近況2009
2009/12/12記・
22. 最近の入手もの
話題なので買ってみた。LH0032。ksさんの超お勧め。NSのならちょっと持っているのだが、数が少ないのですこし買い増し。Calogicは代理店・フューチャーエレクトロニクスから直接購入できた。この代理店は日本法人もあり、営業さんは知っているのだが、海外サイトから直接購入した方が早い。ほかにいろいろなものが売られている。HCT9046も入手できた。シリコニクスのFETも一部ある。Calogicが、そのシリコニクスのデュアルFETのセカンドソースを出していて、その一部も在庫があった。これは面白いショップをみつけたものだ。この代理店、アジレントから独立してフィリップスとの合弁になって、いまは完全にフィリップスの子会社になった高輝度LEDメーカー、フィリップス・ルミレッズ(超有名でしょ)の代理店として最近急に伸してきた。当然、ルミレッズの高輝度LEDも直接買える!
それと、とっくに手に入っているのだが、おじさん工房のキット。
おそらく4層基板。すばらしい基板。プロの技?
これはオーディオ帯域には改造が必要で、ADCの入力に完全差動アンプがあると良いことがわかり、TIからサンプルでもらってみた。ほか、TIからいろいろもらってみた。なんと、おそらく全てデジキーの委託である。インボイスのフォーマットや送付してきたダンボール箱・緩衝材などが一緒で、「DigiKey」と書かれているところに「TEXAS INSTRUMENTS」と書かれている。あと、全てインボイスにものの値段が載っており、最後に同じ金額が値引きされて無料となっている。ということは、サンプルでタダでもらったとはいえ、これは通常製品と考えてもよさそうである!!これは得した気分。PCM1804とかPLL1707なんて買う必要なかった。ものによってちがうが、たいてい5個までもらえる。支払い元は「日本テキサスインスツルメンツ」のようだ。
で、このおじさん工房を正月に仕上がげられるかな??
ほか、リニアテクノロジーも無料サンプル、こちらは二個までだが、もらえる。なんと、買うと1000円するメタルキャンの埋込ツェナLH0070を二個もらってしまった。リニアテクノロジーはものによっては1個から直販してくれる。とても良い会社だと思う。
21. iPod買ってみる
昔知人のを聞いて音が悪かったので毛嫌いしていたが、ポータブルCDプレーヤも壊れたし、最近出張も多いし、買ってみた。iPodクラシック160GB。
DC録音をリニアPCMで転送して聞いてみてびっくり、案外音がよい。といっても、MP4とリニアPCMとの音の差はスピーカーよりかなり小さいので、所詮その程度の音なのだが、それでも良いと思える。
暫く聞いていたら、付属のインナー・イヤー・ヘッドフォンが硬く、耳が痛くなった。それでスポンジのイヤーパッドを入手↓
これをつけて聞いてみた。
が〜〜ん、超悪い音。なにこれ。金田氏の名言?”半殺しトーン”どころではない。高域が全く聞こえない感じ。上の写真の穴はケーブルを出す穴。そこで同じφ6.0mmの穴を反対側にも開けて、聞いてみた。↓
うーん、ちょっとはよくなったかな、程度。つまり穴ではあまり解決しない。昔音が悪いと感じたのはこのパッドのせいか!!
ということで、今でもパッド無しで聞いています。DC録音が台無しですから。
そういえばサックス奏者の岡部氏のiPodはふさふさな毛の生えたバッドで、音も良かったなぁ・・・あれは入手できないかな?
