●●●●●Health care and Diseases●●●●●
(健康管理と病気)

ここでは、我が家で行っている健康管理と病気の予防ならびに既往症について書いています。

●日常の健康管理
●感染症予防(予防接種、フィラリア予防、その他)
●金造の既往症(肺水腫、歯髄炎 etc)
●その他の病気

日常の健康管理
 

 基本的に
歩き方等の行動ウンチの状態の観察、体重測定を中心にして、スキンシップを兼ねたお腹の触診をしています。
 なかでも、ウンチはフェレットの健康状態を知るバロメータとなります。ウンチの観察は朝、晩のトイレ掃除の際に質、量、色、臭い、異物の有無について行っています。健康的なフェレットのウンチは、そっとつまめば崩れない程度の固さですが、消化不良時にはツブツブのウンチになったりします。
 
お腹の触診は内臓の腫れ、腫瘍の発見や異物を早期発見するために行っています。触診の際にはフェレットを持ち上げて胸からお腹にかけてやさしく押して行きます(写真は金造の内臓をムギュムギュしているところ)。中でも脾臓は腫れやすい臓器なので注意しています(肋骨の下あたり)。腫瘍がある場合、それが目でみて分かるようであれば、かなり大きくなっているので注意が必要です。この様な病気は早期発見・早期治療が有効なので、気になったらすぐに病院へ連れて行った方が良いでしょう。また、腸閉塞を起こす様な異物を飲み込んでいる場合、具合が悪くなる前に発見できることもあるようです。なお、腸閉塞を起こしている場合には、食欲不振、嘔吐(一時的)、便秘などの症状の他にお腹にガスが溜まるので分かるそうです。また、トイレを使わなくなったり、トイレに長く行く、ウンチが細長いなどの場合にもその可能性があります。ただし、異物摂取後すぐに具合が悪くなる場合もあれば、数ヶ月以上たってから閉塞する例もあるようです。
 お腹の触診後は、耳の後ろから顎に掛けてコチョコチョしてあげるとあくびをするので、その隙に口の中をチェックします。また、シッポを持ち上げてお尻が汚れていないか、脱肛、シコリがないかを見ています。肛門付近にシコリがある場合、臭腺の取り残しも考えられるので病院で見てもらうと良いでしょう。
 また肉球にひび割れやかさつきがないかもチェックします。原因は色々ですが、ケージの網とも言われているので、爪を引っかける危険があるので板や布を敷くとよいでしょう。
 最後に、尻尾のチェックもしてあげましょう。引きずった跡はないか?シコリがないか?程度で良いと思います。
なお、歩くときに尻尾を引きずるようであれば、脊髄損傷している可能性があります(ヘルニア等)。そのような場合には、すぐに病院に連れていってあげてくださいね。

感染症予防(予防接種、フィラリア予防、その他)

 フェレットの代表的な感染性疾患には、イヌジステンパーとインフルエンザがあります。

イヌジステンパー感染症
 

 この病気はイヌジステンパーウイルスがフェレットに感染することにより発病します。主に発病している動物(イヌ、アライグマ、フェレット等)の鼻水や目ヤニ、咳により飛んだ唾液等をフェレットが吸い込んだり、口にして感染は成立します。感染した場合には100%発病し、致死率は100%です。この伝染病を防ぐためには、自己防衛機能を高める「ワクチン」接種が必要です。

(症状)この病気にかかると高い熱、目ヤニ、鼻水、くしゃみが出て、元気、食欲がなくなります。また、嘔吐や下痢をしたり、ふるえやケイレンなどの神経症状を起こす場合もあります。

 現在日本でフェレットに使用されているジステンパーワクチンは犬用の物がほとんどです(京微3種、ドヒバック7等)。しかし、選択を誤らなければ、フェレットにも安全に接種できます(もちろんアレルギーの問題など、どのワクチンにも起こる副作用の可能性はあります)。

(ワクチン注射)
若く発育途中の子供フェレットの場合

 生後2ヶ月齢頃までのあかちゃんフェレットには母親ゆずりの持っている場合があります(移行抗体)。この免疫を持っている間は、病気にかからないという利点がありますが、同時に、この間はワクチンを注射しても効果がありません。赤ちゃんフェレットにワクチンを注射するには、この母親ゆずりの免疫がなくなる時期を待って行わなければなりませんが、その時期は赤ちゃんフェレットによって個体差がありますので、2〜3回のワクチン接種をする必要があります。この病気を防ぐためのより確実な予防方法は獣医師にご相談ください。
(フェレットの場合、約5ヵ月で発育は終了します。目安として1回目の予防接種は永久歯が生えた頃です)

発育の終わったアダルトフェレットの場合
 毎年1回の注射で感染あるいは発病を防ぐために必要な免疫が得られます。
(ワクチン注射でできた免疫の持続は約1年です)

(ワクチン接種後の注意)
 ワクチン注射後に、すぐ抵抗力がつくわけではありません。他のフェレットはもちろんイヌとの接触をできる限り避け、種々のストレスを与えないよう注意してください。

 ワクチン接種前に獣医師が健康診断を行い、来院日以前の状態も聞かれると思います。しかし、接種後の副作用の発生を100%防ぐことは不可能です。ワクチンとは、病原性を無くした生きたウイルスそのものを体内に注入することです。そのため大きくわけて2つの副作用が発生する可能性があります。1つはワクチンを製造する過程で混入する蛋白質に対するアレルギーです。もう1つは病原性はないとはいえ注入されたウイルスによって一時的に発熱などの症状を起こす場合があります。症状は急性のアレルギー反応で、顔が腫れたり、吐き気や下痢(ひどいときは血便)を引き起こします。時間にして接種後20分から遅くとも1時間以内には発生し30分から1時間ほど持続しますが、時間の経過とともに急速に回復します。
接種後に上記のような症状がみられた場合 には必ず病院にご連絡ください。また、この副作用の発生率は非常に低いそうです。この副作用を気にして接種を行わないことよりも、接種を行うことのほうが遥かデメリットは少ないと思います。接種後1時間は特に注意深く様子をみてください。
(病院の待合室で、わぁ〜可愛い〜!これなんですか?何食べるの?等の質問に答えていれば1時間くらいあっという間ですよ・・・疲れるけど(´Д`)トホホ)

