残念ながら梨奈の想いには応えられなかった淳ですが、この事態、当然、これで終わりにはなりませんでした。梨奈はどうしても淳のことが諦めきれないようで、その後も淳とくっつく機会をうかがうようになったのですから・・・。正直な話、淳は梨奈にそれほどまでの好意を抱かれるようなことは何もしていないため、どうして、あいつ、俺のことを好きになったんだろう?と首を傾げておりますが、この点は私も同感(笑)。この辺りは明らかにシナリオ上での説明が、不足していますよね。
まあ、淳は学園でもファンの多い相当にルックスのいい男と言う設定ですので、きっと梨奈は、彼の容姿と、女に媚びないクールな態度にいかれてしまい、そのまま一途に惚れ込んでしまったのでしょう。全くミーハーな奴ですが、何にせよ梨奈は本気です。実際、家族がたまたま全員外泊して、家に淳と二人っきりになった時など、自分から淳の部屋に入って来て、そのまま寝ている淳に体を寄せて来たのですから・・・。
ただ、淳はあくまでも梨奈を妹としてしか捉えておらず、このまま近親○姦なんて出来るか!と、部屋を逃げ出してしまいました(笑)。この辺りは淳のモラルが高いと言うわけで、実にいい話ですが、これだけ断られても、梨奈は諦めようとしないのです。元々、彼女、人一倍根性のあるタイプのようですので、こういう娘に好かれてしまったのが、ある意味、淳にとっては運の尽き。数日後、梨奈は改めて淳を公園の時計台にまで呼び出したのでした。どうやらそこで最後の期待をこめて、淳に告白するつもりのようですね。
しかし、この梨奈の態度は、淳にとって迷惑以外の何物でもなく、淳ははっきり時計台には行かない!と梨奈に通告することに。確かにこれ以上変な好意を寄せられるのは、淳のためにも、梨奈のためにもなりませんので、ここらで引導を渡してやるのが、かえって思いやりと言うものでしょう。
ところが、梨奈の方は、淳が断ったにも関わらず、時計台に行って、そこで、じっと待っていたのです。しかも、悪いことに外は午後から雨になり、梨奈はもしかしなくても傘など持って出ていない様子。さらに念の入ったことに、この雨が夜になって気温が下がるにつれて雪に変わると言うのですから、たまりません。
それで、淳はいつまで経っても家に戻って来ない梨奈に、どうしようもない苦境に追い込まれることになりました。ここで時計台に行ってしまっては、彼の負けですが、かと言って、雪の中、梨奈を外にいつまでも立たせておくわけには行かず、どうにも困った事態。全く、こういうのは一種の脅迫ですよね(笑)。
そして、この勝負、結局は淳の負けになりました。どうにも梨奈のことが心配でたまらなくなった淳は、とうとう時計台へ行くことに。そこでは雪の中、さっきまでの雨で濡れねずみになった状態のまま、じっと立ち尽くしていた梨奈がおりましたが、彼女、やっと来てくれた淳を見てそのまま気を失ってしまう始末です。ちなみに、梨奈は、淳に告白するために、普段は着ないよそ行きの服なんか着て、精一杯おめかししていたのですが、それも雨と雪のせいで、台無しですな。
ただ、逆の言い方をすると、この雨と雪が、梨奈に勝利を呼び込む最大の要素になったのですから、全く持って人生は一事が万事塞翁が馬。淳はこんなになりながら、それでも何時間もの間、自分を待ち続けていた梨奈に感激し、すっかり参ってしまったのです。で、淳に背負われて、家へと向かっていた梨奈は、途中、目を覚まして、淳と初めてのキス。これは彼女の粘り勝ちですな。
というわけで、梨奈と結ばれることになった淳ですが、この二人の恋、どうにもうまく進展しませんでした。いえ、二人の気持ち自体には何の問題も無く、二人はすっかり互いに惚れ込んでいて、もう相手無しの人生なんか考えられない、と言う情況になっているのです。が、問題なのは、二人が血の繋がりこそ無いものの、れっきとした兄妹の関係だったこと。これはモラル的には、多少の問題のある話ですよね。
しかも、事態がさらに厄介なものになったのは、梨奈の母親である京子自身、別れた前の亭主と、そういう関係にあったと言うことです。何でも京子の家は、事情があって京子が生まれる前に養子をとっており、この養子と京子とが、道ならぬ恋に落ちて、結果、ぼこぼこ生まれ出たのが、新橋三姉妹だったわけ。ちなみに、長女の玲奈は、京子が16歳の時の子供だったのですから、これは開いた口が塞がらないと言うか、何と言うか・・・。
それで、京子は義兄と結婚したと言うことで、世間から奇異な目で見られ、随分と苦労したらしいのです。私としては、それは義兄と結婚したせいではなく、今時18やそこらで娘を3人も作ったせいじゃないの?と突っ込んでやりたくなりましたが(笑)、とにかく京子は、兄と結婚したせいで苦労したと思い込んでいるのですから、どうしようもありません。
となると、当然のことながら、淳と梨奈との関係が、認めてもらえるはずもなく、二人はこっそり隠れてつき合っていたのですが、ある日、とうとうこれが京子にバレまして。京子は困惑すると同時に怒り出し、他の家族も皆、淳と梨奈とに背を向けることに。もっとも、菜々などは二人の道ならぬ恋が許せないと言うのではなく、梨奈にお兄ちゃんをとられることが許せなかったみたいですが、何にせよ、家族から総スカンを食らって、淳も梨奈もすっかり落ち込んでしまうことになりました。そんな中、淳の従姉で、家族同然の親しいつき合いをしている田端あさぎだけは、淳と梨奈の肩をもってくれたのですが、それだけでは、発言力が弱過ぎますね。
そして、こうなると選べる道は二つに一つ。家を出て梨奈との恋を貫くか、家族の圧迫に屈して、それを諦めるか、のいずれかです。淳は男らしく前者をとることに決め、自分は学校をやめて家を出て働く気になったのですが、梨奈の方は逆に後者をとることに。これで二人の恋もお終いですな。
と、思ったのですが、何だかそこで淳があさぎに言われて、もう一度、家族を説得して見ようと言う話になりまして。これがうまく行って、どうも二人の関係は、家族に認めてもらえることになった様子です。この辺り、展開がいきなり過ぎて、何だか呆気にとられてしまいましたが、とにかく淳と梨奈とは、無事に結ばれることに。一応、ハッピーエンドと言うことのようですね。
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