2009/11/15記・
20. 五島昭彦氏、岡部春彦氏とジャズライブ
西荻窪のライブにてご両人とお会いしました。金田明彦氏と、彦彦彦トリオですな。
ライブ録音とかナマ音、PAの無い世界の音について熱く語りました。
旧来のDCマイクの良さも五島氏は熟知されており、いろいろと意見は一致するところが多かったです。というか、苦労している点は同じだな、と感じました(笑)。最大の苦労はお金ですよ。お金さえあれば一流演奏家のCDをバンバンとリリースできます(笑)。
新DCマイクは「ジャズを録るために開発した」ようなことを言われておりました。
岡部氏は真面目な演奏家です。篳篥を教えるライセンスをお持ちです。
さて五島氏とは何かできるのでありましょうか・・・いろいろな協力のしかたがあいります。クラシックの演奏家はいろいろコネがあります。ここじゃ言えないほどいろいろあります。
実は五島氏は本業の関係でディジタルにはすごぶる詳しく、時間があればFPGAやちょっとしたCPUは扱える模様ですので、その能力を発揮してもらえると、またとんでもないことができます。ちなみに、試聴会のソースの藤森氏のバッハの無伴奏は、その他のジャズを録った新DCマイクとは結構違うものらしいです。通りで音が違う。
岡部氏のCDはDCマイクではないけどかなり音がよいです。お薦めです。CD−R版ですが。
19. CD発売
フィルハーモニー・カマー・アンサンブルの新CDが出ました。まだネット販売はしていないかな?一部、コンサート会場で売り始めているようです。既に五島氏には進呈しました。近々、mediaCHAPA、あるいは東京フィルのHP、フィルハーモニー・カマー・アンサンブルのHPなどで販売予定。
2009年4月26日オペラシティ・リサイタルホールのライブ二枚組定価\3,000。
オール・ベートーヴェン・プログラム
ヴァイオリンソナタ『春』 Vn:青木高志(東フィル・コンマス)、p:黒川文子
チェロソナタ第三番 イ長調作品69 Vc:黒川正三(東フィル首席)、p:黒川文子
ピアノ三重奏曲『大公』 Vn:青木高志、Vc:黒川正三、p:黒川文子音は、、、、ヴァイオリンによったマイキングで、ちょっとチェロが弱い気がしますが、それでもうまくとれてしまうのがDCマイクです。ヴァイオリンの音色は結構なものだとおもいます。若干マイクのクセが入っていますが、それはどんな録音でも入っているので。。。
このCD、ある箇所に事故があります。それを言い当ててくれた人は、、、、何もあげないけど(笑)、ま、ちょっと聞いてみてくださいな。ADCは旭化成のΔΣと私の電流帰還差動アンプです。ところで石黒さん作曲『弦歌三章』(こちらのCD)なのですが、録音の様子はこちら。この会場の「さや堂」、真ん前が大きな道路、頻繁に巨大トラックが土とか砂利とか運んでいて、大変うるさく、良い録音ができないのが残念。このCDにバックノイズが沢山入っているのはそのためです。ちょっと残念ですが、割り引いて聞いてみてください。
これらのCDは、全くの加工は加えていません。
このまえ、どこかのサイトを読んでいたら「昔のCDが音が悪かったのは、昔はCDのダイナミックレンジを過信してリミッタや、小さい音を大きくするなどの加工をしなかったが最近のCDはそのように加工しているので音が良く感じている」などと全くちんぷんかんぷんというか、理屈をこねて音を聞かない話が載っていまして。学者みたいですな。
今だって小編成のクラシックは、特にリミッタ等音量関係の加工はしていないはずだし、これらのCDや五島氏のCDを聴けば判りますが、一切そういった加工無しでも、いやない方が音がよいのですよね。誰が聴いても判ると思うけど。たぶん、世の中の方々、CDがそういった加工をされていることをよく知らない方が多いので、これを書いた方は自分の知識の自慢したかったんだと思う。明らかに昔のCDや再生装置は音が悪かった。ディジタルの性能を過信してアナログを疎かにしたり、ジッタの影響を理解していなかったり、A/DやD/Aの精度が悪かったりしたため、音色が悪い。決してダイナミックレンジの加工をしていなかったからではないと断言できます。
18. ADC1804改造終了
外部同期のPLLのフェーズ・ディテクタを74HCT9046に変更しました。オシロでの観測では明らかにジッタが減りました。
先日お会いした某氏(笑)によると、「PLLはジッタ注入器」とのことでしたが、たぶんループフィルタの時定数を下げればそんなことはないのだろうと思って、あちこち見てみますが、やはり時定数は低いと良いらしい、ということでさらに低くしました。
その他、内部クロック用水晶発振器モジュールはTCXO(デジキーで購入した)CONNOR WINFILELD社のD75Fにしました。
