A子または川シリーズ


 海外でも多数の賞をえて高く評価されている、NHKの佐々木昭一郎D脚本・演出の代表的シリーズ。その特徴は明確なストーリーを持たずオールロケ・フィルム撮影で叙情的に描く「映像詩」。

 第1作「四季・ユートピアノ」は栄子(中尾幸世)が幼い頃兄の弾くピアノを聞いてから「音の日記」をつけるようになり、そのピアノを消失し、長じて調律師になり、と音と人々との触れ合いを描く。A子というのはAの音から。

 「ユートピアノ」は国内ギャラクシィ賞、放送文化基金賞、映画テレビ技術者協会撮影賞、テレビ大賞新人賞、海外ではイタリア賞、国際エミー賞を受賞するなど評価され、そのため第2作以降は海外の放送局から招かれ共同製作し、栄子が各国の川沿いを旅する。第2作「川の流れはバイオリンの音」はイタリア・ポー川。第3作「川・スペイン編 アンダルシアの虹」はスペイン・アンダルシア地方、第4作「川(リバーズ)スロバキア編」はチェコスロバキアだったころのスロバキア地方。

 主演の中島幸世はユートピアノ当時、多摩美大の学生で鋭い感性を見せた(その後はたしか建築事務所につとめていたはず)。その他の出演者は俳優はいなく、現地で交渉した素人ばかりで既存の俳優ではない新鮮さにあふれていた。

放映日
四季・ユートピアノ 80/1/12
川の流れはバイオリンの音 81/5/1
川・スペイン編 アンダルシアの虹 83/3/19
川(リバーズ)スロバキア編 84/3/25


シリーズもの目次にもどる