この「れでぃ☆めいど」と言う作品は、もう書くまでも無く、何の話題にもなりませんでした。プレステへ移植されるPCゲームのほとんど全部が、こうなのですが、特に移植作品を濫発しているプリンセスソフトの場合、この傾向が強いですね。

 で、この「れでぃ」と言う作品に関してですが、もう何度書いたか自分でも覚えていないことを、もう1度ここでも書くだけのこと。何でわざわざこの程度の作品を移植するのか、さっぱり理解出来ません。システムは一時代前、シナリオは適当に書いただけ、取り柄と言えば綺麗な絵柄のみ。本当にこんな物を移植したところで、普通は駄作、良くて凡作にしかならないことは、目に見えているでしょうに。毎月毎月あほみたいに発売されているPCゲームの中には、もう少し増しなものだってあるだろう、と言いたいですが、プリンセスソフトと言うメーカーは、移植元の作品をきちんと吟味しているのかどうか、甚だ心もとないメーカーですのでねぇ。これはもう仕方のないことなのかも知れません。

 もっとも、この「れでぃ」は元々がキャラ萌えだけを狙ったようなゲームですし、システムやシナリオがへっぽこでも、キャラ萌えさえうまくいけば、それはそれでいいでしょう。ただ、それならキャラ萌えと言う点だけを取り出して、後は無視したとすれば、それなりに楽しめる良作なのかと言えば、これも恐らくはそうじゃありません。なぜなら、純粋にキャラ萌えだけを取り上げても、この「れでぃ」は到底うまく行っているとは思えないからです。

 その一つの例が穂々月柚香でしょう。彼女は主人公の幼なじみであり、且つ家が神社で巫女をしております。つまり、幼なじみに巫女と言う二つのキャラ萌え要素を兼ね備えたキャラなのですが、彼女に萌えようにも、その材料はほとんど無い。なにしろ、柚香に関して発生するイベントの大半は、彼女がいかに料理が下手なのかを強調するイベントばかりであり、幼なじみとして主人公の面倒をみてくれるイベントや、巫女としての清楚さを示すイベントなどは、文字通り皆無に近い有様なのですから・・・。これで柚香と言うヒロインに萌えられたら大したもので、普通、いくら幼なじみだろうと巫女だろうと、料理が下手なだけで後は何も無い女の子に萌える人はいないでしょう。

 そして、梨乃と美桜に関しても、別な意味で萌えると言う要素は、不十分です。彼女らはロボットや妹として存在する以前にメイドであり、主人公に良く尽くしてくれます。その点だけを取り上げれば、なるほど萌えの要素は十分に満たされるようですが、ただ、ここでメイドと言うのがどのような存在なのかを考えると、少し話が微妙なものに。私はメイドさんにはまるで関心の無い人間ですので、メイドに萌える人の心境はよくわかりませんが、ただ、彼らが男に尽くす女を求めており、その願望を具現化するものとしてメイドが存在することくらいはわかります。つまり、梨乃にせよ美桜にせよ、メイドである以上は主人公に尽くさなくてはならないのですが、これは単に食事の世話をしてくれる程度では不十分。はっきり言って、夜のお楽しみの方まで面倒をみてくれないと、多くのメイドに萌える人は、納得出来ないはずなのですから・・・。

 無論、この点は元のPC作品の方では、それなりにうまく処理してあったのでしょうが、エッチシーン禁止のプレステでそれを処理するのは、言うまでも無く不可能です。つまり、いくらメイドを出したところで、彼女達がしてくれるのは食事の世話くらい。それ以上は無理なわけで、これでは梨乃や美桜に萌えようにも、かなり厳しいものにならざるを得ません。なら、梨乃はロボット、美桜は妹、とそれぞれが持つ別な要素に萌えようにも、今度はそれを二人がメイドであると言う事実が邪魔をする。なにしろ、二人ともイベントのかなりの部分を、このメイドであると言う点にとられており、梨乃がロボットとして最初は持っていなかった人間性を獲得していく過程を描くイベント。あるいは美桜の妹としての可愛らしさを強調するようなイベントは、いずれも極めて不十分な量しか存在していないのですから・・・。

 こうして見ると、キャラ萌えだけを取り上げても、この「れでぃ」は極めて中途半端な作品であるとしか言い様がありません。つまり、どういう観点から見てもまるで存在価値の無い作品と言うわけで、こんなものをプレイするのなら、素直にPC版をプレイした方が、はるかに増しでしょう。一体、移植作と言うのは何のためにあるのか、単にPC版をレベルダウンさせただけの存在であるなら、これはもうゴミと同じわけで、まともな意味でのゲームであるとは呼べません。本当にこの「れでぃ」を見ていると、情けない気持ちにしかならないですね。


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