日中エギングのページ


 松山周辺の「日中エギング事情」
 従来から松山周辺でのショアからのモイカ狙いのエギングでは、「日中は釣れない」というのが
常識でした。
 私自身も、明るいうちからポイントに入っても、日没前には殆ど釣れなかったし、朝マズメにしても、
「明るくなったら終わり」という釣況が、ずっと長く続いてきました。

 ところが、ここ近年の温暖化の影響か?松山周辺でも2000年頃から、日没前のエギングでも徐々に
釣果が得られるようになってきました。
 断定はできませんが、日中でも活発に活動する「南方系のモイカ?」が、松山周辺にも入ってきている
か、モイカの生態そのものが温暖化で変化しているのではないかと、私は推測します。
 勿論、ダートする餌木や極細PEラインの開発、新しい釣法の進歩による所もあるのですが、やはり
松山周辺に関しては、海の中の生態系の変化ということを見逃せません。

 2001年の秋季では、松山近辺のポイントでも日中に餌木をキャストすると、数ハイのモイカが追って
来る・・・というシーンを見る事も、珍しいことではなくなってきました。
 以前の松山近郊では、お目に掛かれなかった光景です。

 従来のエギングと言えば、ボトムを取りながらゆっくり引いて・・・というタコ釣りの延長?のような年寄り
好みのダサくて暗いイメージの釣りでしたが、日中エギングでは積極的に誘いを掛けてイカを乗せていく
若者好み?の攻撃的な明るい?釣りなので、今後松山周辺でも”純ルアーマン”を中心として日中
エギングの人気が高まりそうな気がします。
 生態系の変化や松山周辺のモイカそのものの栄枯盛衰の状況を考えても、日中エギングという釣りには
”追い風”が吹いていると思います。
 専用タックルや釣法も日々進化していて、今後が楽しみです。


 日中エギングの釣期
 日中エギングの釣期は、基本的には夜のエギングと全く同じです。
 松山周辺では、春のシーズン(4〜5月)と、秋のシーズン(9〜12月)ぐらいが狙い目となりますが、
2002年の春のシーズンは、6月になっても7月になっても、さらに8月になっても瀬戸内で好調に
釣れ続き、驚きの連続でした。
 やはり温暖化の影響でモイカの産卵時期が長くなっているのでしょうか?
 まだまだデータ不足なので何とも言えませんが、厳寒期を除いて、ほぼ周年に渡り日中エギングで
モイカをヒットさせる事が可能な状況になりつつあります。

 春のシーズンは、「1釣行で1回アタリが有るかどうか」・・・という大型一発狙いの時期ですが、
2002年は、1釣行で5ハイ前後の好釣果が瀬戸内でも続出しました。
 秋のシーズンは、9〜10月が小型の数釣りが可能で、11月、12月と月を追う毎に数は減ってくるものの
徐々に型が良くなってきます。

 より水温の高い宇和海に遠征すると、アベレージの胴長が約1ヶ月分(3〜5センチ程度)ぐらい型の良い
モイカが日中でも狙えますし、松山周辺よりもモイカの魚影が断然濃いみたいです。


 日中エギングに必要なタックル 
 ロッド
 日中エギングでは、PEラインの使用が大前提となりますので、少々値は張りますが「PEライン対応
エギングロッド」という専用品がベストだと思います。

 私は、旧式のガイドが装着された普通のシーバスロッドを使用していますので、「PEラインのガイドへの
絡み」が頻発して、非常〜に使い勝手が悪いです(-_-;)
 ところが、先日「PE0.6号」という現在市販されているPEで最も細いラインでテストをしたところ、
PE1号だとガイドにライン絡みが頻発していたロッドが、PE0.6号だと殆ど絡まない・・・という意外な
データが得られました。
 ロッドの種類やラインの微妙な太さの関係等の「相性の良し悪し」が有ると思いますので断言は
出来ませんが、「PE0.6号を使用するとガイドへのライン絡みが激減する・・・」というのが、現時点
での結論です。

 PE対応のエギングロッドは、各メーカーから良い物が続々とリリースされています。
 外ガイドか?中通しか?は、好みで選べば良いと思いますが、これから買う方で”日中エギング
専用で”・・・と割り切った買い物が可能な方は、ガイドへの糸絡みが全く発生しない中通し竿の方が、
有利だと思いますが、上記しているように「PE0.6号を使うと、ガイドにラインが絡みにくい」という
データがありますので、やはり断言はできません。

 ちなみにロッドの長さは、7〜8フィートぐらいの「やや短め」の物が、個人的には大好きです。

 リール
 リールは、有り合わせの小型スピニングリールでOKです。
 でも、PEラインの使用を想定した「逆テーパー」タイプのスプール付きのリールの方が、より
ライントラブルが少なく、快適な釣りが可能です。
 磯師の方々の必携品である「レバーブレーキ付き」のスピニングリールも、勿論OKです。

