さて、今度はレーニエの方。こちらも初回プレイとは違った話が来ました。

 で、その話の内容ですが、たまたまシエナとエリチェに用事ができ、パレルモとレーニエが二人だけで家に残されたのです。そして、しばらくは家で暇つぶししていたものの、そのうち散歩にでも行こうと言う話になりまして。パレルモはレーニエを連れて外出し、何だかんだと街の中を見て回って楽しんだのでした。

 ただ、この話は先の展開への伏線張りのために作られた話らしく、一度結末を見た今となってはあまり意味の無い展開(例えばパレルモがワーニャから自分たちの身が危ないと警告されるといったもの)ばかりで、ちょっとがっくしです。ちなみに、パレルモがフランチェスカと出会うイベントも発生したのですが、ここでいくらフランチェスカが思わせぶりな台詞を言ってくれてもねぇ。初回プレイだったら
(こんな台詞を言うだなんて、一体この少女の正体は何だ?)
 と、腕組みして考えることも出来たでしょうが、2度目のプレイじゃ意味無いですな(笑)。

 それで、フランチェスカに追われたレーニエをうまく逃がし、代わりに自分がフランチェスカと対峙することになったパレルモは、彼女からレーニエに絶対連れ戻すと伝えて下さい、と言われ、その通りレーニエに伝えてやって、彼女を悲しませることになりました。とは言え、結局レーニエは連れ戻されずに済むこともわかってますので、こういう展開もあんまし意味は無いですね。

 それより重要だったのは、何とかレーニエの正体を聞き出そうと考えたパレルモが、彼女に自分の過去を打ち明けたことです。つまり、自分が秘密を話せば、レーニエだって話しやすくなるだろう、と言う発想ですが、そこで語られたパレルモの過去は、確かに悲しいものではあったものの、親友を自分の手で射殺する羽目になったアランなどと比べれば、まだしも人に話すことの出来るものではありました。

 で、パレルモの過去ですが、彼は幼い頃に両親を亡くし、孤児院に入れられたのです。そこでの暮らしは最初はそれなりに楽しいものでしたが、院長が代わってからはそうでもなくなり、パレルモは彼の頭の良さに目をつけたとある実業家の養子に出されることに。この養父はあまりいい性格ではなく、パレルモの暮らしは楽しいなどと言う言葉からは程遠いものになってしまったのでした。

 もっとも、それでも孤児院よりは増しだと我慢していればそれなりの社会的地位を手に入れることもでき、もしかすると今頃は青年実業家として、表の世界で活躍することも出来たかも知れません。が、そんなパレルモの前に現われた一人の少女のために、彼の人生は完全に狂ってしまいまして。パレルモは彼女に惚れ、彼女のためなら何でもやろうと決意し、彼女が自分を虐待する父親を思い余って殺してしまった時、身代わりになって警察に自首したのです。無論、理由はともあれ殺人者を会社の後継ぎには出来ないわけで、養父からは勘当。これでせっかくの前途もパーですな。

 それでも、惚れた女のために頑張った、と満足していたパレルモでしたが、結果は無惨なもので、肝心要の彼女は何の理由でか自殺してしまったのです。結局、前科者になっただけで、何の成果も挙げられなかったパレルモは、絶望のあまり死のうと決意。それが、たまたまニコラに会ったことで、死ぬ代わりにこうして闇の世界で活動することになったわけですね。

 こうして、パレルモがシエナやエリチェに対してさえ打ち明けていない過去を打ち明けたことで、普通だったらレーニエも自分の秘密をしゃべって、彼の誠意に応えたくなるところですが、さすがに
「私人間じゃなくて、天使なんです」
 なんて突拍子もない話は、いくら相手が誠意を見せてくれても、そう簡単には話せませんでした。ただ、レーニエはフランチェスカが自分の友達であることだけは打ち明けてくれて、パレルモもとりあえずはそれで満足することに。まあ、一応話しにくい過去を打ち明けた意味はあったと言うことですな。


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