さて、3回目のプレイです。今回はこのゲームのメインヒロインらしい試作メイドロボット森咲梨乃を狙って、ゲームを進めることに致しましょう。

 で、その梨乃ですが、彼女が森咲家へ来た経緯に関しては、すでに記述しました。今回はその続きからですが、本来、データ収集のための試験運用なら家の中だけで事足りるはずが、なぜか梨乃は、転校生と言う格で、学校に通うことになってしまいました。無論、彼女の開発者である和彦は学校にまでは来られませんので、この間は亮一人で梨乃の運用を行わなくてはなりません。ロボット技師の息子とはいえ、ロボット工学に関しては全くの素人に過ぎない亮にとって、これはいささか厄介な仕事ですよね。

 さらに亮にとって気が重いのは、彼がロボットが嫌いだということ。実は彼の父親の和彦は、ロボットの研究に夢中で家庭を全く顧みなかったのです。それでも亮の母親が生きているうちは、まだ何とかなりましたが、彼女が事故死してしまうともう駄目。亮はロボットに夢中の和彦からほとんど放置されてしまい、それが和彦に対する怒り、ひいてはロボットと言う存在に対する恨みに繋がって、ロボットなんて大嫌い!と言う話になったようですね。

 しかし、こんな素人、それもロボットが嫌いな男に、大事な試作品の運用を任せるとは、和彦も無茶をするものですが、幸い梨乃は学園生活を送るのに必要なあらゆるデータを事前にインプットされているらしく、その方面での支障は全く発生しませんでした。これなら亮は何もしなくていいわけで、全く持って楽な話ですが、ただ、やっぱり梨乃のような精巧極まるロボットとなると、クラスメイトの注目を集めないわけにはいきません。それに、ロボットと言うことで、仕事を頼みやすい雰囲気があるのか、教師までが梨乃に何だかんだと用事を頼むもので、そっちの方のフォローもせねばならず、亮の仕事は、あまり楽なものでもなかったのでした。

 というわけで、クラスメイトにからかわれていた梨乃をフォローしたり、教師に花壇の種まきを頼まれた梨乃につき合って、一緒に種まきをしたりしていた亮ですが、そうこうしているうちに、梨乃に変化が生じることに。最初、学校に来た時の梨乃は、あくまでもロボットとして、何についても機械的な反応しかしなかったのです。それが亮と一緒に学園生活を送っているうちに、何だかだんだん反応が人間らしくなってきて、ついには自分から教師の手伝いをしたり、人から「ありがとう」と言われて喜ぶようになったり・・・。いずれもロボットとしては考えられない行動ですが、どうやら亮が何だかんだと梨乃をフォローしてやったのが、彼女の記憶媒体に影響を与え、行動様式を変化させたようですね。

 しかし、ほんの数日間、学園生活を送っただけで、こうまで成長するとは、さすが人間に近いロボットと言うコンセプトで開発されただけのことはありますが、こうなると梨乃と言うのは、ほとんど人間の女の子と変わらなくなってきます。実際、亮は梨乃と一緒に外出していて、偶然彼女と抱き合う格好になった時など、慌てふためいて跳びはなれ、頭を下げて謝る始末。ロボット相手に何をやってるのやら、と思いますが、それだけ梨乃が人間に近いと言う意味でしょう。

 そして、梨乃が人間に近いと言うのは、別なことでも証明されることに。ある日のこと。森咲家の窓にどうやら渡り鳥らしい青い鳥がぶつかって、そのまま庭先へ落ちてしまったのです。こんな風に鳥が窓ガラスに衝突する事故と言うのは、別段珍しいものではありませんが、傷ついた小鳥を見た梨乃は、自分から進んで小鳥を助けようとしまして。そのために仕事を中断してもいいか亮に尋ねて来たのです。これは通常のロボットからは考えられない行動なわけで、どういう仕組みか、梨乃が搭載しているコンピューターは、人間と同じような感情を表現することが出来る機能を持ち合わせているようです。

 それで、亮の反応ですが、もちろん梨乃の頼みをOKしてやって、小鳥にまで優しい態度を見せた梨乃に、心から感心しております。どうやら、梨乃と言うのは、この時点でもはやロボットではなく、亮の意識の上では人間の女の子になったようですが、日本人と言うのは、そもそも機械に愛着を抱く妙な国民性を持っているそうですので、こうなったとしてもおかしくはないですね。


森咲梨乃その2・・・和彦の想いへ進む

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