの中でも、これだけは助かるな〜と思う事があります。
それは、商品の入荷がなくなりましたので、閉店後の作業がほとんどなくなったということです。
忙しいのは、商品を販売している営業時間中だけです。
ということは、夜遅くまで残業する必要がなくなり、わりと早く帰れるようになりました。
うん、これはとてもいいことだ。(^^)
でも、その入荷商品が少ない事で、ひとつだけ問題があるのです。
今もどうしようか困っているところです。
実は、お客さんの注文で、シェーバーの替刃を発注していたのですが
商品が入荷してるにもかかわらず、どこを探しても見つからないのです。
商品は入荷しているのは、間違いなさそうです。
あんな小さな替刃ですから、一個だけ入荷しても、どこにいったかわからなくなるのです
他のフロアーにあるかもしれないし、散乱した裏方のどっかに転がっているかもしれない。
これはもう、広大な海の中に落とした1円玉を探すようなものです。(←?)
私はもうあきらめて、今度の月曜日に再発注するつもりです。
次回はメーカーに協力してもらって、注文商品を直接売場まで
手渡ししてくれるように頼みたいと思います。
でも、メーカーさん、あんまりいい顔しないだろうな・・・。
(実は、前回も同じようなことがあって、これで2度目なんです。 )
というわけで、閉鎖前の店に部品注文はやめといたほうがいいかもしれませんね。
(というか単にうちの店がいい加減なだけか?)
まぁ、そんな状況になることは滅多にないでしょうけどね・・・。(^^)
そういえば、明日も朝が早いんだった。
もう、眠いです。
・・・・。
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面白いテレビCMを見ました。
ビールのコマーシャルだったと思うけど、サラリーマンがバスに乗っていて
”止まります”ボタンを押してもバスは止まらない。
ボタンをよく見ると、”止まりません”って書いてある。(^^)
そして、大人達を乗せたバスは、いきなり山へ遠足に・・・・
あぁ、あんなふうに私も遠足に行きたいな〜と
テレビを見ながらしみじみと思いました。
「大人の遠足」
最後に遠足に行ったのはいつだったっけ?
春よ、早く来い。
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