異形のものの乱入でめちゃめちゃになってしまった最終試験ですが、とりあえず、ケイゴは合格出来たみたいです。これで彼は晴れてバルツフィーム王国の魔装騎士になれたわけですね。

 それで、騎士に叙任されたケイゴは、早速、自分の魔装機を受け取りに、イクナァトの館へと赴くことになりました。この館、なんでも王国の魔装機開発の中心人物であるアルフレード老人が、運営している館だそうでして。ちなみに、バルツフィーム王国は、魔装機開発の元になった巨大な機械の腕、通称「神の腕」が、保管されている国でもありますので、どうやら魔装機に関しては、他国よりも伝統があるみたい。ここでケイゴは自分専用の魔装機を受け取って、騎士団へ戻り、配属先に関する指示を受ける手はずになっていたのですが・・・。どうも彼は運が無いというか、何が無いというか、魔装機の受領中だというのに、またしても異形のものの襲撃を受けてしまいました。

 しかし、何かしようとすると、決まって敵襲に遭うとは、このケイゴ、今月の運勢は最悪のようですが、本人は例によって逃げようなどとは考えず、そのまま敵を迎え撃つことに・・・。幸い、彼がアルフレードから受け取った魔装機ジャメイムは、あのミッダストとかいう格好悪い機体とは違って、外見もスマートで性能もかなり高い模様です。なんでも、性能が良すぎて並みの魔装騎士ではうまく操縦出来ないとかで、かえって量産化が見送られた機体だそうですので、これは前回のアルマのように、異形のものどもを蹴散らせるかも知れません。

 と、思ったのですが、出現した敵はかなりの数で、これはとてもケイゴひとりで、なんとかなるような状況ではなくなりました。実際、ケイゴはたちまち敵に包囲され、移動可能場所が無くなる始末でして。これはいくらなんでもまずいですよね。

 というわけで、このままでは袋叩きにされて、敢え無い最後を遂げるしかなかったのですが、そこに援軍の到着です。やって来たのは、あのアルマと彼女の部下らしいベウマーとかいう人物。二人とも今のケイゴなどとは比べ物にならない凄腕の魔装騎士で、たちまち異形のものどもを撃滅してしまいました。この間、一応、ケイゴにも経験値を稼がせようと、無理して戦ってみたのですが、命中率が悪いため、仕掛けた攻撃の半分は外れまして。結局、周囲を取り囲んだ異形のものから、散々叩かれながら、撃墜出来たのは1機だけ・・・。なんだか、主人公とは思えない情けない結果ですな(笑)。

 まあ、ケイゴはまだ新人ですので、こんなものでしょう。先の大戦中、イギリス本土で起きた航空決戦で、ドイツ空軍と連日激戦を展開したイギリス空軍では、新米パイロットというのは、最初の出撃で生き残ることだけが重視されたそうです。つまり、戦果なんぞ誰も期待していないというわけで、とにかく死なずに一戦クリア出来れば、後はしばらく大丈夫と言われていた模様。その点、ケイゴはしっかり生き残りましたので、これでしばらくは大丈夫なのかも知れません。


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