インフルエンザ

 ○ヒトがかかるインフルエンザと同じインフルエンザウイルス複合体(ニュースでおなじみの様々な型があります)が原因です。フェレットはヒトや他のフェレットからインフルエンザをうつされます(もちろんフェレットからヒトにもうつりますよ)。
 ○症状は鼻水、涙目、くしゃみ、咳、食欲減退(全く消失するわけではない)、嗜眠(高熱や重症のため、外界の刺激に応じられなくなり眠ったような状態になること)、嘔吐や下痢などがみられます。死亡することは稀です。ただし赤ちゃんフェレットの場合には、致命的になることがあります。
 ○インフルエンザにかかってしまった場合には、保温し、安静にして栄養面のサポートなど充分な看護をしてあげるしか治療法はありません(ヒトと同じく特効薬はありません)。なぜならインフルエンザはウイルス感染性の風邪なので抗生物質は効きません。しかし、二次感染(肺炎など)を防ぐために獣医さんに連れて行き、治療してもらってください(たぶん、フェレットがインフルエンザにかかれば、飼い主も共倒れしていますが・・・・獣医に行ってから、自分も病院へ)。
一般にフェレットは3〜7日で回復するでしょう(人間と同じです)。
 ○水分をいつでもじゅうぶんにとれるようにしてあげてください。食欲が低下するので、ふやかしフードにしたり、栄養剤を併用したり、ダックスープを与えたりして栄養を補給してあげて体力を維持させてあげてください。
また、フェレットは細菌性の風邪にも感染します。イヌやネコ、ブタ等の動物の多くが持っている細菌が原因です。症状はインフルエンザと同様ですが、この場合には抗生物質が有効です。

フィラリア症

 この病気は犬でポピュラーな病気ですが、同じ寄生虫がフェレットにも寄生します。この病気は10〜20cm程の細長い寄生虫が心臓の中に寄生してしまう病気で、犬の場合には、少数の寄生では無症状の場合もありますが、フェレットの場合には2〜4匹程のごく少数の寄生でも相当重体となり、ほとんどの場合は死亡します。
(たった1匹の寄生でも危険です)

犬糸状虫( フィラリア:成虫)
Dirofilaria immitis
(秘密裏に入手)


(症状)元気の消失、咳や腹水などとされていますが、ほとんどの場合、急激な状態の悪化により原因を調べる間もなく死亡してしまうというケースがほとんどのようです。

 この病気は、犬の場合には心臓の中に寄生した雄と雌の寄生虫がミクロフィラリアという子虫を大量に血液中に産み、この血液中のミクロフィラリアを蚊が吸血時に蚊の体内に取り込み、その蚊が他の犬またはフェレットを吸血したときに相手の体
内にミクロフィラリアが侵入して感染が成立します。侵入したミクロフィラリアは、犬では約6カ月かけて最終的に心臓までたどり着き成虫となります。
 フィラリア症はフェレットにとっては致死率の高い病気ですが、この病気も犬と同様に予防薬を月に1回飲ませるだけですることが出来ます。ワクチンのような注射ではありません。犬の場合には寄生していても症状が出ないこともあり、予防を開始する前に血液検査をしますが、フェレットに寄生している場合には間違いなく状態のかなり悪化がみられるため、健康なフェレットであれば検査の必要はありません。さらに、万が一寄生している場合で
も、寄生数が少なく雌雄が揃わなかったり、また本来犬に寄生するべき寄生虫が、フェレットという異種の動物に寄生しているためか、子虫を余り産まないとされており、この事からもフェレットにフィラリアの血液検査は不要であるとされています。

耳ダニ

フェレットは耳の中にダニが寄生していることがよく見られます。症状としては、かゆみを伴って黒くどちらかというと乾いた多量の耳垢がたまります。この様な場合には動物病院にかかってください。フェレットは正常でも比較的多めの耳垢がたまりますが、色は赤茶色で湿っぽい感じがします。正常な耳垢もたまり過ぎると外耳炎などの原因になりますので、週に1回程度耳の掃除をすることをお勧めします。ベビー綿棒によって耳の穴の周囲の汚れを取ります。耳の穴の中にまで綿棒を入れる必要はありません。かえってアカを奥に押し込むことになってしまいます。

ミミヒゼンダニ Otodectes cynotis

接合した雄(右)と第2若ダニ(左)
(金造・モップを連れていくアセンズ動物病院に来たフェレットから採取)

 ミミヒゼンダニは耳疥癬虫とも呼び分類上ダニ目(Acarina)、無気門亜目(Sarcoptiformes)、ヒゼンダニ科(Sarcoptidae)に属する微少なダニで、俗にミミダニと呼ばれている。主として猫・犬、キツネ、フェレットなどの肉食獣の外耳道に寄生し、耳炎発症の一因をなす。成ダニは約二ヶ月間生存。
(参考:新版獣医臨床寄生虫学(小動物編))


金造の既往症(心筋症&肺水腫、歯髄炎 etc)

心筋症&肺水腫
歯髄炎
脱肛
後肢神経麻痺