それと、入力カップリングコンデンサをジャンパーショートしておきまして、こんど別のADCとパラで使ってみて、無くて良いなら取っ払うかな、と考えています。が、やっぱDCマイクは若干のDCが乗っているので。ProToolsなどの編集ソフトはDCオフセットリムーバが付いているので、ソフト的にDC成分を取り除けますけど。音質的にも問題ないと思います。
近々回路は発表します。
2009/11/3記・
17. 新DCマイクソース
について、なんか最近私のサイトのアクセスがにわかに増えてきたので私の意見を聞きたい方が多いのかなとか勝手にエゴイスティックに想像していまして、、、、(笑)
試聴会のソースを五島氏より96k24bデータで頂き、MacのTOAST10で96k24bのDVD-VIDEOのフォーマットで記録しました。これがハイサンプルデータ用としてはもっとも(DVD−AUDIOよりも)普及しているフォーマットだと思います。
結論としては、ジャズは聴いたことがないので判断できない、チェロは、、、、ま、詳細はここでは書くのはやめにします。
一言いっておくと、旧来のDCマイクと別の種類の音、旧来のDCマイクにあってこの新マイクに無いものもあり、またその逆もある、ということ。全く別のものであり、旧来のマイクからいろいろ開発したらこれに至った、と金田氏は記事発表では書かれるかもしれませんが、音的には旧来のマイクの延長線上にあるものではないです。
ですから、私がいままで録音してきた演奏家の方々の録音は、この新DCマイクには変えられない、ということ。そのくらい違うものです。良い悪いではなくて。
と、抽象表現にしておきます。
試聴会のソースをお持ちで、旧来のDCマイクと比較したいのであれば、こちらのCDがお薦めです。CD付き楽譜です。
それと・・・藤森亮一さんのCD『エレジー』はMK2型無指向DCマイクと五島氏の情報ではなっていましたが、これはノートを見ると「デトリック・デ・ゲアール氏手作りの真空管マイクロフォン『エテルナ・ムジカ』」となっています。これがMK2のDCマイクなのでしょうか。。。マイスターミュージックのプロデュースのようです。
こちらは、やはり私の作ったMK2型無指向DCマイクと確かに音が似ています。ただ、私はオケ用につくり、このCDはチェロのソロなので、良くわかりません。
● それと、関連したことで。どこかで過去に書いたかもしれませんが、、、、
私が録音に対する心がけていること、ここ数年のことですが、それは「ライブ録音でゲネプロ(直前リハーサル)中はできるだけヘッドフォンを外す!!客席で聴く!!」
ということなんですね。録音エンジニアの方々、ナマ音を知らない人が多い。だってずーっとヘッドフォンしているんだもの。ヘッドフォンはチェックのみ、できるだけ外す。所詮、本番中はずーっとヘッドフォンを付けていなければならない。ゲネプロ最中は、マイクの位置が大体決まってくれば、あとはホールの響き具合、オケの鳴り具合、その日の楽器配置など見つつ、客席の音を聞いておかねばダメです。大切なことです。それによってマイクの位置を微調整したりすることもある。
そう、私の録音なんですが、前にも書きましたが演奏者にすこぶるというか、強烈にというか、評判がよいのです。どんどん「録音してくれ」が広まっていく。演奏家ご本人やそのお弟子さんから「どうやってこれを録音したのか」と聴かれたこともある。私が録音を続けていられ、かつ録音機会が増えているということは、全てこの演奏家の方々の強烈な支持があってのことです。(旧来の)DCマイクさまさまです。
ところがオーディオマニアのかたや、一般の専門学校などで勉強された録音エンジニアのかたに録音を聞いて頂くと、??、あまり反応がない場合が多いのです。
録音エンジニアのかたは、録音より前にナマ音を聴くことができる演奏会に足を運ぶことが最も大切なんじゃないでしょうか。どうせ演奏会中はずーっとナマ音ではなくてヘッドフォンを付けているんだから・・・きっと。
2009/10/31記・
16. 『おじさん工房』
私のようなおじさんにぴったりの工房がみつかりました。
世間では五島氏の録音が話題ですが、当然私もとても興味がありますが、今はここの工房のキットが届くのが待ち遠しかったりして(笑)。録音ソースとはちょっと次元が違うものです。ディジタル系チップを組み合わせて、簡単なスペアナやベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)をつくったものです。これは凄いです。昨今、fujiwara氏に始まり、エレアトさん、みなさんいろいろ独自に頑張られておりましたんですが、この「おじさん工房」のキットはもっとも凄く感じます。
