EAの12の伝統

EAの12の伝統は、アルコホリクス・アノニマス(AA)の12の伝統を手直ししたものである。 AAは1946年に、この伝統を「私たちの未来を保証する12のポイント(要点)」という名前で初めて発行した。 グループの一体性が維持され強化されるよう、グループが従うべきガイドライン(案内原理)として作成された。

 この伝統は、統治機関がメンバー全体に課す、嫌でも人々が応じるように罰則をもうけたルールや規則ではない。いってみれば、AAの成功と失敗の数々に基づいて創られた原理である。この原理は、グループ運営を単純のままにし、グループの決定を手助けし、力争いや金銭的問題を取り除き、12ステップ共同体の存続成長を保証するものである。

EAのメンバーとして12の伝統に親しむことによって、私たちは自分自身と自分のグループに益することができる。私たちにはこの伝統を確認し、伝統が従われていない時には質問を投げかけてみる責任がある。

しかしながら、自分自身の偏った意見に合わそうとして伝統を修正することがないように、また自分のモラル(倫理観)を他のものに押し付けることがないように、注意しなければならない。

●「12の伝統」より引用

EAの12の伝統

  1. 優先されなければならないのは、全体の福利である。個人の回復はEAの一体性にかかっている。
  2. 私たちのグループの目的のための最高の権威はただ一つ、グループの良心の中に自分を現される、愛の神である。私たちのリーダーは奉仕を任されたしもべであって、支配はしない。
  3. EAのメンバーになるために必要なことはただ一つ、感情・情緒的に良くなりたいという願いだけである。
  4. 各グループの主体性は、他のグループまたはEA全体に影響を及ぼす事柄を除いて、尊重されるべきである。
  5. 各グループの本来の目的はただ一つ、感情・情緒的問題で今苦しんでいる人にメッセージを運ぶことである。
  6. EAグループはどのような関連施設や外部の事業にも、その活動を支持したり、資金を提供したり、EAの名前を貸したりすべきではない。 金銭や財産、名声によって、私たちがEAの本来の目的からそれてしまわないようにするためである。
  7. すべてのEAグループは外部からの寄付を辞退して、完全に自立すべきである。
  8. イモーションズ・アノニマスはあくまでも職業化されずアマチュアでなければならない。ただ、サービスセンターのようなところでは専従の職員を雇うことができる。
  9. EAそのものは決して組織化されるべきではない。だがグループやメンバーに対して直接責任を担うサービス機関や委員会を設けることはできる。
  10. イモーションズ・アノニマスは外部の問題には意見を持たない。したがって、EAの名前は決して公の論争で引き合いに出されない。
  11. 私たちの広報活動は宣伝よりもひきつける魅力に基づくものであり、活字、電波、映像の分野で、私たちはつねに個人名を伏せる必要がある。
  12. 無名であることは、私たちの伝統全体の霊的な基礎である。それは各個人よりも原理を優先すべきことをつねに私たちに思い起こさせるものである。

●12の伝統は、A.A.ワールドサービスの許可を得て手直しされたものである。
Alcoholics Anonymous World Services Inc. (c)1939, 1955, 1976.