吸うほどに 高まる自殺の 危険性      川柳(7)に戻る

<喫煙>本数が多いほど自殺の危険性大 厚労省研究班

 中高年の男性喫煙者では、1日に吸うたばこの本数が多いほど自殺す
る危険性が高まるとの大規模疫学調査結果を厚生労働省研究班がまとめ
た。研究班は「たばこの本数の多い人の心の健康に注意を払う必要があ
る」と提言している。2005/1/21から大津市で開かれる日本疫学会で
発表する。
 研究班は90年と93年に岩手、長野、高知、長崎、沖縄など8県に
住む40〜69歳の男性約4万5000人の生活習慣などを調べ、00
年まで健康状態を追跡調査した。この間に自殺が確認された173人に
ついて、喫煙との関係を調べた。
 調査開始時は、173人中108人が喫煙者だった。1日20本未満
の喫煙者の自殺割合は非喫煙者と同程度だったが、1日30〜40本未
満のグループは20本未満のグループに比べ1.4倍、40本以上のグ
ループは同1.7倍高かった。吸い始めてからの年数による差は見られ
なかった。
 高知大が昨年まとめた司法解剖例の調査でも、たばこを吸う習慣があ
る人では、自殺した人の血液中のニコチン濃度が事故や病気で死亡した
人よりも高いとの結果が出ている。
 分析を担当した国立がんセンター予防研究部の岩崎基研究員は「喫煙
と自殺を結びつけるメカニズムはよく分かっていないが、ニコチン依存
がうつ病の危険性を高めるという研究結果もある。禁煙によって危険性
が下がるかどうかは今後の研究課題だ」と話している