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『ヒート』 (1995・米)
監督:マイケル・マン
製作総指揮:アーノン・ミルチャン/ピーター・ジャン・ブルッジ
出演:アル・パチーノ/ロバート・デ・ローニ/ヴァル・キルマー
ジャンル:サスペンス
おすすめ度:☆☆☆☆




 二人も渋いのがいて、好みだね。なんて思っていたら、ちょっとこってりすぎたかも。 二人の息詰る戦いがエライきつかったです。見ているこっちの息まで詰まってきて、 おかげさまで結末の激突を前にビデオを止めたまま放置してました。半年くらい?

 アル・パチーノが仕事の鬼のロサンジェルス市警の刑事に、ロバート・デ・ローニが 犯罪組織のボスに扮したサスペンス(バイオレンス・アクション? 銃撃戦が結構派手)ものです。

 とにかく、行動も決断も素早くまさしく冷酷無比な犯罪者のニール(デ・ローニ)は、組織のボスとして 決して犯罪の証拠を残したりしない。しかし、あるとき計画した有価証券の装甲輸送車の襲撃に、 新入りを加えたことからささいな痕跡を残してしまう。
 対する刑事がハナ(アル・パチーノ)でなければ、ニールもそこまで追い詰められらなかっただろう。 ハナは狩人の執念でニールを追いかけていく。そんなハナ刑事も仕事にのめり込むあまり、 3度目の結婚も破綻しかかっているのだった。
 そして、ニールもひとりの女性と出会っていた。山を踏む人生にいつでも投げ捨て、高飛びも 可能な生活をしてきたニール。彼女は、そんなニールにこれからの人生を君がいなくては 意味がないとまで言わせる存在になっていた。
 最後の山としてニールは銀行強盗を試みる。それがすめば彼女と高飛びして違う生活を始める つもりだった。しかし、密告により銀行強盗は失敗、昔から組んでいたふたりの仲間の一人を失う。
 ハナもニールをここぞとばかりに追い詰めていく。刑事と犯罪者という関係ながら、同じ 空気を感じ取り通じ合う仲間のような、二人の激突の時間は刻々とせまってきていた。
 ハナは、ニールの銀行強盗の失敗よる高飛びの手配が済むだろう8時間のうちに、ニールをつかまえられなければ、 逃げられたと想定する。そして罠として、ニールが痕跡を残すきっかけ、そして銀行強盗の密告の 元となった男の居場所を情報として街に流した。仲間を失うはずみとなった、その男のことを ニールが憎んでいることを知ってのハナの罠だった。
 そして8時間。その男の近くにニールが現われるのではないかと、ハナは踏んだが、彼は 現われなかった。ハナはニールには逃げられたと思い、「負けた」と言い残して署から帰り ホテルへと向かう。向かったホテルにてバスルームを開けたハナは仰天する。 バスにて娘(ナタリー・ポートマン)が自殺を図っていたのだ。家にいない自分への寂しさを 紛らわすために薬をやめられない妻、彼女は時に男までも自宅へと連れ込んだりしていた。
 崩れかけた家族が娘の自殺未遂を前に結束しはじめる。
 一方ニールは、用意した高飛びのための飛行機に乗るのに女と空港へ向かっていた。 最後の確認のために、ニールは航空券の用意をしてくれた情報屋へ電話をいれる。飛行機に問題は ないと情報屋は言う。が、情報屋はもうひとことをニールへと告げた。すべての根源をつくった男の 居場所をである。
 ニールは飛行機へと向かわず男が泊まっているホテルへと車を向けた。
 その頃、娘の入院する病院の椅子で、肩を寄せ合うハナと妻の姿があった。しかし、そこへハナ のポケベルが鳴る。
 ニールの姿が現われたというのだ…。

 人に言われて気が付いたでんですが、この映画、アル・パチーノとデ・ローニが同じカットに ほとんどうつっていない。確かに二人がコーヒーを飲むシーンですら、どっちかが大きく画面に入っていると もうかたっぽは後ろから頭がちょこっとうつってたりする。二人のバックにいるマフィアが違うため 一緒にうつせなかったというのは本当なんでしょうか。ははは、言われるまで気がつかなかった。

 放置していた理由は面白くなかったからではありません。時期的にこの映画の作風がツラかった とでもいうのか。ちょうど転職活動前後くらいだった気がします。映画の内容がアクションでより、ドラマで 二人の確執に迫るという感じで、犯罪にしか己を見出せないニールと、同じように犯罪を追うことでしか 自分の存在を現せないハルという、二人とも鬼気迫ってて、どっちか死にそうな雰囲気がとても (その当時は) いやでした。って犯罪者の方が分が悪いよなー。デ・ローニ、哀愁も悲哀も似合いすぎ。

 やっぱ男って女の気持ち無視して好きな事やりに行っちゃうのね。ニールの彼女(?)の 立場はなによ。なぜ、飛行機に乗らない! (ってドラマにならないから) 最後にちょっとたわごとでした…。


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