タチウオのページ


 ☆松山周辺のタチウオ事情
 比較的お手軽に楽しめるタチウオ釣りは、松山周辺では昔から人気が高い釣りです。
 調理も簡単なので(ブツ切りにするだけ!)奥様方にも人気が高い魚だと思います。
 松山近郊の防波堤からは、夏から秋にかけて数多くの「夜光棒」が飛び交います。

 松山周辺の陸釣りでの平均的なタチウオの釣果は、夕まずめからの2〜3時間で3〜5本程度と
まずまず数が釣れますし、沖の一文字波止に渡ると二桁釣りも可能です。
 佐田岬方面に足を伸ばすと、20〜30本以上釣れる事も珍しくありません。
 タチウオ釣りは、ファミリーフィッシングレベルの方でも十分楽しめます。
 ここでは、「陸からのタチウオ釣り」について解説したいと思います。


 ☆釣期
 船釣りでは、ほぼ周年狙えるタチウオですが、松山近郊での陸からの釣りでは7〜12月が主な釣期です。
 でも、年によっては5月ぐらいから釣れ盛る時もありますし、年明けまで釣れ続く事もありますので、
とにかく「タチウオが釣れている!」という情報収集が肝心です。

 シーズン初期の8月までは、小型と大型が混在して釣れる事が多いですが、かなり釣況に
ムラが有るように思います。
 9〜10月の盛期は、中型までのサイズが多いものの、最も数釣れる面白い時期です。
 11〜12月になると、徐々に数は少なくなってくるものの大型主体で楽しめますので、寒い中、
釣行してみる価値はあります。


 ☆ポイント選び
 タチウオ釣りは、潮通しの良い波止や桟橋が狙い目です。
 波止や桟橋の中でも、先端付近や角のポイントが特に良くて、「先端を征する者がタチウオ釣りを征する」
と言っても過言ではないぐらい、釣り座の選定が明暗を分けます。

 運悪く、不利なポイントにしか入れなかったら、飛距離で勝負です!


 ☆良く釣れる条件
 潮を問わず、日没直後や日の出前の「マズメ時」は、最高の時合ですので、朝夕のどちらかのマズメ時を
絡めて釣行するのがベストです。
 潮が速いポイントは、潮止まり前後の潮が緩んだ時に食いが立つ傾向があります。
 逆に常時、潮が緩いポイントでは、最も潮が動いている時間帯に食いが立つ傾向があります。


 ☆タックル
 ロッド
 タチウオ釣りは、有り合わせのタックルで十分楽しめます。
 防波堤からの釣りでは、磯竿や投げ竿、船竿、ルアー竿・・・と、皆さん思い思いのロッドで楽しんで
居られます。
 松山の陸からのタチウオ釣りでは、9割以上の方がウキを使用しない「探り釣り派」なので、この釣りで
最も良い仕事をしてくれるのが、9フィート程度のシーバスロッドだと思います。

 リール
 リールは、中型程度のスピニングリールを使用します。
 ドラグを駆使して・・・という釣りではないので、安物のリールでも十分です。
 道糸は、ナイロン4〜5号程度を100m以上巻き込んでおけばOKです。
 ナイロン6号以上を使用すると、飛距離が大幅にダウンしてしまうので注意が必要です。

 エサ
 エサは、時間が有る人は「現地調達」で小アジ等を釣って使用するのがベストですが、時間が
無い方や、現地調達に不安が有る方は、釣り具店で入手可能です。
 現地調達した小魚は、塩で締めて使用するとエサ持ちが格段に良くなります。

 釣り具店では冷凍サヨリやキビナゴ、小アジ、ドジョウ等、色々売っておりますが、2〜3時間の釣りだったら、
エサの種類を問わず1人当たり20匹も有ったら十分かと・・・。

 タチウオ針
 タチウオ針は基本的に、大・中・小と3種類のサイズが同一メーカーから販売されている事が多い
のですが、大きいサイズの針の方が遠投も可能ですし、掛かりも良いので、「大」のサイズがお薦めです。

 タチウオ針には、30センチ程度のワイヤーが標準装備されているのが普通ですが、タチウオを数釣ると、
ボロボロになってくるので、予備のワイヤーを持っておくと安心です。
 また、タチウオ針に標準装備されている「エサ縛り用の針金」も、数釣っているうちにボロボロになって
切れたりする事が多いので、予備の針金も携行しておくと安心です。

 また、稀に2本針のタイプを使用しての「ウキ釣りでの泳がせ釣り」でタチウオを狙って居られる方もいますが、
活エサでないと釣果が期待できないし遠投も効かないので、混み合うポイントでは不向きな釣法です。