私の目的は、ほとんどVNAとスペアナの二つにしぼられます。なんたって、ゲイン/フェーズのグラフが表示できるわけです。かなり以前から中古のVNAの物件を探しておりましたが良品が見つからず、かつ、買ったとしても”でかい!!”ので邪魔で二の足を踏んでいました。
このキットは、ひょっとするとそれなりに使えるものかな?と期待大です。
アンプの位相余裕が判ります(ちょっと工夫が必要ですが)。シミュレーションじゃなくて、ちゃんと測定できます。ちょっと治具など(リフレクションブリッジとかバッファアンプとかを)整備すれば、アンプの出力インピーダンス特性が判明します。DFとか、測れちゃいます。
だってみなさん、金田式であってもなくても、自分が作ったアンプの安定度、知りたいでしょ?これはその夢を叶えてくれるんです(笑)。
今、主にやっているのはPLL回路の74HCT9046への交換と、新たな10MHz同期PLL周辺の設計です。これができてから本格的にメモリつきDACに取りかかるつもりです。
しかし、ひょっとすると、「おじさん工房」キットを先に組み立て始めるかもしれません・・・もし完成したら、なんか他のことそっちのけで暫く色んなアンプの特性を測定しだしたりしそうです。
2009/10/11記・
15. 74HCT9046
本HP、ADC1804で、どうもオシロで見た目ジッタが多い気がするな、と思っていました。『PLL回路の設計と応用』(遠坂俊昭著・CQ出版)を読んでいたら、フェーズ・ディテクタ74HC4046は、Δφ≒0°付近の感度が無くなる、という内容の記述があり、あ、これが原因である可能性が大きいな、と思いました。HC4046(HC7046?)の出力に定電流回路をパラって対策したものが、フィリップスの74HCT9046であることが記載されています。
多チャンネル同時録音なので、LRCKのΔφ=0°に調整しなければなりません。定電流回路をディスクリートで組んだり、Δφ=90°で調整して後から90°ずらす、などという手もありますが、やはり74HCT9046を入手した方が楽でしょう。電源が5Vという制約が出てしまう。入力がTTLレベルですが、HCの3.3V電源とのインターフェースはそんな難しくないでしょう。
TCXOと同時にADC1804に手を加えようと考えています。
どうも温度補償型の水晶発振器は、通常のものよりはジッタが良好なようです。
なお、Δφ≒0°付近で使用しない場合には、HCT9046への変更を特に考える必要はないと思われます。ところで、ADC24192の方でルビジウムクロックレコーディングをやってみました。初めてのホール、最近録音していなかった楽器の音、ということで正確には良くわからないのですが、左右の分離というか立体感がものすごい感じでした。
で、今後計画中なのは、DAC。fujiwaraあるいはエレアトさんのメモリーボードの出力側のクロックのルビジウム同期化です。難点はやはり44.1k系クロックの同期なんですが。
14. モノタロウで買ってみました
モノタロウというネットショップがあります。本HPに紹介しているウルトラムサシドリルなど、昔ここで買った記憶があります。
今回は、カプトンテープ(ポリイミド耐熱テープ)を探していました。海外のサイトですとさらに安いところがあるのですが、やはり日本のがよいだろうと、日東か寺岡のものを探しました。若松の店頭に置いてありましたが、ちょっと幅が狭い。オヤイデは揃っていますが高い。国内品では、私がちょっとネット上で見た限りではモノタロウ(寺岡)が一番やすかったですね。ノーブランド?ですと、さらに安いです。あと、火災報知器。なんでも、寝室と階段の上に煙感知のものを付けることになっているらしい。ほか、台所には熱感知を着けた方が良い、と言うことのようです。これは、何処で買っても値段に大差がないんです。なんか、価格統制?というか、法律上の都合で売れるものだからあえて安くしない、ということなんでしょう。量販店でも同じ値段。ポイント分は得しますか。なんか利権をむさぼっている人がいるんでしょうか(笑)。
ほか、アルカリ電池充電器なる怪しげなものを買ってしまいました(笑)。完全に無くなり切ったものを充電してみたら、それほど熱もないのに臭ってきたので(爆)、止めました。少し残っているものは確かにちょっとした負荷をつないだときの電圧が上昇しました。昔からこういうのあるんですが、大丈夫なんでしょうか(笑)。
2009/7/26記・
13. FR-1 金田式基板キット
5月から、naonaoLANDで売りに出されているものですが、私の設計です。あちこちミスや不具合がありますがご容赦ください。ご希望が多ければまた作ってみます。
