熱中時代
NTV
脚本:布施博一、松原敏春 演出:田中知己
出演:水谷豊、志穂美悦子、草笛光子、池上季実子、小倉一郎、船越英二
落ちこぼれの新米教師の北野広大(水谷豊)と小学生との触れ合いを描いた学園ドラマ。北野は教員免許は持っているが新規採用からは漏れ、欠員補充でようやく先生になる。しかし、子どもが大好きでひとりひとりを大事にしながら成長していく教師を水谷豊が好演。
それまで「傷だらけの天使」に代表される、突っ張ったイメージで売っていたのを明るく3枚目イメージに転換。
視聴率は初回12.2%だったのが、最終回は46.7%(ニールセン)とうなぎのぼり。
これ以前の学園ドラマは日本テレビ青春シリーズに代表される従来の友情や恋愛をテーマにしていたが、「管理教育」に対する問題提起をメインテーマとしそれも小学校が舞台と新しい学園ドラマのパターンを確立。「3年B組金八先生」などがこれに続くことになる。
「きれいごとすぎる」という批判もあったが、十分に取材した上で理想を描き、かつ子役たちの実際のリアクションを確認しながらドラマをつくっていった。
79年の「熱中時代刑事編」をはさんで80年に北海道に帰っていた北野先生を呼び戻しパートIIがつくられ、その後スペシャルも制作された。
西遊記
NTV
脚本:佐々木守ほか 演出:渡辺祐介ほか
出演:堺正章、夏目雅子、西田敏行、岸部シロー
日本テレビ開局25周年記念として企画。それにふさわしく、日本のテレビドラマ初の中国ロケ+チベット、ネパールまで風景ロケを敢行、フィルム・VTR・アニメ合成を駆使し、制作費は10億円。
ドラマ的最大のポイントは三蔵法師に夏目雅子をキャスティングしたこと。西遊記を現代の作品とする場合の最大の問題点は「レギュラーに女気がない」
ことで、例えば手塚治虫の孫悟空のように原作にはない女性登場人物をつくらなければいけなくなる。そこをブレークしたことは見事で、その後の西遊記はこのパターンを踏襲している。
最終回で天竺で教典をもらうのだが、高視聴率をあげたため翌年続編がつくられ教典は白紙だったとごまかす。キャストも猪八戒が左トン平に、また白馬の化身で藤村俊二が加わった。
浮浪雲
テレビ朝日
原作:ジョージ秋山 脚本:倉本聰 演出:近藤久也
出演:渡哲也、桃井かおり、伊藤洋一、谷啓、笠智衆
脚本・倉本聰、主演・渡哲也の「勝海舟」降板コンビが日曜8時、大河ドラマの裏に挑戦。
アクションもの中心の渡をアンニュイでかつ男らしい主人公のキャラにぴったり、時代考証は「でたらめ」と番組冒頭で敢然と宣言、ハチャメチャでおもしろいドラマだったけど、「黄金の日日」には勝てず、視聴率は10%前後。
90年にビートたけし主演で再ドラマ化されたけど、おもしろいのはやっぱりこっちですよねー。