 夜光棒
 夜光棒は装着しなくてもタチウオは釣れるのですが、装着すると「自分の仕掛けが何処に有るのか?」
が一目瞭然で、混み合っているポイントでは隣の方とのオマツリも激減するので、装着する事をお薦め
します。
 夜光棒を装着すると、多少なりとも集魚効果が期待できますし「食い上げ」のアタリも目視で取る事が
可能です。
 夜光棒のサイズは、75mm程度の普通のグリーン発光の物が松山周辺では一般的です。


 ☆釣法について
 探り釣り
 1980年頃までは、松山でのタチウオ釣りといえばウキ釣りが主流でした。
 単三電池を1〜2個使用した大型の電気ウキ仕掛けを豪快にキャストして、後はのんびりアタリを待つ・・・
という実にのどかな釣りでしたが、釣り人の増加と共にタチウオのウキ釣りは物理的に不可能になり、ウキ
を使用しない探り釣りが、盛んに行なわれるようになってきました。
 探り釣りは、仕掛けを出来るだけ遠くに投げて、誘いを掛けながら巻いてくる・・・というルアー釣り感覚の
スピード感溢れる釣法で、松山で最も人気が有る釣法です。

 探り釣りでは、基本的に表層から狙っていき、アタリが無ければ徐々に中層〜ボトムと狙いのタナを深く
していきます。
 アクションは、棒巻きを基本に、大小様々なシャクリを試してみましょう。
 リールを巻くスピードは、「1秒間にハンドル1回転」程度のゆっくり巻きが基本です。

 アタリは、モゾモゾっとした小さなものから、ロッドを一気にひったくるような豪快なアタリまで、色々な
パターンが有ります。
 そして時には、エサを銜えてジャンプしたりもします。
 竿先には全くアタリを感じず、「夜光棒の浮上」で食い上げのアタリが取れるケースも少なくないので、
夜光棒からは目を離さないように・・・。
 基本的にアタリが有った後の合わせのタイミングは、「力強く即合わせ」が基本ですが、食いが渋く
食い込みが浅い日は、一呼吸(3〜5秒程度)間を置いて合わせた方が、針掛かりが良い場合が有ります。


 ルアー釣り
 基本的にタチウオは貪欲な魚で、ルアーへの反応も抜群に良いので、偶には気分転換的にルアーで
狙ってみるのも面白いと思います。
 標準的なシーバスタックルが、タチウオ釣りにジャストフィットします。
 ルアーは、F〜Sミノープラグ各種、バイブレーション、ジグ、ソフトルアー等、有り合わせの物で十分
釣りになると思います。
 釣り方は、探り釣りと同様で、ゆっくりとしたアクションでヒットします。


 ☆取り込み
 タチウオは、口が固い割に、顎の上下が柔らかく裂け易いので、バラシが比較的多い魚です。
 針先は常にピンピンに研いでおき、しっかりフッキングさせた後は優しく取り込む事が、バラシを減らす
最善策です。
 タチウオを針掛かりさせた後は、一定のテンションを保った状態で落ち着いてリールを巻けば、たとえ
メーター級の大型でも問題有りません。
 それよりも、タチウオは歯が鋭く大変危険な魚なので、抜き上げる前に周りの釣り人の動向には十分
注意して、人の居ない所に抜き上げます。


 ☆タチウオ釣りに関する裏技2点
 夜光棒は使用後の冷凍保存が可能
 タチウオの探り釣りでは必需品の夜光棒は、使用後に冷凍すると発光を休止させる事が可能です。
 マイナス20℃ぐらいで発光が休止して、解凍すると発光が復活します。
 海辺に住んで居られる方で1時間程度の短い釣りが多い方ならば、3回ぐらいは十分使用可能です。
 冷凍保存可能な期間は最長でも1ヶ月程度ですが、出来れば1週間以内で使い切るのがベストです。
 
 タチウオのエサは「太刀魚の尻尾が最高!」
 タチウオ釣りでは、「予想外の入れ食いで早々にエサを使い切ってしまった・・・」という経験をされた
方は多いと思います。
 こんな時は、タチウオの尻尾部の幅3cm程度の所からブチ切り、エサとして使用可能です。
 タチウオが多量に釣れた時に尻尾の部分を切り取り冷凍保存しておけば、これをメインのエサとしても
使用可能です。
 小魚類と同等以上に食いは良いし、餌持ちも抜群の「タチウオの尻尾」ですが、唯一の欠点は、
飛距離が小魚類よりダウンしてしまう事です。