さて、25日目です。ボクの楽しい夏休みももう残り一週間となりました。ゲームの方もそろそろラストスパートをかけるべき時期なのですが、このゲームには明確な目的などは無いので、これまで通りのプレイで、別に構わないでしょう。

 それで、この日萌に例の辞書を見せたのです。するとこの辞書に手紙が付属してまして。英語で書かれた手紙ということで、萌に訳してもらったのですが(それにしても、この時の萌の翻訳は、美文調の実に良く出来た訳でしたね。中学生の英語レベルでこんな翻訳ができるのでしょうか?)、それによると、この手紙、戦争中に書かれたものらしいのです。なんでも英語の勉強を続けられなくなって、辞書をこの山奥へ隠す羽目になった学生さんの手紙だとか。なんとも・・・。

 ただ、手紙の日付は昭和17年となっているのですが、この時期だとそれほど英語を学ぶのに抵抗があったとは、ちょっと考えにくいのです。確かに陸軍は英語を早くから士官学校の入試科目から外していますが、海軍の場合、兵学校での英語教育は、終戦まで続けられていたのですから・・・。これはどうも田舎だったため、それだけ周囲の目が厳しかったと解釈するしかありません。気の毒な話です。

 もっとも、この誰のものともわからない手紙は、ボクにとってはちんぷんかんぷんでしたが、萌にとっては、何か心に響くものがあったようです。というわけで、萌は失恋した程度でやけになっていたのを恥じ、両親に謝って、高校へ進学することになりました。まずはめでたしめでたしですね。

 そして、この日はもうひとつ、おじさんに登り窯の火入れを見せてもらいました。このおじさん、陶芸家ということで、この壷焼きはいわば生計の資を得るための作業なのです。本来、夏にやらなくてもいいものを、ボクに見せるためにわざわざ時期を早めてくれたのだとか。感謝です。

 それで、翌日はルリタテハをGETした程度で、特に何事も無く、さらにその翌日、おおかみ娘こと沙織にお別れを言いました。この沙織、ニホンオオカミを求めてやって来たそうですが、ボクが何度か目撃したあの動物は、ニホンオオカミなんでしょうかね?とてもそんな雰囲気ではなかったのですが・・・。結局、あの動物の正体は、わからず終いでした。残念な話です。


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