この世界から脱出すべく、ダウスの穴をめざして進むケイゴ達ですが、途中、なんだか妙な物を見つけました。こんな世界だというのに、なぜか小さな家があったのですよ。まさか、この化け物だらけの世界で、暮らしている剛の者がいるとは、思いもよりませんでしたが、現に家があるのですから、そういう人がいるのでしょう。これは話を聞いて見るしかないですね。

 というわけで、早速、家の中を調べて回ったケイゴ達ですが、残念ながら家の主人は、もうかなり前に亡くなっている様子。これでは話は聞けませんが、代わりにこの主人が書いた日記を見つけました。それによると、この人、どうやら魔装騎士隊を創設して、バルツフィーム王国の救世主となった伝説の騎士だった模様ですが、何者かの策略により、この世界に閉じ込められてしまったみたいです。う〜ん・・・。

 どうも過去に魔装機を巡って、きな臭い話があったようですが、そこへいきなり化け物どもの来襲です。今回、連中は何やら精神攻撃をかけて来ているようで、ケイゴとトトは平気ですが、アルマはというと、一種の錯乱状態に陥ってしまいまして。しきりに、ミラに対して謝り続けるだけで、どうにも戦闘の役には立たないのですよ。ふう・・・。

 まあ、どのみちティルウェスなどというへっぽこな機体では、物の役には立ちません。戦闘はサイバスターとザムジードだけでやればいいわけですが、かと言って、アルマが苦しんでいるのを、黙って見過ごすわけにも行きませんで。ケイゴはアルマを必死に叱咤して、どうにか落ち着かせました。全く、世話の焼ける隊長ですな。

 それで、戦闘の方はサイバスターとザムジードの活躍で、難なくこちらの勝利となりました。で、その後の話なのですが、ケイゴもここらでミラと何があったのか、きちんと聞いておきたくなった様子です。アルマもさすがにこれ以上、隠しておけなくなったのか、ミラとの経緯について話してくれました。なんでも、数年前、アルマは魔装機同士の模擬戦をやっていて、危うく負けそうになりまして。で、もって、必死に出した攻撃が、なんと相手の機体のコクピットを直撃。おかげで、パイロットを死なせてしまったのだとか。

 もっとも、これはアルマの責任ではなく、相手の機体が故障して動けなかったのが、原因とのことで、言うなれば不幸な事故なのです。ただ、問題なのは、死んだパイロットというのが、ミラの婚約者だったということ。よりによって、実の姉の手で最愛の人を失う羽目になったミラは、復讐を誓って失踪。以来、ずっと行方知れずだったのですが、この度、めでたく敵の隊長として、姉の前に出現したというわけですね。

 しかし、それではアルマがミラと戦う気になれないのも、無理はありませんが、話を聞いたケイゴは、しきりにアルマを慰め、多少は彼女を元気づけることに成功した様子です。アルマはケイゴに感謝しておりますが、なんだか、この二人、結構、いいムードなのかも知れません。


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