松山沖のハマチのボートキャスティングゲーム
☆松山沖のボートキャスティングゲーム事情
松山沖では、90年代初頭よりハマチのバーチカルジギングが盛んに行なわれている。
それに加えて、2000年の夏頃より「キャスティングでトップにハマチを誘い出し食わせる」釣法も
盛んに行なわれるようになってきた。
勿論、もっと前から「ナブラ撃ち」的な釣法は行なわれていたが、ナブラが見えない状況でTWプラグ類を
駆使してハマチを狙う釣法は比較的新しいと言える。
全国的にも、ハマチがキャスティングで狙えるフィールドは、そう多くはないはずだ。
国内では抜群のハマチの魚影の濃さとベイトの豊富さ・・・に加えて、トップでのゲームを成立させる事を
可能にする船頭さん達の操船技術・・・という好条件に恵まれた松山沖ならではの釣法と言えるでしょう。
攻略法が、ほぼ完成の域に達しているバーチカルジギングと比較して、まだまだ不可解な部分が多い
ハマチのボートキャスティングゲームだが、年々釣法は進化している・・・。
☆松山沖の松山沖のボートキャスティングゲームゲームの釣期と醍醐味
基本的に水温の低い冬季は、どんなに上手く誘ってもハマチはトップには出てこないものだ。
従って、松山沖のボートキャスティングゲームでハマチが狙えるのは、春先から晩秋にかけてだが、
その年によって釣期が1〜2ヶ月ずれる事も少なくなく、また釣行当日のハマチの活性やベイトの状況
によって、その日の釣果が大きく左右される、大変ムラが激しい釣りと言える。
しかしながら、キャストしたTWプラグの後ろに水煙が立ち、大型ハマチのバイトの瞬間を目の当たり
にし、20lbタックルがひん曲がる・・・といった痛快な釣りは、松山周辺で他には少ない。
難易度の高い釣りだが、未体験の方は是非一度チャレンジしては如何でしょうか?
強いて釣期を揚げるとしたら、6〜8月頃がキャスティングで最も釣り易いと言えるが、ルアー船の
船頭さんと密に連絡を取りながら釣行日を決定しないと、GETの可能性が低くなってしまう釣りと言える。
また、船頭さんと密に連絡を取っていても釣況が変わり、ジギングポイントの活性が高ければ、トップ
でのフィッシングタイム自体無し・・・って事もあるだろうから、それなりに運も必要だ。
☆タックル
TWゲームでは、最低でも40m程度のルアーの飛距離が欲しいので、飛距離重視でタックルを組み
立てていく事になる。
ロッドに関しては、バーチカルジギング用のタックルが代用可能では有るが、特にショート化が進んで
いる昨今のロッドに関しては、余程キャストが上手い人でないと、使い回しは難しい。
・・・かと言って専用ロッドも、そう多くは製品化されていないので、新規でロッドを買おうとされている
方は悩むだろうが、スペック的には「80センチ程度のハマチに耐えられる7〜9フィート程度」のロッドが
扱い易いだろう。
勿論ショアからの青物用の10フィート以上のロッドや投げ釣り用のロッドでも飛距離は出るが、
狭い船上で振り回すには少々長過ぎる感があるので、船頭さんと相談の上、使用したい。
ロッドの強度は、腕に自信のある方は16lb相当、そうでない方は20lb相当以上と強めが望ましい。
最近になって「瀬戸内キャスティング」を強く意識した専用ロッドも市販されつつあるが、まだまだ
数は少ない。
リールは、バーチカルジギング用が代用可能だが、もう1ランク小さくても差し支えない。
ラインは、飛距離と強度のバランスを考えると、PE2号程度が無難だろう。
