錠剤の ベーターカロチンで ガン増えた

 アルファ・トコフェロール(ビタミンE)とベーター・カロチン(ビタミンA)のどちらか、および両方を錠剤で喫煙者に投与して、肺ガンの発生率をみた。

アルファ・トコフェロールは何ら肺ガン発生に影響を与えなかったが、ベーター・カロチンの投与を受けた群は肺ガンの発生が1.16倍になった。1日20本以上の喫煙者と飲酒者(11g/日以上のエタノール)でその傾向が強かった。

過去にも同様の報告はみられており、実験的にはベーター・カロチンは発ガン性を増強するという実験結果も報告されている。

J Nal Cancer Inst 1996 Nov 6;88(21):1560-70

 

中年女性(看護婦)を対象として、喫煙と食事を肺ガン発生に注目して比較した。

当然のことながら、喫煙量が多いほど肺ガン発生は高かった。喫煙を中止すると15年かかって、非喫煙者と同じ肺ガン発生率に戻った。

ベーター・カロチンをサプリメントとして服用している群では何ら影響はなかったが、ニンジンをよく食べる群(1週に5本以上)は全く食べない群より肺ガン発生は0.4倍になっていた。しかし、食生活をこのように変更しても、肺ガン発生の予防は、禁煙にはまさるものではなかった。

Cancer Causes Control 1999 Oct ;10 (5):475-82