
さあ、出発だ
1996年の5月、イタリア留学のため日本を離れることになりました。なるべく安いチケットを購入しようと思いいろいろ探していると、SAS(スカンジナビア航空)がなかなかお手頃でした。最初は3ヶ月間のオープンということで購入したのだけれど、その後いろいろトラブルがあって片道ということに。ついでに最初はストックホルム到着後その日のうちにミラノ入りという予定だったのを、ストックホルムで2泊した後にミラノへ、というものに変更。ちょっと寄り道の旅を楽しむことに・・・
ストックホルムに立ち寄るってこともあったけど、とりあえず荷物がどっさりというのは嫌だったので、できる限り荷物を減らすことに。結果、バックパック一つ、小さなボストンバックひとつ、ウエストバッグひとつという、かなり身軽な格好に。今思えば本当に少なかった、とても留学に行く姿ではなかったな。
そして出発の日、電車で成田空港に向かう。小学生の時に家族でシンガポールに行って以来の海外、しかも、もちろん初めての海外単独渡航、空港でのいろいろな手続きがなんとも新鮮に感じる。
期待や不安や寂しさ、そんな何ともいえない高ぶる気持ちを鎮めようと喫茶店でお茶を飲んでいるうちに、気づくと搭乗締め切りの時間が近づいてきていた。慌ててターミナルに向かい乗るべきジャンボを探していると(海外への長距離便は全てジャンボだと思いこんでいた)なんとSASだけジャンボじゃない!!ジャンボに囲まれポツンと小さな737が停まっていた。
出だしからちょっとコケてしまいましたが、ボクもなんとか間に合い、飛行機も無事離陸、遠ざかる日本の風景を見ていたら、ちょっぴり悲しくなってきたけど、「これから3ヶ月、イタリアで頑張るゾ!!」と決意も新たに。
しばらくするとシベリア上空、眼下に広がる大地とヘビの様にくねりながら流れる幾千もの大河、改めて地球のデカさに圧倒させられる。
それにしてもヒマ!!酒でも飲んで寝てしまおうと思っても、緊張しているのかいくら飲んでも酔わない。しまいには気分が悪くなってくるだけ(笑)
到着!!
離陸から約12時間後、やっとスウェーデンに到着。到着する飛行機が少ないのか空港内は閑散とした雰囲気、しかしポスターや掲示板の「読めない文字」がイヤでも外国を感じさせてくれる。
ロングフライトと過剰な飲酒でいきなりヘトヘトのボク、しかしこの後は入国審査、全てが初めてのことだから緊張しまくり、予習しておいた英語の文句を暗唱しながら列に並ぶ。
そしてボクの番、係官の人に緊張しながらパスポートを渡すと「ヨウコソ、スウェーデンへ」・・・一瞬耳を疑うが確かに日本語、そして「目的ハ、ナンデスカ?」やっぱり日本語、「か、観光です」とボク。さらにパスポートを見ながら「アッ!千葉デスカ?千葉ノドコデスカ?」もう頭の中は大混乱「あ、我孫子です」すると「我孫子デスカ、ワタシ松戸ニ住ンデイマシタ、チカイデスネ」(注、我孫子と松戸は電車で15分の距離)思わぬ所でローカルトーク ^^;おかげですっかり緊張もほぐれ、気持ちも楽に。
それにしてもさすがスウェーデン、日本からの到着便にあわせて日本語のできる係官を配置するなんて、やっぱり福祉の行き届いた国だ!!(ちょっと違うか ^^;)
そんなこんなで気分はリフレッシュ!市街地へ向かうバスを探す足取りも軽やか、それにしても肌寒い、やっぱり北欧だ。
無事バスにも乗車、車窓を眺めるとなんとも重そうな雲に覆われ、今にも泣き出しそうな天気、肌寒いハズ。さらに走っているのがやっぱりボルボとサーブばかり、やっぱりスウェーデンだ。
か〜ぜまかせ〜
やがて街の中心に到着、ストックホルムは近代的な建築と歴史的な建築が混ざりあう独特な雰囲気。それと清掃が行き届いていて街がキレイ、正直ウソっぽさを感じる程でした。
ともかく宿探し、バックパッカーを気取ってユースをインフォメーションで紹介してもらう。そしてまずはユースに直行、荷物を置かなくちゃ行動できない。部屋は8人の相部屋、ロッカーに荷物をしまい、街に出る。お腹も空いたので何か食べたいけどなんだか良く分からない。結局カフェでタルトとコーヒー、でもオイシかった〜。
その後、サンドイッチやジュースを購入、しかも思ってたより物価が安いので調子に乗ってバンバン買い物、しかしそれにしてもお金がすぐなくなっていく。冷静にレートを計算したら、やっぱり思いっきり間違えていた、しかもギャップは3倍近く、そりゃ安く感じるハズだ(トホホ)
さすがに疲れが出てきて、その日は早めに就寝。誰かのイビキがうるさかったけど、それも大して気にならずに深い眠りの中へ・・・おやすみなさい。
