ギャルゲーの主人公について、次は彼らの成績を見てみましょう。学校における成績の良さとは、必ずしも頭の良さを意味するものではありませんが、それでも勉強が良く出来る方が、出来ないよりも格好いいわけで、そんなところから、女の子の尊敬を集めて、結果的にモテるということも有り得る話なのですから。

 それで、主人公の成績ですが、これはどうも芳しいものではなさそうです。無論、彼らの成績表が公開されているわけではありませんし、はっきりしたことは言えないのですが、どうも日頃の勉強に対する姿勢から見て、成績優秀とは、到底、思えない連中ばかりでして。中には「Memories Off」の主人公のように、授業中、起きている方が珍しい奴だとか、「ヘキサムーン・ガーディアンズ」の主人公のように、留年すれすれで辛うじて進級したという剛の者もいます。

 もっとも、全員がそうだという話ではなく、「続初恋物語」の主人公のように、成績優秀の優等生という奴も居るのですが、これは明らかに例外。ギャルゲーの主人公で、成績優秀であることがわかる者、あるいはそこまでいかないにせよ、平素の授業態度などから見て、成績優秀であってもおかしくない者というのは、ほとんどいないのが実状なのです。

 では、何故このようなことになるのかということですが、これは主人公が成績優秀の優等生であるよりも、どちらかと言うと、あまり成績の芳しくない男であった方が、ストーリーが作りやすいからでしょう。実際、学校関連でイベントを起こす際、テストや授業を題材として使用するケースは、ちょくちょく有りますが、そのイベントを面白いものにしようと思えば、主人公が優等生であっては、困るのです。優等生は補習に引っ掛かることも無く、授業中居眠りして先生に注意されることも無く、勉強をほったらかして遊びに走ることも無く、宿題を忘れて慌てることも無い。実にストーリーを作る上で、つまらない存在なのですから・・・。

 もっとも、逆を言うと、主人公が優等生であって始めて作れるイベントも無いわけではないのですが、こういった類のイベント(例えば勉強の出来ないヒロインに、主人公が勉強を教えるといったもの)は、何も主人公を優等生にしなくても、作ろうと思えば作れるものでして。そう考えると、主人公を優等生にすることは、ストーリーの幅を縮めるだけで、あまり意味はないということですね。

 と、なると、主人公の成績は、結果的にあまり良くないのが普通、ということになりそうです。結構いいのが普通だった容姿に比べ、何だか情けない話ですが、考えて見れば、ギャルゲーのヒロインは、可愛いことは可愛いが、成績優秀の優等生というのは、大体、一ゲームにつき1〜2人くらいしかおらず、後は成績不明かあまり良くないと思われる子ばかりなのです。これなら、主人公の成績が良くなかったとしても、それが原因で嫌われることはないわけで、安心して主人公に馬鹿なことをやらせられるわけですね。


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