材質は、紙フェノール材であるFR-1。フェノール≒ベークなので、紙ベークとでもいうのでしょうか??純粋なベーク材ではありません。って、純粋なベーク材で基板を作った例は、、、おそらく大昔のことです。サンハヤトも全てFR-1、古くはXXPCなどだったとおもいます。通称”ベーク”で通じますけど。
FR-1は両面基板を作ることができないのですね。したがって、、、、変換基板などは難しいですね。できないこともないのですが。ディジタルオーディオ用も相当難しいです。ベタの面積が小さくなっちゃいますからね。
12. 交響曲第六番『悲劇的』
って、マーラーかとおもったら、フェリックス・ワインガルトナーというかたの交響曲でした。ロ短調。マルコ・レトーニャ指揮バゼル交響楽団でSACDが出ていたので試しに買ってみました。40分弱の曲。
マーラーの重厚感を考えると、まったく違う「悲劇的」とはちょっと言い過ぎかな?というような軽い曲となっています。この作曲家のことをよく知らないので何とも言えないんですけど、、、、、。
音質もそれほどでもなく・・・・
11. VCXO
VCXOは、バリキャップとかあれば作ることができるんですが、安定度など心配、、、と思っていたら、結構水晶振動子と組み合わせてVCXOを作るチップが出ているのですね。たとえばMAX9491(マキシム)など、外部に水晶振動子をつけて、チップ内部にバリキャップを持っていてVCXOを作り出すことが容易に可能です。つまり、目的の周波数のVCXOが手に入らないとき、この手のチップと水晶振動子でVCXOを作り出すことができるのですね。最近初めて知りました。
そのシリーズの中でMAX9485は、VCXO+PLL1707のようなチップで、これと水晶振動子でディジタルオーディオのPLL外部ロックが簡単に作れます。MAXIMなので二個までタダでもらえますし。
高いVCXOを買う必要もなくなるかもしれません・・・で、この石で10MHz外部同期回路とか容易に作れると思います。ただ、外部PLL用フェース・ディテクタとかプログラマブル分周器など無いので、そういったものが少しでもチップに入ってくれると、ますます楽ですね。
2009/5/13記・
10. 本のご紹介
かねてから、某編集部のかたより噂があった、最近トラ技によく執筆されている川田章弘さんの本が出ました。
「OPアンプ活用 成功のかぎ ICを正しく理解して正しく使う」5月15日発売らしいですが、既に大きな書店では置いてありますし、amazonにもあります。
中身は、、、噂では今までのオペアンプの本にないような角度から書こうとしたらしいです。まだざっとしか読んでいませんが、ポイント、なんでそうなのか詳しい説明がちゃんと書いてありまして、初心者〜中級まで大変役に立つと思います。
また、様々なオペアンプの特徴・クセが書いてあり、この川田さんはいろいろなオペアンプを徹底して弄くっているな、と感じました。
お薦めです。
9. 金田式ADCの差動出力アンプ考2
1.1kのバランス抵抗を無くして帰還抵抗の値を変えてバランスをとる方法を前に書きましたが、こうすると2次バタワースフィルタは大変入れにくいことが判ったので、フィルタを入れるなら金田さんの回路のままがよいと思います。
で、フィルタの回路のシミュレーションしたのですが、どう頑張ってもQが高くできません。なで肩になっちゃいます。出力インピーダンスが数10Ω程度ある(シミュレーションによる、確認方法によってかなり変わるのでこういった曖昧な表現とした)ようで、それが原因でしょう。そのうち定数は発表しますが。
それと大事なこと、差動出力アンプ、対GNDのインピーダンスが1kΩ以下なんですね。すると、対GNDゲインのオープンループ・ゲインがとっても小さい。つまりコモンモードのゲインは小さいので、ふらふらしないんですな。これはやられました。結構安定、ということです。
ただ、オープンループ・ゲイン、小さくっていいの??(だから出力インピーダンスも高いし・・・)
8. WORD SYNC PLL ほか
・で、PCM-1804のADCにおいて、WORD SYNC回路を考えています。うまく動けばいいんですけど。これがクリアできれば、10MHzルビジウム同期回路が容易にできのです・・・・
・ところで、SiC(シリコンカーバイド)のSBD、結構いいものがinfineonから出ています。デジキーで買えます。また、新電元からも一品種出ているようです。
SBDの音は賛否両論ですが、これは今までのSBDとは全く違う音のはず。高耐圧なので真空管にも使えるし。Vfが大きい、っていうSBDらしくない特徴もありますが。どなたか試してみません??ケースの温度、175℃とかですよ!チンチンになっても大丈夫(本当か??)
