妊婦吸う 落ちる胎児の 免疫能 禁煙川柳(7)へ
| 母親の喫煙で胎児の免疫能が低下 酸化ストレスの存在を示唆 Medical Tribune 8/11, 2005 |
| ウエスタンオーストラリア大学の小児科Paul Noakesらが第19回世界アレルギー学会で発表。
方法と対象:満期安産分娩をした健常ボランティア女性117例。喫煙群60例と非喫煙群62例(年齢と社会経済的状態をマッチ、アトピー女性と非アトピー女性も同数)。喫煙は血中コチニン濃度で確認。喫煙群58例と非喫煙群59例が試験を完了。臍帯血標本から細胞を分離、単独培養、アレルゲン、微生物抗原、PHAとともに培養。 結果(1)免疫能:喫煙は食物アレルゲン(ナボアルブミンとβ-ラクトグロブリン)および吸入アレルゲンにたいするインターロイキン(IL-6)の反応の著しい低下と関連。微生物抗原に対する新生児のインターフェロン(IFN)αおよびIL-10濃度の上昇とも関連。PHA刺激に対するIL-10 濃度は、母親の喫煙で増加。マイトジェンに対するIL-13 no反応増加も観察された。 結果(2)酸化:乳児の尿中イソプロスタン濃度(=アラキドン酸の脂質過酸化反応によって産生され、酸化ストレスの標準的なin vivoマーカー)は、喫煙女性から生まれた乳児のほうが、非喫煙母親から生まれた乳児(平均値750pmol/mmolクレアチニンよりも高かった。 考察;喫煙の影響は複数の形で現れると考えられる。ひとつは酸化、もうひとつは胎盤における栄養膜細胞層の増殖阻害の可能性。母親の喫煙が、胎児の肺の発達に影響を与えることは示されているが、胎児または新生児の免疫能におよぼす影響を調べた研究はまだ少ない。今回の知見から、母親の喫煙がアレルゲン、マイトジェン、微生物抗原に対する新生児の反応に有意の悪影響を及ぼすことが確認された。 |