目に見えぬ たばこの粒子が 実は毒

子がいない 間に吸っても 毒残る

おかあさん 隠れて吸っても 毒は子へ 

隠れて吸う 母のたばこで 子が病むぞ

父親に ホタルさせても 母次第

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 「受動喫煙」といえば流れてくる煙を考えがちだが、喫煙後の部屋に漂う目に見えないたばこの粒子は長時間残っているので、現実には煙よりこの粒子を吸い込む割合の方が多い。

橋本正史・大阪府立公衆衛生研究所公害衛生室長の発表

 日本小児科学会が取り上げた「子どもの受動喫煙」問題。

 「家庭内での分煙はほとんど意味がない。たばこを吸った後は窓を開けて換気する必要がある」

対象と方法:

93年と94年、大阪府内の2病院の小児科を受診した子どもと家族。

家族に喫煙者がいる子どもが175人、だれもいない子ども92人。 

受動喫煙の指標:尿中のコチニン量を測定。

結果:

子どもの環境と受動喫煙量

                             あり     なし
 家族の喫煙       8.7    4.7※
 (以下、家族の喫煙ありのなかで)
 父が喫煙                 9.0    6.3
 母が喫煙       13.4    6.8※
 父母以外が喫煙    6.4     10.5
 子どもに配慮      8.7      8.5
 幹線道路沿い住宅  8.8      8.8
 鉄筋住宅       11.4     6.6※
 集合住宅       12.9      6.2※
 窓を開けて換気    6.8    20.1※

 数値は尿の濃淡の補正のため、クレアチニン1ミリグラムあたりナノグラム(10億分の1グラム)で、大きい方が受動喫煙量が大きい。※は統計的に有意差あり。本人が1本喫煙した時は100〜500、毎日喫煙している人は2000〜4000ぐらいになる。受動喫煙は軽度(〜10)、普通(11〜20)、重度(21〜100)。

考察:

母の影響大きい: 父親より母親の喫煙の方が子どもへの影響が大きい。その理由について、橋本さんは初め「母親は父親より子どもと長く一緒にいるからだ」と考えた。ところが、いろいろな項目を分析していくうちに別の理由が浮かんできた。

 喫煙に引け目を感じている母親は、子どもが学校へ行っている間に台所や居間でたばこを吸うことが多い(おかあさん 隠れて吸っても 毒は子へ)。母親は気づかないが、煙が見えなくなってもたばこの粒子は何時間も室内に漂っている。帰宅した子どもはその粒子を長時間吸うことになる(子がいない 間に吸っても 毒残る)。 気密性の高いマンションは自然換気が少なく、粒子の残留時間が延びる(目に見えぬ たばこの粒子が 実は毒)。

 一方、父親は自宅にいる時間がもともと少ない。さらにベランダや戸外などで吸う「ホタル族」に追いやられがちだ(父親に ホタルさせても 母次第)。また、子どものことを考えて、母親が思い切り窓を開けて換気もする。その結果、父親の喫煙による浮遊粒子はあまり室内に残らない(母親の 隠れたばこは なお悪い)

 

 

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