それと、はやくSiCのMOSが出ないかな、と。待ち遠しい。また電源±200Vとかいうアンプが作れそうです(笑)。
・いくつかメールを頂いていますが、多忙に付き、大変失礼ながら気長に待ちくださいませm(_ _)m。
2009/4/12記・
7. 金田式ADCの差動出力アンプ考
たぶん、差動なのにあの1.1kのバランス抵抗の位置がアンバランスで気になっているかたも多いことと思います。あの抵抗、以前書いたように出力にEFをくっつけると不要になります。
あのバランス抵抗を付ける意味は・・・実は金田氏の回路、±出力端子〜GNDのインピーダンス(RL)が全然違うのです。アンバランスなのですね。で、出力のオープンループ・ゲインはアンプのgm×RLであり、RLが±で大きく違うので、±でゲインが大きく変わっちゃうんです。で、RLが大きくてゲインが大きな+出力に1.1kの抵抗をぶら下げることによってオープンループ・ゲインをバランスしているのです。
帰還抵抗が同じなのに対GNDのインピーダンスが何で違っちゃうか?って、、、、詳細は面倒なので書きませんけど、簡単に言うと、差動出力なのに初段差動FETの二つのゲート電位は同相(バーチャルショートによる)なので、帰還抵抗の両端の電圧振幅は全然違っちゃうので、見かけ上の対GNDのインピーダンスはアンバランスになってしまうのですね。そこらへんの挙動はシミュレーションでよくわかります。
で、バランス抵抗1.1kが無くても、下記のような定数にすれば、ぴったりバランスが取れます。
-出力側の帰還抵抗は3k、入力抵抗を2.2k、微妙な調整のため、マイナス入力〜GND間の抵抗を910Ωにします。
+出力側の帰還抵抗はもとのまま。上図R13,R14は、ま、無視してください。これでバランス抵抗1.1kが無くてもバランスします。
ちなみに・・・この回路にきちんとしたフィルタを入れるのは、なかなか難しいかもしれません。それは今後考えてみます・・・・
6. 10MHzルビジウム 同期PLL考
こういう風に変えてみました。PLL1707は、44.1k系と48k系と、両方同時に出力できないみたいなので、パラに使う必要があります。図では256fsの11.2896Mですが、512fsも出ます。
44.1k系が不要なら、27MHzVCXO(CXO)+PLL1707パラ部分を24.576MのVCXOにしてしまえばよく、シンプルで、こちらをまず実験してみることにします。ループフィルタは、ラグ/リードなのですが、二個目のコンデンサ(Rにパラのやつ)がしっかり付いたものです。これがなくてもラグ/リードだという本もありますが、シミュレーション等したところ、無いとダメです。
P.D.の74HC4046は、CD4046と一部機能が違っていて、PCP出力というものがあります。(CD4046ではVCOに使用するツェナーになっています。)この信号を利用すると、PLLロック検出ができる(はず)です。最大のポイントはフィルタのカットオフなのですね。どうするか。
5. いろいろ
・某宇宙飛行士候補は、ブログに記載したとおり、惜しくも落選しました。某ディレクタに伺った話によると、「補欠にも選ばれなかったが、補欠無し・三名であれば選ばれていた」ということでしたね・・・微妙です。ま、よく頑張りました。
・いくつかメールを頂いているか違いますが、ちょっと多忙で返答に時間がかかります。ご容赦ください。
・なんだこの基板は・・・FR-1(紙フェノール≒紙ベーク)です。
2009/2/19記・
4. ブログ、始めました
なんか、夏に中華食堂で「冷やし中華始めました」みたいな感じですけど、
http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Blog/node/BlogFront/user_id/122072
こちらでは駄文といいますか、ま、オーディオとはあまり関係のない日々のことを書きます。
下らんことが多いですが、ご興味のあるかたは見てやってください。
3. 金田式ADC (09.01.16修正)
ということで、下(2.)を書いたときには記事を見ていなかったんですが、今見ました。
なんか最近、MJとかトラ技とか、近所の大きな書店で置いていない。隣町へ行ってきました。
逆に隣町の大書店には山積み。時代なんでしょうか・・・で、アナログ部は予想通り。私の差動アンプはソース帰還で入力インピーダンスを上げる工夫をして入力バッファを削除していますが、金田さんのは反転のVGAを追加しています。その代わり、二段目は低いインピーダンスで受ければよいので、ソースに帰還せず、普通の差動出力アンプとなっています。
それと私の回路はエミッタフォロワを付けていますが、金田さんのは無い。実はこの差動回路の±二つの出力にエミッタフォロワを追加すると、1.1kのバランス抵抗は不要となります。そしてポイントは、対GNDで出力電圧を2.5Vdcにしなければならないのですが、金田さんの回路の心配点は、この手の回路、私は昔からやっているのですが、同相の温度ドリフトがあるのです。ふらふらしちゃうんですね。ですから私の回路にはAOCのような(私の回路の「DC Level Fixer」)、出力電圧を2.5Vdcに固定するような帰還回路を追加しています。
