スイス・ジュネーブ――たばこの世界的な規制を目的とする「たばこ対策枠組み条約」の第2回政府間交渉が30日、ジュネーブで始まった。事務局の世界保健機関(WHO)がたたき台としてまとめた議長草案は、(1)たばこの課税強化と免税販売の禁止 (2)「マイルド」「ライト」など誤解を与える可能性のある表示の規制 (3)未成年者が簡単にたばこを買える自動販売機を繁華街などに設置しない――などの制限事項を盛り込んでいる。
WHOは、2003年までの合意を目指しているが、日米欧などのたばこ業界からは、「喫煙をするしないは、大人の選択」と、厳しい規制の制定には強い反発があがり、逆に「反たばこ」の非政府組織(NGO)などからは、議長草案は緩やか過ぎると批判があがっている。
WHOのブルントラント事務局長は、開会のあいさつで、「多くの懸念と多くのレトリックを乗り越えて、怒りと悲しみを乗り越えれば、信念のとおり、たばこを規制する世界的なルールを確保することができる。世界中で8秒ごとにひとり、たばこが原因で死んでいく。時間はわれわれの味方をしてくれない」と話した。
【2002年10月16日】世界保健機関(WHO)は15日、世界で年間490万人が、喫煙が原因で死亡しているとの推計を発表した。世界で1時間に560人、1日で1万3400人がたばこを原因とする肺がんや結核などのため死んでいる計算になる。6.4秒に一人という計算になる。