亮の説得にも関わらず、メイドとしての仕事に打ち込み続ける美桜ですが、ほどなく彼女の頑張りがえらい結果を招くことになりました。ある日のこと。夕食のおかずの天ぷらを揚げていた美桜が、うっかり油を火にかけたまま、風呂場の方へ行ってしまったのです。で、そのまま鍋の中の油に火が入って、気がつけばぼうぼうメラメラ・・・。家事が得意な美桜からすれば考えられない初歩的なミスですが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。

 それで、この火事騒ぎは、梨乃がてきぱきと処置してくれたおかげで、幸い大事には至らずに済みました。が、この一件ですっかり落ち込んでしまった美桜は、夕食も食べずに部屋に閉じこもってしまうことに。で、それを見た亮は、今のあいつを元気づけられるのは俺しかいない!と美桜の部屋へ赴き、彼女から度を越えて仕事に打ち込んだ本当の理由を聞いたのです。実は美桜は梨乃に比べて自分が劣っていることに危機感を覚え、このままではこの家に居られなくなると思い込んでおりまして。で、家から追い出されたらもう愛する亮と一緒にいられなくなるのが嫌で、それで何とかして梨乃に勝とうと頑張っていたのでした。

 しかし、どうでもいいのですが、和彦も亮も美桜のことをメイドだなどとは思っておらず、そもそも和彦が梨乃を森咲家へ入れたのは、美桜の負担を減らして、彼女に普通の女子高生としての生活を送ってもらうためであり、これは彼自身が明言したことなのです。それで何で梨乃に負けたら家を追い出されると言う話になったのでしょう?一体、美桜と言う子が、何を根拠にしてそのような被害妄想を抱くようになったのか、是非とも聞かせて頂きたいところですが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。

 それで、美桜の話を聞いた亮は、俺がそんなことをするわけがないだろう!と美桜を叱ると同時に、彼女を抱きしめてキス。何でも彼もまた美桜のことを妹としてではなく、一人の女性として愛していたのだそうで、美桜の告白をこういう形で受け入れたわけです。ちなみに、ここまで亮が美桜のことを妹ではなく、恋人として想っていたなどと言う描写は、全くありませんでしたが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。

 というわけで、実は両思いだったこの二人、たちまちくっついて恋人同士になってしまいました。こうなればもう梨乃に勝つも負けるもなく、美桜はこれまでと同じ、いや、はっきりと亮のことを恋人だと意識するようになったのですから、これまで以上に亮と仲良くするようになって、事態は極めて好ましい方向へ進むことに。亮も美桜と恋人同士になれて、幸せを満喫しておりますが、まあ、彼の場合、よくわかりませんが、とにかく子供の頃から美桜のことをずっと想い続けていたらしいので、こうなるのは当然ですな。

 ところが、そんな幸せな二人の前に突如たちこめた暗雲がありまして。と言うのも、何と美桜の本物の父親が見つかったのです。何でもこの人、有名な画家なのだそうで、行方不明になった美桜を捜して全国を放浪しまして。この度めでたく美桜を見つけ出すことに成功したわけ。ちなみに、美桜は誘拐されたわけではなく、れっきとした施設に引き取られたのですから、警察に捜索願いさえ出しておれば一発で見つかったはずなのですが、そんなことにも気づかず全国を放浪するとはねぇ。このお父さん、ちょっと頭がどうかしているんじゃないのかと思いますが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。

 それで、美桜の方ですが、彼女、自分を捜して全国を放浪した父親の熱意に打たれ、森咲家を去って父のもとへ戻ることに決めました。まあ、住む家が違ったって、遠距離恋愛を我慢すれば、亮とはこれまで通りつき合えるかと思いきや、何と美桜の父親は、フランスへ行って恐らくもう二度と日本へは戻って来ないのだそう。一体、つい数日前まで美桜を捜して全国を放浪していたはずの人間が、何でフランスへ行ってもう戻らない計画など立てていたのか、まるで理解出来ませんが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。

 というわけで、ここで美桜と別れたら最後、二度と会えないとまでは言わないにせよ、恐らくほとんど会う機会は無くなることを知った亮は、すっかり落ち込んでしまうことになりました。が、美桜の方は最後まで笑顔で亮と別れたいから、と自分がフランスへ行くことは、隠していたのです。で、梨乃からその辺りの話を聞いた亮は、なら俺も最後まで笑顔で美桜を見送ってやろうと決意。残り少ない日々を、出来る限り美桜と一緒に過ごしたのでした。

 で、そんなこんなしているうちに、またしても妙なイベントの発生。ここに来て梨乃の試験期間が終了し、別な施設に移されることになった梨乃を見た亮と美桜が、最後に梨乃のために何かしてあげよう!などと言い始めたのです。ところが、梨乃は二人の申し出を辞退し、代わりにこの家に居られる間は、これまで通り二人のために尽くしたいと言いまして。それで、梨乃に協力してもらって、二人の時を過ごしていた亮と美桜ですが、そんなある日、梨乃を連れて3人で外出したところ、美桜がゲームセンターで亮にとってもらった変なボールを気に入り、それを道に叩きつけて遊び始めたのです。んでもって、弾みでボールが転がったため、それを追った美桜は、そのまま車道へ飛び出したのですから大笑い。まるで幼稚園児か小学生のすることのようですが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。

 それで、亮はとっさに美桜を救おうと、車の前に飛び出したのですが、そんな二人をかばって梨乃が、車の前に飛び出しまして。おかげで二人は怪我一つせずに助かったものの、梨乃は車にはねられて大破。これを見た亮と美桜、特に美桜の方はもう大泣きしておりますが、梨乃はそんな美桜に向かって、フランスへ行くのを思いとどまるよう説得することに。何でも美桜は亮の側に居るのが一番似合っているとのことで、美桜は梨乃の死ぬ前の最後の言葉を無視出来ず、フランス行きを断念することになったのでした。

 しかし、どうでもいいのですが、ロボットって、車にはねられたら死ぬものなのですか?そりゃ、メモリをやられたら、これまでの記憶が全て無くなってしまうわけですが、この点に関しては普通バックアップくらいとっておくものでしょうし、そもそも大破した梨乃自身、メモリ部分に損傷は無い旨、最初に話していたのです。つまり、単に手足がもげたくらい、修理するのは簡単なはずで、そんなことにも気づかず、もう梨乃が死んでしまうつもりになって、泣いていた美桜ってのは一体・・・・?何だか美桜と言う子は、もの凄く思い込みの激しい子のようですが、とにかくそうなっているのですから、仕方がない・・・・って、よく考えれば、美桜は以前にも何の根拠も無く、梨乃に負けたら家を追い出されると思い込んでいたのでした(笑)。それを考えれば、これは脚本が不自然なのではなく、当然の結果ですな。

 まあ、もう何でも構いません。で、梨乃と約束した通り、美桜はフランスへ行くのをやめることになり、そのまま亮と結ばれてハッピーエンド。ちなみに梨乃の方も無事に修理が完了したようで、めでたしめでたしです。本当に蜂の巣のごとく穴だらけのシナリオでしたが、とにかくそうなっているのですから、仕方ないですね。


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