「ラインには細心の注意を払っているし、高性能リールでやり取りも上手い」と豪語する名人級の
アングラーの方でも、ライン切れでの釣り場のダメージを考えると、最下限でもPE1.5号としたい。
もっと細いラインを使用すれば手っ取り早く飛距離は伸びるが、ここ近年のハマチポイントは
「1本ラインブレイクさせればそのポイントは終わり」というぐらいシビアなので、飛距離を重視しつつ、
強度にも気を配る必要がある。
PE嫌いの方や、ラインシシステムを組めない・・・という方は、ナイロン6〜7号(20〜25lb程度)
の直結でも、なんとか釣りが可能だが、PEタックルと比較すると相当飛距離がダウンしてしまい、
当然釣果も落ちてしまう感は否めない。
リーダーは、1m程度と短い方が何かとトラブルが少ないし、ルアーのアクションも良いし飛距離も
UPする・・・と言ったメリットが多いし、バーチカルジギングではないので魚の食いもそれ程に悪化
しないだろうから、むやみに長く取る必要はないだろう。
ルアーはTWプラグ各種を使用するが、有名メーカー品が良く飛ぶし、アクションも良い。
Fミノー、Sミノー、ホッパー、ペンシル・・・等、色々な種類が有るし、カラーの種類も様々だが、
メタルジグ同様に「これが一番」と断言は出来ない。
予算が許される限り、ルアーは沢山持って行った方が有利だと思うが、強いて言うならばホッパーと
Sミノーの2種は、松山沖では外せないTWプラグだ。
最近では、引き方によってスリミング&ホッパーの両方のアクションをするルアーも発売されている。
テクニックの進化と共に、専用ロッドやルアー等、タックルの進化の方も見逃せない・・・。
☆ルアーを遠投するテクニック
ボートキャスティングゲームで飛距離が足りない・・・という事は、致命的なマイナス要因となる。
とにかく1mでも遠くに飛ばせるよう、努力を惜しまない事が肝心だ。
まず一番最初に「ラインの慣らし」をしておくと良い。
ラインの慣らしの方法は、ジグ等を付けて遠投し、最低でも60〜70mのラインを海水に浸し、軽い
テンションで巻き込んでおく・・・という作業で完了する。これをするとしないでは、本番一投目の飛距離
が全然違ってくる。
どんなにキャストの上手な人でも、「ラインの慣らし」を怠ると1投目は新品のラインでない限り絶対に
飛ばないので、朝一のナブラや数少ないチャンスを確実にGETする為にも必ず励行して欲しい。
キャストする時は、スピニングリールのスプールを一番上の状態にしておく事も忘れてはならない。
これをするのとしないのでは、ライン放出時のローターとラインの抵抗で数m程度は差が出ると思う。
また、追い風の時は高めの弾道、向かい風では低めの弾道で飛距離が出るという事も、常に頭の中
に入れておく必要がある。
また、硬めのロッドの場合「垂らしを長めに取り遠心力重視でキャストし、柔らかめのロッドは、
短かめの垂らしで、ロッドの反発力を重視してキャストすると、より飛距離が出るだろう。
キャストの方法だが、俗に言う「オーバーキャスト」という最も飛距離が出る投法が許されるのは、
船中でも限られたポジションのみで、多くの場合はサイド〜アンダーキャストを多用する事になるはずだ。
サイド〜アンダーキャストで飛距離を出すには、とにかく練習あるのみ・・・と言うしかないが、上記に
書いてある事に留意すれば、平均的な成人男性なら40m程度の飛距離は望めるのではないかと!?
