何やらまたしても妙なことに関わりあうことになった秋俊ですが、この少女との出会いは、これっきりで終わりはしませんでした。翌日。紫と一緒に予備校から帰っていた秋俊は、そこであの少女から道を尋ねられたのです。ちなみに、これは少女が本当に道を聞きたかったわけではなく、秋俊を見かけた彼女が、本当に記憶が消えているかどうかテストしたのですが、結果は最悪。秋俊は少女のことを完璧に覚えており、自分の記憶操作がまるっきり効いていないことを知った少女は、びっくり仰天することになったのでした。
それで、秋俊を路地裏に引っ張り込んで、一体、あんた何者よ!とわめいていた少女ですが、秋俊はあくまでも人間であって、ゆらぎの仲間ではありません。それは見ればわかるけど、でも、魔法が効かないってことは、やっぱりゆらぎ?にしては、全然、それらしくないけど、もしかしてここまで完璧に人間に擬態出来るゆらぎが居るのかしら?恐らくそんなことを考えていた少女ですが、何にせよここで秋俊のことを詳しく調べている暇はありませんで。なにしろ今の秋俊には紫と言う連れがいるのですから、いつまでも秋俊を捕まえてわめいているわけには行きませんよね。
というわけで、紫の提案で、3人で食事をしながら話すことになった秋俊と少女ですが、この少女、何だか飯にありつけるとわかると機嫌がよくなりまして。ちなみに、秋俊は紫にとりあえずこの少女のことを自分の親戚だと紹介。リンと名乗った少女の方も、この場は秋俊に話を合わせてくれて、二人はとにかく紫の前では、親戚同士になったのでした。
で、金を持っていなかったリンにファミレスで飯をおごることになった秋俊ですが、リンはとんでもない大食漢で、えらい量のオーダーをしてくれたのです。無論、秋俊一人ではどうにもならず、紫がリンの分まで半分払ってくれたのですが、リンの方はげっそりする秋俊を尻目に上機嫌。そういや、前作の愛も結構な大食ぶりを発揮してましたが、この辺りは魔法戦士の特徴なのかも知れません(笑)。
ただ、何にせよ秋俊が紫にえらい迷惑をかけたことは事実で、秋俊はすっかり恐縮していたのですが、紫の方は少しも気にかけた様子が無く、それどころか彼女、リンのことを結構気に入ったようなのです。ちなみに、リンは実年齢は知らず、見た目だけなら中学生くらいに見えるもので、紫にして見れば、可愛い後輩か何かのように思えたのかも知れません。
それで、紫は迷惑をかけたことを詫びる秋俊に、それなら明日行きたい場所があるからつき合って欲しいと言い出しまして。秋俊は今はそれどころではない、と断ろうとしたのですが、紫は一方的に待ち合わせを決めて、駅の中に逃げ込んでしまいました。全く、リンと言い、紫と言い、秋俊の周囲には、強引な女の子が多いようですね。
ただ、同じ強引と言っても、約束を一方的に決めただけの紫などリンに比べると可愛いもの。リンはその後も秋俊から離れようとせず、とうとうアパートまでついてきてしまったのです。しかも、彼女、何だか秋俊の部屋に入り込むつもりらしいのですから、大笑い。要するに、リンは今夜泊まるあてが無く、これ幸いと秋俊の家に泊まるつもりのよう。無論、秋俊はそんなの嫌だと怒ったのですが、リンの方はどこ吹く風と言う感じなのですから、何とも言えません。
それで、アパートの前で会ったメグには、自分は秋俊と同棲しているんですけど、勝手にメロンパンを食べて怒られて、追い出されたんです!と大嘘をついたリンですが、メグの方はリンの正体を知ってか知らずか、ころりと騙されてしまい、ちょっと喧嘩したくらいで彼女を追い出すなんて駄目よ、などと言い出して、リンの肩を持つことに。こうなっては秋俊にはどうすることも出来ず、そのままリンを部屋に入れることになりました。ちなみに、リンは遠慮するどころか、秋俊の部屋を我が物顔で占領してしまい、秋俊の方がリンに追いやられて、床に敷いたタオルケットで寝る羽目になったのですから、大笑いですな。
ただ、この同居、全くの遊びでもなく、リンは秋俊の正体がゆらぎではないかと言う疑いを捨てきれていないのです。まあ、この秋俊と言う男の得体の知れなさには、前作の愛も散々てこずらされておりましたが、リンの場合、どうも今回が初任務と言う感じで、つまり場数を踏んでいないもので、余計に困惑している模様。で、秋俊の行動を見張るためには、同居するのが一番確実と言うわけで、この点は外から秋俊の家を見張るだけにとどめていた愛よりは、積極的だと言えるかも知れません。
3日目・・・美景との再会へ進む
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