*ヒトコブとフタコブのハーフ*
 

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#日本の動物園におけるハーフ#

ヒトコブラクダとフタコブラクダの交配は、日本の動物園で何度か試みられています。

1911年(明治44年)7月9日 京都市動物園

 父親:フタコブラクダ   母親:ヒトコブラクダ        

容姿:ふたつのこぶを持つ   生存日数:不明

1960年(昭和35年)5月5日 京都市動物園

 父親:ヒトコブラクダ   母親:フタコブラクダ        

容姿:短命のため不明   生存日数:同年5月14日他界

1962年(昭和37年)4月1日 みさき公園

 父親:フタコブラクダ   母親:ヒトコブラクダ        

容姿:不明   生存日数:3カ月

1965年(昭和40年)3月25日 みさき公園

 父親:フタコブラクダ   母親:ヒトコブラクダ      

容姿:ほぼヒトコブラクダ  生存日数:1971年10月13日他界 

名前:ローズ(メス)  飼育日数:6年7カ月11日   

ヒトコブラクダはフタコブラクダの変種とも考えられていますが、

両者のハーフは短命であることを考えると、思った以上に隔たりがあるのでしょうか。

また、いづれも早くにこの世を去ってしまったので実際のところはわかりませんが

恐らく子を残すことはできないと見られています。

昭和30年代、ラクダに限らず、タイゴン(トラとライオンのハーフ)や

レオピョン(ライオンとピューマのハーフ)など、各地の動物園で雑種の交配が

盛んに行われるようになります。

これは主に動物園の客寄せの目的がありました。

しかし現在では、純血種の保存が叫ばれるようになり、このような交配は自然に反する

ものとして御法度とされているようです。

雑種の殆どが短命であることや、生殖が不可能なことを考えても

むやみにこのような繁殖が行われることはやめてほしいですね。

とかまともなことを言ってみましたが、ヒトコブ半ラクダという新しい種が

できればいいのになぁ、とかも思ったりします。

京都市動物園の大振様に大変お世話になりました。この場をかりてお礼申しあげます。

 

#最近の畜産におけるハーフ#

前記の情報が動物園関係の文献に見られ、最近まではそう思われていたようです。

しかし最近の研究を見ると、かなりの変化がみられます。

以下「世界の畜産1998年第6号」から引用します。

ラクダの雑種

最も有用な雑種はフタコブラクダとヒトコブラクダの交雑である。

そのF1(いぬ注:おそらくその子をさすと思われます)は体の大きさ、

強健さ、持久力および長生きに関してヘテローシス(雑種強勢)を示す。

雑種にはバクトリア種(いぬ注:フタコブラクダの種)のあごひげ、

および毛深い脚の形質が残り、一方ヒトコブラクダの単峰(いぬ注:ひとつのコブ)

が残り、長い峰でそれほど発達していない。

この交雑種は強力な駄獣で、また産毛量はフタコブラクダの形質に傾くようである。

 

この文献からは、ヒトコブラクダとフタコブラクダのハーフは大変強く

有用なラクダであり、しかも生殖も可能であるように思われます。

またヒトコブとフタコブのハーフは必ずヒトコブラクダになるようです。

このことから、ヒトコブはフタコブに対し、優性形質であるようです。

家畜としてハーフはかなり役にたつラクダなのでした。

 

#トルコのラクダプロレス#

トルコでは「ラクダプロレス」という、ラクダ同士を闘わせる競技があります。

この競技に使われるラクダはラクダのハーフと決まっているようです。

それも「父親はフタコブラクダ」で「母親はヒトコブラクダ」の子でないと

強くならないそうです。

見た目は全体的にはフタコブチックなのですが、やや間延びした感のあるヒトコブを持ち、

たくましい四肢を持っています。

ここまで強く有用なハーフが常時生まれるということは、ヒトコブとフタコブは違う種では

なさそうですね。