上越 天神平〜高倉山・湯蔵山
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【目 的 地】上越/天神平〜高倉山〜湯蔵山〜ホワイトバレースキー場 【日 時】2005年1月9日(日) 【メンバー】Nob、竜少年、ma3nobu、(以上岳樺クラブ)、T嬢(無所属)、つのじゅん(こまくさHC) シーズン最初のスノーシュー山行をどこにするか? 山の選定にはいつも気をつかう。参加予定者の顔ぶれを頭に浮かべながらあれこれ考えを巡らせる。 「ハイキングを越えた領域でのスノーシュー山行」ということで今回選んだ山は上越の天神平から南へ走る尾根筋。スノーシューだけでなく地図とコンパスの習熟にも適した山域である。もちろん道はない。この時期だけの雪山ハイクである。 photoアルバムはこちら ■1月9日(日) 曇りのち風雪 前夜、土合で泊まり翌朝朝一番のロープウェイで天神平まで一気に上がる。予報では雪だったがまだ朝のうちは穏やかな曇り空だったので安心する。(これが大きな間違いだった。) 7:45 身支度を整えて天神平スキー場を出発する。高倉山ゲレンデの南側を迂回しながらリフト終点を目指す。右手(南側)には特徴ある吾妻耶山や遠く赤城山の展望が広がる。 登りついた高倉山リフト終点からはわれわれだけの世界になる。侵入禁止の柵を越えて高倉山三角点をめざすがいきなりのラッセルとなる。年末以降に降り積もった雪で天神平周辺も2mを大きく超える積雪量となっている。途中、「この先登山道はあり・・・」の標識を見る。みんなで「何て書いてるんだろう?」などとあれこれ考えたが、やはり「ません」だろうなあということで落着。 登りついた高倉山周辺は雪庇が発達していてルートどりに神経を使う。後から竜少年さんが「Nobさん、もっとよけて!」とアドバイスしてくれるが、稜線からあまり逃げると雪が深くなりこれまた辛い。 さて、高倉山では誤って北東の小尾根に引き込まれそうになる。この頃より天候がにわかに崩れだし、雪が降ってくる。視界が徐々に悪くなり雪庇から逃げるあまり尾根筋を見間違えてしまった。さっそく登り返して正規のルートをとろうとするが、雪庇を越えて下降しなければならず、降雪の状況から判断して雪崩を誘発する危険があったので、念のために補助ザイルを使用する。 灌木に支点を見いだし、30m一杯まで下降して、雪庇の直下に降りたが何とも不安でいやな気分だった。 ともかくルートどりはできたので、全員で素早く下降する。ちょうど尾根筋が広く雪の斜面になっているところだったのでホント怖かった。 降雪は激しさを増してきて、さらには風も加わってくる。「うーん、西穂同様に撤退かな?」と一瞬弱気にもなったが、雪崩れそうなあの斜面を登り返す気分にならず、とにかく前を目指した。 送電線の鉄塔を通過する頃には風雪模様となるが、湯蔵山まで登ればあとは下りとなるので頑張ることにする。T嬢が冗談で「まるで八甲田山死の彷徨ですね。」などという。すかざず竜少年さんが「ボクは高倉健の役だからちゃんと還るよ。」と混ぜっ返す。(^^; ここまで持参したGPSの威力は絶大で、雪だろうがなんだろうがしっかりと測位してくれていたのに、何故か急に液晶が見えづらくなりとうとうほとんど判読不能になってしまった。最初は温度のせいかと思い暖めてみたがダメ。次に電池を交換してみたがダメだった。(たぶん故障。気温はマイナス5度程度だったが、この程度の気温では液晶はダメにはならないはず) こうなると地図とコンパスだけが頼りとなる。今回の山行ではみんな随分と地図読みが上達した。 ようやくたどり着いた湯蔵山北峰を越え、南峰からの下りで尾根筋が広くなりわかりづらくなったが無事にルートを見いだして、JP(ジャンクションピーク)に達することができた。JPには朽ち果てた高床式の小屋があった。 JPに立って、本当に悩んだ。 東へ下れば尾根筋を何本か分けながら湯桧曽の駅に直接出られるコースがとれそうだ。 一方、さらに南進すればホワイトバレースキー場の一角に入り、谷川温泉方面へ下山できる。 魅力的なのは前者。安全を考えれば後者。 はげしい降雪と北西からの強風でスノーシューを履いても膝上から腰近くまでのラッセルに苦しむ。 だが時間にはまだ幾分余裕がある。 もし、前者のコースをとって万が一ルートを見失ったらどうしよう?頼みのGPSは故障して液晶画面が見えないので、コンパスと地図だけが頼りだ。しかし、激しい降雪のため視界が利かない。 悩みに悩んで出した結論は、後者の安全策。 ホワイトバレースキー場方面にラッセルの歩を進めた。小一時間で最上部のリフトが望見できる地点に着いた。何はともあれホッとする。 雪まみれでスキー場の一角に飛び出したら、スキーヤーやスノーボーダーたちが我々の姿を見て驚いていた。(^^; あとはスキー場の隅っこをリフトを横目にレストハウスまで下山する。いやー、結構長かったなあ。 (記 Nob) 【コースタイム】 天神平(7:45)・・・高倉山(8:30〜35)・・・送電線鉄塔(9:45)・・・湯蔵山北峰(10:05〜10)・・・湯蔵山南峰(10:25)・・・ジャンクションピーク(11:46〜55)・・・1036mピーク手前(12:41)・・・ホワイトバレースキー場レストハウス(13:25) ■感想 高倉山の下り斜面では雪庇の崩れによる雪崩の誘発が心配で緊張した。弱層テストなど事前の調査をしなかったことは反省材料である。 うーん。それにしても残念だ。どうして湯桧曽へ抜ける積極策をとれなかったんだろう? 風雪ドカ雪の天候。GPSの故障。スノーシューに慣れていないメンバーのこと。中高年の残存体力のこと。 もし、途中で引き返すことになった場合、果たして登り返す体力があるかどうか? 若い頃なら突っ込んだかもしれない判断点。今はどうしても踏み込めない。 それなりに充実したスノーシューイング行だっただけに、画竜点睛を欠く結果にちょっと残念な気分が残ったのも事実だ。(Nob) |