吹きかける けむりで子供の 脳が病む

 

受動喫煙が小児に及ぼす悪影響。

喫煙者本人の体内には、人体に有害な環境汚染物質である鉛やカドミウムが蓄積することが知られてた(タバコの葉にこれらが含まれているため)。

家庭で親のタバコの煙を子供が吸わされる場合、子供の体内にも鉛が蓄積することがわかった。

わが国の小児の血中鉛濃度 −受動喫煙の影響―  加治正行 他。 日本小児科学会雑誌 101:15831997 より

 

 幼児は鉛の排泄機能が未熟で脳に蓄積しやすい。就学児の年齢になると差はなくなっていた。人体に有害とされる10μg/dlを超えた子はいなかった、血中鉛濃度が高いほど知能の発達が遅れるという報告もある。

この問題に関しては一昨年米国で大規模な調査が行なわれ、小児の血中鉛濃度と受動喫煙の関連について、私達のデータとほとんど同じ数値が出ており、受動喫煙による小児の体内鉛汚染が証明された。

鉛は脳に蓄積しやすいため、血中鉛濃度が高いほど知能指数が下がり、身体の発育も悪くなることがわかっている。

 

著者のコメント:

私は、子供の傍でタバコを吸うこと(子供に煙を吸わせること)自体が子供に対する一種の虐待行為であると考えている(タバコの火を押し付けることだけが虐待ではない)。患者さん(子供)の親には常に禁煙を勧め、たとえ禁煙できない場合でも、子供さんの前では絶対に吸わないよう厳しく指導しています