タバコ吸う 下戸は膵がん 10倍に   川柳(6)に戻る

(国立九州がんセンター消化器内科船越顕博医長、日本癌(がん)学会(2002年9月25日から名古屋市)で発表)。

 酒を飲むと顔が赤くなりやすい人が日常的に飲酒の上喫煙していると、膵臓(すいぞう)がんになる危険度が、酒は飲むがたばこを吸わない人の10倍になる。

 アルコールを体内で分解する能力は主に、ALDH2という酵素の型で決まる。日本人には酒に強い型、飲めるがすぐに顔が赤くなる弱い型の人が各45%、まったく飲めない人が10%程度いると考えられている。

 膵臓がんになった114人のうち、酒に弱い型は計55人で、うち日常的に飲酒の上喫煙していた人は19人であった。これを酒は弱いが飲酒習慣があり、たばこは吸わない人と比較すると、膵臓がんになる危険度は10倍も高くなっていた。

 酒に強い型では、飲酒・喫煙両方の習慣がある人の、飲酒・非喫煙者に比べた危険度は3倍だった。

 「膵臓がんは酒よりたばことの関係が深いことが知られていた。しかし、酒に弱い遺伝子を持つ人は喫煙の悪影響がさらに顕著に出るので、酒とたばこ両方を習慣的に愛好するのはやめるべきだ」と話している。