「差動で入るのだから同相で動いても吸収できるはず」ということを言っているのではなく、かなり動く量が大きいので、上下のダイナミックレンジに引っかかってしまうのですね。
Vcomの意味って、”Vcomに合わせなさい”というより、どうせ2.5Vの電圧源が必要だから付けておいた、という意味が強いのです。現にAKMのADCには同じ2.5Vを中心に入力するのですが、Vcomはついていないのですね。フィルタ無しは微妙ですね。これは全体で([図2]の909Ω、51.1Ω、100pF、0.022μFの四つの定数全ての回路で)2次のバタワースLPFを構成しているのです。これは私のサイト内I/V変換兼2次アクティブLPF まとめの「3.差動フィルタ回路」に式を記載しています。回路がちょっと違うように見えますが、フィルタ動作としては全く一緒です。
ちなみにTIの数値から計算すると、fo=2.2MHz、Q=2.35、なんか中途半端な値・・・やっぱ適当に決めているのかな(爆)ただ、音を聞いて決めているのだから、それはそれでいいのですが、TIの回路例に対する金田氏のフィルタの説明は、間違えです。
私のと違いをまとめると
1.VGAバッファの有り無し
2.ソース帰還
3.エミフォロ出力か否か
4.2.5Vdcにレベルを固定する帰還回路の有り無し
5.入力カップリングコンの有り無し
6.フィルタの有り無しあと、パルストランスの件は・・・・むかしから無いものもありました。ですが、やはり入れた方が誤動作が少ない、と言うことがあって、パルストランスは常識化したものです。
今回は、ADCもレコーダもバッテリードライブだから問題がないのだと思います。ただ、一般的に、昔から入っていなかったのがだんだんパルストランスを入れるようになってきた、という経緯があります。こういったノイズによる誤動作というのは、突如として起こる。再現性がない場合が多い。ですから、「あらかじめ入れておこう」という発想でいれており、入れることで誤動作が起こる”確率”が減ったわけです。ところで、ADCのS/PDIFからレコーダー間で発生するジッタは、レコーダには記録されず、原理的にジッタはクリアされるはずです。ダイレクトにDACとつなげれば、パルストランスを入れると音が悪くなることはあり得ますが、レコーダで記録するとなると、その差は無くなるはずです。
ま、こんなところで。一番気になったのは、金田さんが回路例のフィルタの動作を誤解しているところ。あと、この手の差動回路は昔からいろいろやったが、±出力の対GNDのDCレベルが安定化しないのでAOC的な回路は是非入れておくべきと思います。
(09.01.12追記)
某怪しいBBSに本ページがリンクされているようですが(急にアクセス数が増えたので??と思ったのですが)貼ったのは私ではありませんので(^^;。
2. 灯台もと暗し?
金田式ADCが発表されたようで、また見ていません。どうもfujiwara-ADCと同じロジック回路のようです。MicroTrack][用だとかで、最高のサンプリングが96kのようですが、このチップセットで192kまで行きます。
入力バッファの予測は、何名かのブログによるとVGAのバッファに、私と同様の差動出力アンプ(定電流負荷のシングルエンドを差動で出力)のようです。ただ、私のは入力バッファをなくすためにソースに電流帰還をかけているタイプでその点は大きく違います。ただ、ディスクリートで差動出力を考えたのは発想が一緒ですね。差動のI/Vコンバータ回路に応用可能です。
入力バッファ無しは思い切ったことで。ま、かなりのオーバーサンプリングなのでディジフィルが入っていれば大丈夫なんでしょう。
ところで本題の、「灯台もと暗し」とは、このADCのクロック生成にPLL1707を使っている点。これ、44.1kと48kの256fsが出せるんですね。ということは、ルビジウムでロックさせるPLL回路に使える可能性があります。以前検討したCDC5806などは44.1kの256fsが無かったのでもう一段PLLが必要なんだな、と思ったのですが、これは、この石の外に一つのPLLを入れれば事足ります。これで48k用、44.1k用、両方同時に出せます。
たぶん、この書き込みは期間限定ですが、下記に手書きの図(恥ずかしい・・・)。
こんなブロック図でいかがかと・・・・問題はPLL1707の内部フィルタの定数ですね。それより全体のループのフィルタを遅くしないと位相余裕が無くなります。
この回路一発で行けたらいいんですけどね。
あと、ルビジウムは正弦波出力なので、入力にまず10MHzのBPFを入れてノイズを除去し、リミッタアンプでわざと飽和させてからロジックで受ける回路を考えています。
また、PLLのロック検出、どうしたらいいでしょうかね・・・
2009/1/1記・
1. 謹賀新年
あけましておめでとうございます。本年もまたよろしくお願い致します。
【1】新年早々、おめでたくなるかどうか、の話。
実は私の職場の一人の男が、国際宇宙ステーション『きぼう』搭乗宇宙飛行士募集に応募して、総数約1000名のなかから最終選考の10名に残っています。最終的に選ばれるのはこのうち3名以内。今後、ヒューストンのNASAの施設などで宇宙飛行士としての適性検査を受け、決まるのが2月末。既にNHKの密着取材が彼につきまとっていまして(笑)、我が職場にも取材がやってきました。私は、映るかな??(笑)放送は2009/3/8、NHKスペシャルです。