 日中エギングでは極細PEラインの使用が前提なので、スプールには適度な下巻きが必要です。
 でも余り下巻きを欲張ると、キャスト時にライントラブルが多発しますので、PEライン巻き込み後、
「スプールの高さマイナス1mm」程度になるような下巻き量が無難だと思います。
 ちなみに「エギング専用シャロースプール」なんてのも、高級リールの替スプールとして最近販売
されているみたいです。

 ライン
 ラインは、PE0.6〜1号程度の物を100m以上に、フロロのリーダー2号前後を2m程度、装着します。
 機能を追及していくと、ナイロンよりもPEラインが良いと思いますし、より細いPEラインの方が、
餌木の着底感やモイカのアタリを明確に感じる事が出来るので、餌木のロストを最小限に押さえる事が
可能です。
 また、PEラインを使用する事により、ナイロンラインでは実現できなかったアクションを餌木に与える
事が可能です。
 また、PEラインは、細ければ細い程、餌木の飛距離UPにも多大に貢献しますし、風の影響も最小限に
押さえてくれます。
 巷で話題の極細PEライン「0.6号」のフィールドテストの模様は、こちらです!

 ナイロンラインでも全く釣れない事は無いのですが、現状での日中エギングのテクニックを追求していくと、
現段階ではPEラインに辿り着いてしまいます。

 「どうしてもPEラインは嫌じゃ〜」と仰る方は、フロートタイプで、伸びが少なく視認性が高い10lb前後の
ナイロンラインでどうぞ!
 ただし、シャクリの効果や餌木の着底感、餌木のアクション等は、PEラインと比較して大幅に悪化します。
 

 餌木
 餌木は、スローシンキングで、トウィッチングで頭を振る「ダートアクションタイプ」の物が、日中エギングで
威力を発揮します。
 餌木のサイズは、釣れているモイカの胴長が20センチ未満の時は2.5号、20センチ以上の時は3号という
感じで使い分けていますが、警戒心が強いスレモイカ用に、2号も準備しておくと良いでしょう。
 春季の一発大物シーズン時は、3.5号をメインに使用すると良いと思います。

 カラーは派手めのピンク系が今のところコンスタントに好成績を収めていますが、条件(晴れ〜曇り等)
によって、当たり餌木は変わってくると思いますので、今後色々と試してみたいと思います。
 夜のエギングでは、「当たり餌木と外れ餌木」の差は余りないように思うのですが、日中エキングでは、
「当たり」と「外れ」の差が相当に生まれるので、1種類でも多くのカラー&大きさの餌木を準備して、
頻繁にローテーションする方が、現段階の釣法では断然有利です(~_~;)
 松山周辺での夜間のエギングで、従来から使用されていた「3本毛付き」タイプの餌木は、アクションが
今一つなので日中エギングには不向きです。(ただし全く釣れない事はないので携行する価値は有り)
 下の画像は、日中エギングに適したの餌木の一例です。

       日中エギングに適したの餌木の一例

左より、ヤマシタのエギ王、デュエルのアオリーQ、ダイワのイカ名人・D


 日中エギングのポイント選び 
 基本的に「夜間の定番ポイント」はOKだと思いますが、より水深が浅いポイントの方が勝負が早くて
スピーディー&スリリングな釣りが楽しめると思います。
 ポイントは、「足元は磯やゴロタ場で、射程距離内に隠れ根や藻が多数有り、潮流は緩め・・・」という
所が最高なのですが、松山周辺に日中エギング向きのポイントが少ないのが残念です。
 テトラや、敷石のカケ上がり、漁港内の船溜まりや係船ロープ周りなんかも良いポイントと言えます。

 また、モイカは塩分濃度の低い海域や濁り潮を嫌う傾向が有るように思います。
 大雨後の釣行では、出来るだけ河川の影響を受けないポイントに入った方が、より良い釣果が
得られると思います。

 また、極細とはいえPEライン使用が前提の日中エギングでは、夜のエギング以上に風の影響を
受けてしまいます。
 釣行当日の風向きやポイント周辺の地形等を熟慮して、風の強い日は、なるべく風裏ポイント、
もしくは追い風で釣りが可能なポイントに入る事が重要です。
 やむおえず風が強い条件下で釣りをしなければならない状況の時は、出来るだけ足場の低い場所
に釣り座を構えて、キャスト後直ちにロッドの先端を海中に突っ込みラインを海面に漂わせる・・・といった
釣法でないと、ラインが風に吹き上げられたり横に流されれたりして糸フケが多くなり、釣りになりません。