翌日は早めに起床、やっぱり時差ボケになっているのカナ?荷物をまとめてユースを出る、今晩の宿も未定なのでとりあえず駅のロッカーに荷物を預けることに。そしてまたインフォメーションに行く、お風呂に入りたくなったので今夜はホテルに、しかしやはり物価が高い!日本円で10,000円位の予算で探してもらったけど街の中心付近じゃ見つからない、結局郊外のホテルを紹介してもらう、初めての土地でバスや地下鉄を乗り継がなければいけないのは不安だったけど、値段には勝てません。
それから「ストックホルムカード」というバスや地下鉄が24時間乗り放題のフリーパスを購入、本格的に観光に乗り出す。と、その前に腹ごしらえ、駅のカフェでサンドイッチとコーヒーとタルト、スウェーデンのタルト、めちゃめちゃ気に入ってしまいました。
博物館や美術館をテキトーに見学、「ヴァーサ号博物館」は面白かった。数百年間海底に沈んでいた昔の軍艦(木製)が展示してあったのだけど、迫力あったしなにより日本語の解説がちゃんとあったのはポイント高い!昼飯はそこのレストランでスパゲッティなど。
その後王宮の衛兵交代などを見学してるうちに夜。宿泊先に向かう。バスで気付いたのは、車内にちゃんと乳母車が収まる様に設計されていたこと。乳母車は役所からのレンタルなのかみんな同じカタチ、サイズ。で、それがきちっと収まるスペース。さすがスウェーデン、福祉先進国。感心。
ホテルはずいぶん郊外。まわりは帰宅途中らしき人達ばかりで日本人観光客のボクはウキまくり。もっともおかげでみんな親切に道やバスを教えてくれる。結局たいした混乱もなく無事ホテルに到着。
ホテルは質素だけど清潔感が溢れていて、いかにも北欧(?)って感じ。近くのスーパーで食料を買い込んでホテルの部屋で軽い夕食。風呂に入って就寝。
翌日ホテルでバイキングタイプの朝食。ソーセージとハムをヤケ食い(^^;)高い宿泊料のモトを少しでもとりたいと貧乏性大爆発。その後ハキ気・・・やっぱ貧乏性は良くナイ。
昼前にホテルを出発。今日もとりあえず駅に荷物を預けてから行動開始。といっても特に目的もなく、ウロウロ。話は変わるがスウェーデンのトイレ、やっぱり座面が高い。便器に座ると174cmのボクでもツマ先がなんとか届いてるってぐらい。街で見かけるスウェ−デン人デカいもんな〜。
はじめまして。
ミラノへ向かうフライトは18:00、16:00には空港に到着。ミラノに着くのは21:00ぐらいになるので、ホテルにチェックインが遅れることを告げるために電話をかける。しかし、かけ方を間違えて3回くらいスウェーデン国内の同じ人にかけてしまう。偶然にもこの方のオジさんが仕事で日本と関係が深いそうで、そのことでちょっと話が盛り上がる。
なんとかイタリアに連絡も済みホッとすると、すでに18:00ちかく。急いで搭乗手続きを済ましてからジン・トニックを一杯、スウェーデンは酒税が高く、またなかなかお酒を飲む場所もなかったので空港でバーを見つけたら我慢できなかったのです。
飛行機に乗り込むと機内はガラガラ、なのによりによってボクの隣にはガタイの良すぎる(肥満とも言う)オジサン、離陸後時間を見計らって席を変える。そのオジサンを見ているとコーヒーに砂糖を2袋いれてさらにコニャックのミニチュアビンを一本、それじゃ太るわな、と納得。
そうこうするうちに窓の外は漆黒の闇、ただ今アルプス上空のアナウンスがあったけど何も見えない。しばらくするとチラホラと街の灯、「オオッ!翼よあれがミラノ(?)の灯だ!!」みょ〜に興奮するボク。
ミラノ到着、入国審査もなんだかテキトー、やっぱりイタリアだ。スウェーデンにくらべるとやはり暑い。タクシーに乗ってホテルへ向かう、ストックホルムにくらべて街がゴミゴミしている。そして路上駐車が多い、やっぱりイタリアだ。
ホテルに入るが時間は既に22:00近く、シャワーを浴びて寝ようと思いつつテレビをつけるとイキナリ現れた「柴田恭兵」!ビックリして番組表を見ると在欧邦人の為の日本語衛星放送でした。その後NHKの「ためしてガッテン」を見る。日本を出てたったの3日しかたってないのに妙になつかしい日本語の響き。そうこうするうちにいつの間にか寝ていました。
スウェーデン滞在、初めての海外長期滞在を控えたわりに、今思えば随分お気楽な行動でしたが、ホント行って良かった。次はもう少しゆっくりと滞在してみたいな。
備考
スウェーデン
面積、45万平方km(日本の1.2倍)
人口、864万人
Copyright(C) 1998-2004 DECKERS. All rights reserved.
|