Central Park Sheiks / Honeysuckle Rose

 『グットタイムミュージック』という本を知ってますか?この本は、今はなき、築地 「エニィオールドタイム」のマスターでもあり、カントリー、フォークの分野で多数 の著書をもつ鈴木カツさんが編集した本なのですが、その多彩な執筆陣がユニークで す。ジャンルもエム社長のソフトロックから、AOR、SSWまで、それぞれの「グ ットタイミー」なレコードを紹介しています。
 この本でもふれられていますが、このセントラルシークスの音楽は、まさに僕にとっ てのグットタイムミュージック!
 ブルーグラスのリラックスした感じと、ジャズスウ ィングの洗練された感じが一緒になった気持ち良さは、フェアグランドアトラクショ ンが好きな人にもおすすめです。アコースティック・スウィングというジャンル周辺 には、こうした面白いレコードが一杯あるって知ったのも、このCDのライナーにあ る充実のレコードガイドのおかげ(これだけでも買う価値あり)。
 本当に、「こんな 世界、どんな流行雑誌をめくっても載ってないぜ!」・・・。そんなわけで、僕も少しずつこの世界に足を踏み入れていったのですが、最後に、 最近買ったなんともスィートなスイングものを紹介します。Guy Van Duser and Billy Nouvick「Get yourself a New Broom」♪あぁ、このワクワクする感じ、なかな か文章には出来ませんねぇ。(稲葉)

グッドタイムミュージック / 鈴木カツ 編
 13人の執筆陣が各方面の音楽を紹介。
 その選者達は一癖も二癖もあるような方々。エムの江村さんやゼストの梶本さんを始め、ノアルイズ・マーロン・タイツの阿部さんも。
 内容はすごく親切かつ、個性的。とにかく音楽好きだったら読んでみて。(D)

Noahlewia' Mahalon Taits / Noahlewia' Mahalon Taits(7”vinyl ep)
 今回取り上げた、セントラル・パーク・シークスのブックレットの中で、「アコースティック・スウィング名盤20選+1」っていう奇天烈、かつ興味深い対談を繰り広げているグループがいる。それが、現在活動中のミュージシャンのでは唯一無二の存在の、ノアルイズ・マーロン・タイツ。
 このグループについては、エムレコードの作品を聴いた人でないとわからないんじゃないかなぁ。
 彼らは、日本人6名によるストリングド・インストゥルメント(弦楽器)・グループで、使っている楽器や、材料は新しいものではないけれど (ジャズ・スタンダートやブルース。チェットベイカーもやった「テンダリー」も!) 、前衛的な趣向が強い。ボク流の言いまわしでは、ネオアコの精神を一層ピュアにして、アグレッシヴにした感じの音をやっている感じ。
 彼らのレコードを聴けば、青春時代にネオアコに感化されたボクのような年増青年は、ここにきて改めて自分の居場所を見出すって感覚がえられるレコードといえるか。(D)