さて、物語はここで第6話へ跳びます。何だか第3話の次が第6話と言うのは、抵抗があるのですが、こういう仕様のゲームですので、仕方ないですね。

 それで、今回はレーニエの側の物語なわけですが、実を言うとレーニエは、広い世界を見たくて、住んでいた家を飛び出した家出少女だったのです。無論、ただの家出少女なら可愛いものですが、レーニエには何か深刻な事情があり、自分が何者であるのか、決して知られてはならない様子。そして、それは相手がパレルモ達であっても例外ではなかったのでした。

 もちろん、パレルモ達はそんなレーニエの境遇を察してか、彼女を問い詰めるようなことは一切しなかったのですが、それでも何かの拍子にレーニエが、彼らに秘密をしゃべってしまう危険もあるわけです。さらにレーニエと一緒に居ると、どうもパレルモ達に、何か迷惑がかかる危険性もあるようで、つまり、レーニエはそろそろ彼らと別れ、またどこかへ行くべきのよう。レーニエはもう潮時だと頭ではわかっているようですが、パレルモ達は皆優しいもので、どうにも別れ難く、一体どうすればいいのか悩むことになったのでした。

 こうして、どうしようどうしようと悩んでいたレーニエは、一人で外出して考えをまとめようとしたのですが、いくら考えても結論は出ず、代わりに雨が降ってくる始末です。で、雨宿りのために、近くにあった教会へ入ったレーニエは、そこでレプレと名乗る少女に遭いまして。彼女、何だか意志の強そうな女性で、美人なのですが、ちょっと近寄り難いような雰囲気があるのです。ただ、このレプレ、レーニエにはとても親切にしてくれて、彼女の相談にも乗ってくれまして。レプレから、帰る家があるだけでも幸せなのよ、と諭されたレーニエは、パレルモ達と暮らせる自分がとても幸せなことに気づいたのですから、雨宿りが思いがけない成果を生んだわけですね。

 それで、レーニエは自分が帰るべき場所、つまりパレルモ達のところへ戻ることに決めました。もう迷いは無いようで、全くレプレのおかげ。ちなみに、レーニエがいなくなったことに気づいたパレルモは、大雨の中、びしょ濡れになってレーニエを捜しまわっていたのですから、彼女が帰って来てくれて、きっと喜んだことでしょう。


第9話 懐に御用心へ進む

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