 日中エギングの基本テクニック
 まず、餌木をキャストしたら、リールのベールをフリーにして、ラインを海面に浮かせる感じで
確実に底を取ります。
 底を取ったら、1発大きくシャクリを入れ、フォーリングを開始します。
 モイカが乗って来なければ、小さく強めにトウィッチングを入れながら激しく餌木をダートさせて、
フォーリング・・・等、色々なパターンで広範囲のモイカにアピールします。
 餌木のフォーリングのさせ方は、完全なフリーフォールと、ラインを張った状態でのテンショニング
フォールの2種類の方法が有りますが、モイカの活性が高い時はフリーフォール、活性が低い
時は、テンショニングフォールで乗ってくる傾向が有る様に思います。
 「ビシッ、バシッ&キュンキュン」とロッドやラインから音がするぐらい気合の入ったシャクリが
効果的です。
 主にモイカが乗ってくるのは、餌木のフォーリング中ですので、水面を漂うPEラインの動きには、
常に注意をしておく必要があります。
 ロッドにモイカのアタリを感じたり、水面を漂うラインが怪しい動きをしたら、「優しく鋭く!?」
身切れしない程度にアワセて取り込み態勢に移行します。

 また、足元までアタリがなくても、餌木の後ろをモイカが追ってくるケースも少なくありません。
 足元までモイカが追ってきたら、餌木をアクションさせた後フォールさせて餌木を抱かせてやります。
 体色を変化させながら餌木を追って来るような活性の高いモイカは、信じられないスピードで猛然と
餌木にアタックしてきます(^_^;)

 基本的に、白っぽい体色のモイカはヤル気が今一つなのですが、激しくアクションする餌木を
見せてやる事により茶〜黒系の色にモイカ体色が変化させる事が出来たら釣ったも同然!!
 頃合を見計らって餌木をフォールさせてやると、ほぼ100%餌木を抱きに来るはずです。

 足元まで追っては来るものの、モイカの警戒心が強く、乗りが悪い時は、意識的に少し沖目に
「抱かせポイント」を設定してやると良いでしょう。
 サイトフィッシングで抱かせる・・・というのが日中エギングならではの醍醐味だと思いますので、
品質の高い偏光グラスは是非とも欲しいところです。
 餌木をキャストした後、全くフォールをしないで「ビシバシ釣法」で手前に全てのモイカをおびき寄せ、
サイトフィッシングで続々と釣っていく・・・といった高活性時の展開になれば、最高に面白いと思います。

 モイカの活性が高い時は、キャストした瞬間にモイカがヒットしたり、沖で餌木をダートさせている時に
ヒットしてきたりしますが、フォール中以外のヒットは「触腕1本」等のバレ易いフッキングの可能性が
高いので、より慎な取り込みが要求されます。

 モイカが潜んでいる可能性が高いのは、藻際や隠れ根周り、係船ロープ周り、カケ上がり等、
何らかの変化が有る所なので、日中エギングならではの「ピンポイントキャスト」で、美味しい所を
タイトに引きながら、ルアーフィッシング感覚で餌木をアピールするのも面白いと思います。

 2〜3回キャストして、アタリも無く全くモイカが追ってこなかったら、夜エギングの基本テクニックである
「ボトム付近のスローな棒引き」で、ボトム付近の活性の低いモイカも狙ってみます。
 ビシバシエギングでは全く反応せず、棒引きに興味を示す変わり物のモイカも少なくないので・・・。

 10回ぐらいキャストして、シャローからボトムを探りモイカも追ってこないしアタリも全く無い・・・という
状況だと、そのポイントで粘っても、釣果が期待できません。
 5〜10m程度、投点をずらしながらポイント内を探り、それでも駄目なら思い切ってポイントを大きく
移動する・・・というせっかちな釣法が、日中&夜間を問わずエギングの基本です。

 また、同じポイントでモイカを数ハイ釣ると、多量のイカ墨が発射されてモイカが警戒し、一時的に
餌木に反応しなくなってしまいます。
 イカにとってはイカ墨は正に危険信号、人間で例えるならば血液みたいな物だと思います。
 大量の血液が飛び散っている殺人現場では食欲も沸かない・・・というのは人間もイカも一緒!
 こうなると、そのポイントでは如何なるテクニックを駆使しても、モイカは釣れませんので、少しの時間
ポイントを休ませるか、少し潮上のポイントに移動した方が良いと思います。
 そういう意味では、複数の釣り人が同一ポイントに入っている場合、潮上の釣り人の方が
若干有利だったりします。

 「とにかく人が多くて移動なんか出来そうもない・・・」という状況の時は、手前のモイカから釣っていく等
で、ポイント全体がイカ墨だらけにならないように配慮すると、1ヵ所のポイントでより長く釣りが楽しめ、
より多くの釣果が得られると思います。

