仕事への意識を高めよう




キャリア形成を考えよう  
現状の厳しいフルタイム勤務ではとてもついていけず、非常勤や
パートに変わったり、他科への転科を余儀なくされる女性医師が
少なくありません。なかには仕事をやめてしまう人もいます。
子どもが小さいうちはその方がよいと考えがちですが、
それは大きな落とし穴なのです。

いったん仕事を離れてしまい、つい復帰のタイミングを
逃していると、よほど努力をしない限り、知識や技術水準に
遅れをとってしまいます。
これでは再就職したくてもよい仕事には就けません。
育児という社会的に極めて意義ある仕事を担っている間に、
キャリアアップの道が閉ざされてしまいます。

目先の生活にとらわれず、長期にわたる視点をもって自分の
キャリア形成を考えていく必要があります。
大学院へ入学したり、基礎医学を学んだり、ベッドフリーに
なる立場をうまく利用して育児中もむしろキャリアにプラスに
なるチャンスにすることもできます。



甘えを捨て責任ある仕事を  
小さい子供を預けて働くなんて、と周囲から非難がましい視線を
受けることは少なくなりました。
でも、かわいい子供と少しでも離れたくない、こんな小さな
赤ちゃんが私だけを頼りに生きているのに、とても他人に預けて
仕事なんかにいけない、と悩むこともあるでしょう。
フルタイムの仕事をやめようか、という迷いはさまざまな節目に
出てきます。でも、医師となるために頑張ってきたこと、そして
医師になってからどれだけ苦労して勉強してきたか、を忘れては
なりません。自分一人の力で医師になったわけではなく、
多くの人にいろいろなことを教えてもらったこと、医師育成の
ために社会が大切な税金を投入していることも考えるべきです。
女性医師ひとりひとりが高い目的意識をもって責任ある仕事を
こなしていけば周囲の評価が必ず上がっていくはずです。
そして問題意識をつねにもちつづけ、後輩のためにも今の制度を
少しでもよくしていこうではありませんか。


こどものためにも働こう  
両親が働くことによって、子供は寂しいときもあるでしょうが、
より大きく成長します。保育園に預けるときに子供が泣いて、
自分も泣きたくなることもあるでしょうが、この子のためにも
頑張ってよい仕事をしよう、というエネルギーに変えて、
笑顔で患者さんに接しましょう。

母親が一日中べったりついていて身の回りのことをあれこれ
やってあげるのではなく、自分のことは自分でやるように
させれば、あなたの身近にきっといるような、
大人になっても家事ひとつまともにできない人間になりません。
母親も父親も、ともに仕事も家事も同等にやる、ということを
身近にみて育つ、家庭におけるそうした積み重ねこそが、
次世代において古い男女役割固定意識をなくすことになるのです。
いまが大変でも何とかやりくりして仕事を続けましょう。

こどもはこども、自分は自分の人生です。
手を離れ、去っていくこどもに余計な未練をもたないように
自分の人生を設計しましょう。




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