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La giornataccia di San Siro.
サンシーロ、最悪の一日

1998年5月10日(この頃はミランの暗黒時代だったなぁ)、サンシーロで行われたミラン×パルマ戦に行ってきました。この頃ミランは絶不調で、ミラニスタの怒りは頂点に。一部のミラニスタの「非暴力的抗議」発言など、何かが起こるだろうと予想していたのですが…

果たして…予想通り、荒れまくった一日、忘れる事の出来ない一日となったのでした…


騒動の幕開け…

荒れる事も予想していつもより早くサンシーロに到着、予想に反し穏やかな雰囲気、ちょっと意外に思いつつ早速パルマ席のチケット(アウェー応援席のチケット売り場はファン同士の衝突を避ける為、通常とは全く別の所にある)を購入、ここも全く穏やか、するとどこからともなく人々の怒声が…その現場に行ってみるとミランの選手バスが立ち往生、ミラニスタの抗議活動の第一弾、バス入り口の座り込みが行われていた。

しばらくするとバスは退散、どうするのかと思っているのもつかの間、今度はまた別の場所から罵声が…しかもパルマを罵る声、イヤ〜な予感を抱きつつパルマ席(アウェー応援席)入り口に向かうと予感的中!ちょうどパルメンセの集団が到着、彼らに対するミラニスタの攻撃(口撃)が始っていた、それもストレスが溜っているからかいつもにも増して激しいもの、パルメンセの反撃もあって付近は一時騒然、警官隊も行動に出る(普段は立っているだけ)始末…罵声と投石(!)の雨の中、警官隊に半ば押し込まれる格好でサンシーロに入場、恐かったぁ。

結局この騒動の間にミランの選手もなんとかスタジアムの中へ…結局控え室に入ったのは試合開始の30分前だったとか。


試合開始…

なんとか16:00定刻に試合開始。この日、イタリア国内の全試合会場で、数日前にイタリア南部で起こった土石流の犠牲者の冥福を祈り、一分間の黙祷が捧げられていた。

ミランはウエア、ガンズの2トップ、マルディーニは今回は出場停止、コスタクルタがキャプテン。一方パルマはセンシーニが出場停止、ブッフォンもお休み、先発グアルダルベン、控えがニスタ、トップはキエーザとアスプリージャ、アスプリージャは後半17分にアダイウトンと交代したものの、とりあえず動けていた印象。

試合開始後、騒動の影響か冴えないミラン、16分、アスプリージャのアシストにクリッパのシュート、クリッパのゴールに見えたけど、クルツに当たっていたらしく記録はオウンゴール、場内の雰囲気はさらに悪化…ミランのウルトラスが全員ピッチに背を向けるという抗議活動第二弾、場内が異様に盛り上がっていた。

選手も試合しずらそうで結局そのまま前半終了、前半終了直前キエーザが絶好のチャンスを外してしまったりもあったけど、そんな中光っていたのはテュラムとカンナヴァーロ。要所、要所でミランの攻撃を封じていた、やはりパルマはこうでなきゃ

後半開始、選手の交代はナシ。後半11分にガンズのセンタリングをウエアがヘッドで合せて同点、ちょっとグアルダルベンの甘さが出てしまった感じ、テュラムもコケてたし…少しはミラニスタの怒りも収まるかなと思ったら、そうでもなかった…


荒れるサンシーロ…

後半20分に、2階ゴール裏のウルトラスほぼ全員自主退場、開いたスペースに抗議の横断幕を広げ始める、その内容を読むと怒りの対象はマルディーニ、コスタクルタ、アルベルティーニからカペッロ、さらにはバレージにまで…色とりどりのスモークも焚かれさらに異様なムードが充満。

選手達も完全に戦意喪失ムード、さらに終了10分前にはパルマゴールエリアに向けて強烈な物の投げ込み(玉子、オレンジ、ペットボトルなど)が始り、キーパー、グアルダルベンも避難せざる得ない状況、ゲームは7分間に渡って中断、この間主審(メッシーナさん)がコスタクルタにティフォージの説得を頼むも、コスタクルタもどうしていいのか分からずただうつむくだけ…
他の選手もただ呆然と騒動が収まるのを待つだけ、他の観客も空しく時間が過ぎるのを待っていた。

それにしてもここまで激しく、試合が中断する程の物の投げ込みは初めて見た。 ウルトラスの怒りも分からなくはないけど、今回はちょっとやりすぎ。

なんとか投げ込みも収まり試合再開、でも両チームともボールをただなんとなく廻しているだけ、一刻も早くこの場を立ち去りたいってムード、主審も5分程ロスタイムが過ぎたところで(本当はあと2分は残っていた)終了のホイッスル、選手はいつも以上にさっさと退場、終止うつむいたままのコスタクルタが印象的だったな。


試合後…

終了後は特に何もなかったのだけど、駐車場の出口に200人程のティフォージが集まっていたそうだ。再度バスが包囲されるのを恐れ、パトカーに守られながらバスは脱出、それとは別にミランの選手達は友人の車などで帰宅したそうだ。

ちなみに、パルマ席に入ったボクは、ミラニスタとの混乱を避ける為、スタジアム内で約30分間ほど他のパルメンセと一緒に待機させられていた。そして警官隊に囲まれながらスタジアムから出ていったのだけど、幸いこの時はなんの混乱もナシ。良かった良かった。

結局この試合、ミランにとっては重要なものだったハズが、ティフォージの行動によってすっかり意気消沈。パルマにとってはコッパUEFAの出場権を既に獲得しているので、いまいちモチベーションの持っていき所のない試合って感じで、お互いすっかり噛み合わなくて、結果、大凡戦。
試合以外の事ばかりが強く印象に残っている。

不謹慎かもしれないけど、この騒動、面白かったのも確か、しかし、けが人が出なかったのは幸いだった。


2008年4月 修正、加筆。

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