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皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます。
−フジシマチヒロ−
書名:
『木曜組曲』
著者:恩田陸
発行所:徳間書店
ジャンル:推理小説
おすすめ度:☆☆☆☆
女流作家、重松時子が薬物死を遂げてから4年−。毎年『うぐいす館』と呼ばれる時子の家へ、
彼女と縁の深い5人の女たちは集まっていた。彼女を偲ぶために…。
しかし、4年目の今年、ごく内輪のであるはずの集いに、メッセージ付きのカサブランカが
届けられた。そこに書かれていたメッセージは…。
そこから5人の会話は4年前をたどりながら交錯していく。時子の死は自殺だったのか、
それとも他殺だったのか? だとしたら5人のうちの誰が殺したのか。
恩田さんの読ませる力にはあらためてしみじみ。
謎、告発、疑問、告白…、登場人物の会話はひとつの答えを見つけたかと思えば
ひるがえる。最後の着陸地点はどこなのか。
5人の登場人物が1人は編集、残りも物書き(ノン・フィクション、推理小説、評論、純文学)
という顔ぶれで、作家という存在の業のようなものを浮かび上がらせます。
読後感がさわやかな点もおすすめ。
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