どうも負け戦は確実な情勢となったバルツフィーム王国ですが、まだ希望が完全に潰えたわけではありません。部隊の大半は壊滅しても、イェン操るグランヴェールが健在なのです。これ1機で、並みの魔装機数十機分、いや下手すると数百機分に相当する戦力がありますので、まだまだ反撃のチャンスが、無いわけでもないですよね。
そして、もうひとつ、バルツフィーム王国には、最後の切り札とも呼べるものがありまして。実はイクナァトの館にいるアルフレードが、風の魔装機神サイバスターを完成させていたのです。グランヴェールにこのサイバスターが加われば、あるいは戦局を逆転出来るかも知れません。
もっとも、この魔装機神を操るには、精霊と契約を結ばねばならず、この契約を結ぶことが出来る魔装騎士は、ほとんどいないのです。これではいくら魔装機神があっても、宝の持ち腐れですが、心配ご無用。我らが西方騎士隊のアルマ隊長は、魔装機神を操縦するのに必要な力量を備えておりまして。彼女ならサイバスターと契約を結んで、その操者になることが出来るのだそうです。成る程、これなら何の心配もいりませんな。
というわけで、王国を救うために、この身を捧げます!と、父である国王に別れを告げて、イクナァトの館までサイバスターの受領に向かうアルマと、彼女の護衛を務めることになったケイゴとフルカスですが、着いて見ると館は、敵の魔装機隊に攻撃されている真っ最中。これはいかんとただちに戦闘を開始し、敵の魔装機隊を撃滅しました。と、ここまでは良かったんですが・・・。
それで、いざアルマがサイバスターと契約を結ぼうとしたところ、なんとサイバスターは意地悪をして、アルマが必死に呼びかけているのに、知らんぷりをしているのです。どうもお前みたいな女は、俺の主人とは認めないよ、ということのよう。う〜ん・・・。
しかし、これでは何のためにここへ来たのかわかりませんが、とにかくアルマじゃ不足だとサイバスターが言っている以上、どうしようもありません。これでは、国のためにこの身を!と、気合入れて出て来たアルマの立場がないですが(笑)、そうこうしているうちに、どこへ隠れていたのか、ヤドラ率いる魔装機隊が出現しまして。ケイゴ達は、自分らの魔装機に戻る余裕も無く、すっかり囲まれて、絶体絶命の大ピンチ。全く、アルマがきちんと契約を結ばなかったせいで、こっちまでとんだ災難ですな。
で、このままでは殺されるのを待つのみだったケイゴは、もうやけくそになって、自分がサイバスターへ呼びかけ始めました。そんなことしても、精霊に認められなければ何の意味も無いわけで、実に往生際の悪い態度です。傍らのフルカスが、潔く覚悟を決めているというのに、こういう見苦しい悪あがきをするのは、騎士にふさわしくないですよね。
と、思ったら、なんとこの悪あがきが、大成功。どういうわけか、このサイバスター、アルマは駄目でもケイゴとは、契約を結んでくれたのです。それで、サイバスターの力を手に入れたケイゴは、周囲を囲んだ敵魔装機隊を、サイフラッシュの一撃で、粉砕してしまいました。なんとも、恐るべき力ですが、その後、このサイバスター、どういうわけか、ケイゴとアルマを乗せたまま、どこかへ飛んで行ってしまったのです。一体、どこへ行くつもりなのかわかりませんが、とにかく、物語はここから新展開というわけですね。
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