 それから、イカ墨がベットリと付着した餌木は非常に乗りが悪くなるので、注意が必要です。

 また、「3本毛付き」の餌木は基本的に昼間に出番が無いのですが、「松山近郊の昼間の雨天時に
連続ヒット!」という実績も有りますので、ビシバシ釣法でダメな時に試してみる価値は有ります。

 取り込みについて
 日中〜夜間を問わず、強いフッキングの動作はエギングでは不要です。
 モイカが餌木を抱いたら軽くロッドを立てる程度で、掛け針はモイカの足に刺さっているはずですので、
そのままラインのテンションを絶対に抜かないように、取り込みます。
 特に、伸びが少ないPEラインが多用される日中エギングでは、身切れやフックアウトでのバラシが
多発する傾向がありますので、ナイロンライン使用時よりも注意を要します。

 ドラグは緩め・・・というのが基本ですが、根擦れや係船ロープの影響が有るポイントでは、むやみに
ラインは出さず、極力ロッドでモイカの引きを吸収するよう心掛けます。
 
 エギングでのバラシは、モイカが乗った直後の強い引きを感じている時と、最後の抜き上げのシーン
の2つの場面で多く発生します。
 最初の「乗った直後の強い引き」でバラシてしまうのは、フッキングの部位が悪いだけなのでので、
如何なる名人でもどうしようもないのですが、最後の「抜き上げのシーン」でのバラシは、ちょっとした
心掛けで激減させる事が可能です。
 その、ちょっとした心掛けとは・・・

 最後の抜き上げのシーンで、「モイカの胴体の中にどれだけの海水が含まれているか?」が、運命の
分かれ道です。
 最初の強い引きで、バレなかったモイカは、最後の抜き上げ時に胴体の中を空っぽにしておけば、
モイカの大小を問わず玉網無しで、ほぼ100%抜き上げ時にバラシは発生しません。
 たとえ「触手1本のフッキング」でも、最初の強い引きを耐え凌ぎ、足元に寄せてから胴体の中を
空っぽにして抜き上げれば、玉網を使用しなくても意外とバレないものです。
 でも、不用意に足元に寄せてからラインのテンションを緩めたり、ロッドの操作を誤ったりして、
モイカの胴体部を海水で「満タン状態」にしてしまうと、モイカの総重量は一気に2倍以上に増大し、
かなりフッキングが良くても最後の抜き上げの際のバラシの確率が高くなってしまいます。
 特に餌木のピックアップ直前で掛けたモイカは、胴体内に海水が多く残っている事が多いので、
注意が必要です。
 胴体部の水抜きは、モイカを足元に寄せてから3〜5発程度「ジェット噴射」させる動作で簡単に
行なえます。
 最後のフィニッシュでバラシが多い・・・とお嘆きの方は、是非「モイカの胴体内の水分量」を意識して
取り込みをしてみて下さい。
 きっと、「最後のポチャリ」は激減すると思います。

 玉網を使うかどうか?の境界線は、モイカの胴長が25センチ程度ぐらいで良いと思いますが、
胴体の中さえ空っぽにして抜き上げれば、胴長30センチ級でも玉網無しでほぼ100%取り込み
可能です。
 基本的に私は、秋季に玉網を全く使用しないで釣りをしています。
 でも、より確実に取り込みをされたい方は、小型でも玉網を使って取り込んだ方が良いと思います。


 最後に・・・
 エギングは、「お手軽&釣れる&美味い」という3拍子揃った非常に面白い釣りだと思います。
 特に夜のエギングは、適当な餌木1個と、持ち合わせのタックルで十分勝負できる「超お手軽
フィッシング」だと断言できます。

 でも、夜のエギング以上にお手軽イメージの日中エギングは、実は専用タックルを必要とし、
持っていく餌木の数も、「1個や2個では勝負にならない事が多い」・・・という感じで雑誌等で紹介
されていたりなんかして、かなりのマニア寄りの釣りに仕立て上げられている感は否めません。

 お金の有る(専用タックルや餌木を沢山持っている)人が断然有利・・・というのが、日中エギング
の現実の姿に成りつつありますが、そんな釣りは私は好きではありません。
 1個千円前後もする餌木を「頻繁にローテーションしよう・・・」なんて釣法を雑誌等では紹介されて
いたりしますが、こんな釣りは”純ルアーマン”以外の方は、馴染めないのではないのでしょうか?
 夜のエギングフィールドを歩いていると、「夜はやるけど、昼はやらないよ」と仰る方も少なくない
みたいです。

 今後、当サイトでは夜のエギング並に、「お手軽に、より安価に日中エギングが楽しめる」ような
釣法を確立すべく、頑張ってみたいと思います。 
 松山周辺では、歴史が浅く、まだまだ発展途上の釣りなので、この先どのような展開になるかは、
全く予想ができませんが・・・。