【2】私の机の上に、こんなものが・・・・
この下の黒い箱は・・・・ルビジウム基準信号発生器。
目的はもちろん、A/Dコンバータの基準信号。再生につかってもいいかもしれません。
なんでルビジウムがよいのか、散々調べたんですが、結局、「超低周波の位相ノイズが少ない」というメリットがあるようです。一時期、「周波数精度が高い」とかいうはなしがあったのですが、これは音質にはあまり関係なさそうに思っていました。また、温度安定化したクリスタル発振器(TCXO)もまた、なんで音が良くなるかわかりません。
音質に関係するのは可聴周波数以内か、それ以上の周波数変動は問題になるが、凄くゆっくりした周波数変動は音には聞こえるはずがない、また、きっちりとある周波数に合っている必要もまた少ない、と思ったわけです。
TCXOは、恒温槽化することで周囲の振動の影響を受けなくなるのかもしれません。よっぽどクリスタルに風が当たっているとか無い限り、音質に影響のある周波数で変動しないような気がします・・・(確かめたわけではないので)で、ルビジウムが音がよいのがだんだん判ってきた、かつ10MHz基準信号から24.576MHzVCXOを用いてPLLで周波数ロックをかける回路はめどが立ったので、思い切って買ってみました。これは(株)サイバーシャフトという、おそらくガレージ企業みたいな感じの企業と思われますがその製品で、そこそこきっちり作っています。オシロの周波数カウンタで「9.99995MHz」でした。(09.01.05追記:info●cybershaft.jpに問い合わせて聞いてみました。いろいろ答えてくれますので、ご興味のあるかたは。当然、このメルアドの●はアットマークです)
これで、WORD SYNCと10MHz基準ルビジウムでのPLLで、システム全体に同期をかけることができます。
実は最後に残った問題は、44.1k(とその整数倍)サンプリングの信号の扱い。これの10MHz同期PLLを作ることが大変。24.576MHzですと公約数がみつかるのですが、11.2896MHzとその整数倍、整数分の一で考えると、無いことはないのですが、VCXOで発振させる周波数がとても高い周波数になってしまって、現実的ではなくなります。さて、どうしますか・・・・
どなかた、ご教示ください・・・・悩んでおります。↓(09.01.05追記 参照)
※PLLなのに位相ノイズが問題にならないのか?という疑問のかたもおられるとおもうのですが、先に述べたように、ルビジウムは「超低周波の位相ノイズが少ない」メリットがあり、PLLのループフィルタの定数を低く設定することでルビジウムの低位相ノイズを活かせるようになります。実は超低周波以外では、ルビジウムもクリスタルも位相ノイズに大差がないのだそうです。
(09.01.05追記)
いろいろ考えたのですが、44.1kのnfsクロック、PLLを二段かませばできることはできるのですね。ちょっと面倒です。Digi−Keyでたかだか500円くらいで売っているTIのCDC5806とか、こちらは入手ルートが限られるセイコーNPCのSM8707などが入手できると楽とも思われますが、これらも入力の周波数は27MHzか54MHzとう、ビデオ用クロックをマスターで考えていますので、やはり10MHzの入力ですと、一段PLLをかませないとダメで、結局回路の手間は同じです。だだ、設計していくとまた何が有効で何が大変か変わるかもしれません。まぁ、44.1kにロックしなくても、録音はさほど問題にはならないですね。再生の時にはほしいですけど。XILINXなんかではPLLを楽に組めるようなので、どなかたプログラマブルのLSIを使った10MHz用PLLボードなど出して頂けるとありがたいです。。。
あ、48kのnfsはさほど難しくなくできますので、近々私のADCに組み込みます。となると、このADCにはWORD SYNCは入りにくいなぁ、基板スペース的にも、切り替えSW取付スペースも。WORD SYNCは、出力だけですね・・・
【3】192k録音
今年は金田氏のADCが発表になるそうで期待しているのですが、昨年末、192kレコーディングを体験。
旧来の96kのADCと音を比較しましたが、こちらは静かです。ノイズが少ない。やはりベタアース基板を起こしたからでしょうか、ローノイズパーツ(埋込ツェナ)を使ったからでしょうか。
バッファアンプが、完全対称ではなくて、エミフォロの差動出力でちょっと気になったのですが、音質的にはほぼ同じ傾向でして、やはり「差動で受ける→対GNDで対称性を考えなくて良い」と言うことになりそうです。これは差動出力I/Vに用いてDACに応用できるのではないでしょうか。
金田氏のADCチップはおそらく入手性からPCM1804になるのではないかな、と思っています。両方作って、10M基準とWORD 同期させて、私のAKMチップのADCと対決!とか。いろいろできそうで、たのしみです。今年は昨年よりプロの録音回数が若干増える予定です。
最初にADCを作ってから、もう12年、13年?経ちますが、かなりのところまできました。