☆状況別の釣り方
ベイトが5cm以下の小魚の場合
春先から夏にかけて、イカナゴの新子やシラス等を捕食しているパターンでは、かなり濃いナブラが
立つ場合が多いが、意外とルアーへの反応が悪い事が多い。
この状況の時は、シンキングミノーをナブラの真ん中に投げて、そのままゆっくりフォールさせるか、
超スローで誘うと釣れる事がある。
状況的にスレでスレで掛かる事が多いので、ヒットしたら慎重に取り込む必要がある。
ナブラが見えない時は期待薄なので、特にナブラが見えていない春先のゲームでは、トップで粘らず
バーチカルジギングに変更すると良い。
ベイトが10cm以上の魚の場合
夏から秋口にかけて、ハマチの活性が高く、特に一定以上の大きさの魚を捕食しているこのパターン
の場合は、ルアーへの反応が抜群に良い。
ハマチに追われてトビウオが飛んでいる状況も、ナブラは見えなくてもGETの大チャンスと言える。
このような状況でナブラが立てば、何を投げても釣れる事が多いし、早めに引いても食ってくる
場合が多い。
ナブラが立ってない時は、泳ぎの良いミノー類を中心に粘り強くキャストすると、釣れる事が多い。
トビウオを追っている時は、ホッパーやジグミノーも試してみると良い。
ナブラが船に近づいてきて至近距離で沈んだら、バーチカルジギングに切り替えるとヒットする
事が多い。
ベイトがイカ類の場合
瀬戸内では毎年6〜8月頃にマツイカが発生し、ハマチも活発に捕食する。
イカ類自体が大規模な群れで回遊しないので、大規模なナブラも期待薄だし、ルアーへの反応も
ハマチが大好物のイカ類以外のベイトに見向きもしなくなる関係で、決して良くないが、粘り強く
誘っているとGETできなくはない。
ベイトがイカ類の場合は、ホッパーが最も威力を発揮する。
このパターンの場合も、ゆっくりとしたアクション主体でホッパーを引くと、突然ガバッとトップに
出てくるし、イカ類がベイトの場合は80センチ級の大型もトップに出るので、気は抜けない。
ホッパーがダメなら、ジグミノーも引いてみる価値はある。
☆安全な釣りを・・・
ボートキャスティングゲームは、非常に危険度の高い釣りだ。
特にナブラが沸いた時は「我先に・・・」と周囲の安全を確認しないでオーバーキャストをする方も
少なくないので、非常に危険だ。
1グループでのチャーター船の場合は、仲間内でキャストの順番を決め比較的秩序のある釣りが
可能だが「釣ったもん勝ち」の乗合船の場合、船頭を交え事前にルールを決めておく必要がある。
トップでのゲームを堪能するには、やはり平日に仲間内でチャーター・・・というパターンが理想的だ。
☆ナブラの見極め方
ナブラを発見しても、物理的に船中全員がキャスト出来る訳ではない。
「1回休み」の状態のアングラーは、ある程度冷静にナブラを観察し、自分の番が回ってきた時に
必ずヒットに持ち込める様、最大の努力をする必要がある。
魚の大きさや群れの規模、ベイトの状況や活性の良し悪し等、見極めなければならない事は、
少なくない。
特に「ナブラに、どの程度船が接近したらナブラが沈むか?」の見極めは、飛距離が不足ぎみの
アングラーにとっては重要なので注意して観察したい。
自分の番が来たら「自分の飛距離」と相談しながらギリギリまで群れを引き付け、会心の一撃で
仕留めたい。
そういう意味で、ナブラへの1トライ目は最も飛距離が出るアングラー、2トライ目は飛距離が
不足ぎみのアングラー、3トライ目以降は魚群が警戒し早めに沈んでしまうので全てに長けている
名人級のアングラー・・・という感じでキャスト出来れば理想的だ。
ベイトの見極め方は、ナブラが沈んだ後の海面を観察すると大体解るはずだ。
海面にイカ墨が漂っていればイカ類を捕食していた事になるし、ベイトがイワシの場合は多量の
ウロコが海面を漂っているはずだし、海面に何も変化が無ければ、イカナゴやシラス類を捕食して
いた可能性が高いので、ベイトの状況に応じた攻め方をする必要がある。
所々で数匹規模のトップでの捕食は見られた場合は、ナブラが無くてもGET可能性があるから、
「釣れる」と信じて、1回でも多くキャストしたい。
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