新春特別企画
山形県の紙パック酒
(アルコール度数の記述に一部ミスがありましたので訂正しました。太字の箇所です・・・2007/1/6)
2006年12月、山形県ほぼ全域のスーパーマーケットを中心に調査、8銘柄の紙パック酒を調達しました。正直なところ、2ケタは捕捉できるのではとの期待をしていたのですが、2006年時点ではまだ案外糖類・酸味料添加商品が多く、それと紙パック商品を出しているメーカーは各地域を代表する大手・準大手蔵に限られる(若干例外もあるが)傾向にあるようです。今回は主要都市の市街地しかチェックできなかったので、もっと郊外まで足を延ばせば2ケタに到達できたのでは・・・という気もしますが。
紙パック商品のシェアという点では、県内メーカーの他では灘・伏見のナショナルブランド、白河銘醸や北関酒造といった低価格パックでお馴染みのメーカー、あとは秋田県のメーカー、「高清水」や「爛漫」あたりはもちろんのこと、秋田県醗酵工業の「一滴千両」パックは大体どこでも置いてあったようです。
ここでは地域毎に県産紙パック事情について概説すると共に、戦利品の紹介をしたいと思います。
※商品名の横に基本情報として、アルコール分、容量、価格(あくまでも当該店での購入価格であって、メーカー希望価格ではない)、購入日、購入店を付記しました。なお、容器製造者・種別については特記ない限り凸版 EP−PAKです。
置賜地方
全般に、レギュラー酒への糖類添加率は高いように感じられる。シェア的には「米鶴」と「東光」の2ブランドが他を圧しているようだが、「東光」のレギュラー酒の原材料は伝統的に「米・米麹・醸造アルコール・酸味料」すなわち糖類無添加・酸味料添加というタイプ。こういうケース、私が把握しているところでは三重県の「翁」と後述する「やまと桜」くらい。ということで「東光」の紙パックは割愛。
他では川西町の「一献」が紙パックを出しているが糖類・酸味料添加。あと、「沖正宗」でおなじみの浜田(株)製米だけの酒<pックを埼玉県で見かけたのだが、なぜか米沢市内の大手スーパーには置いていなかった。
米鶴 ファミリーパック(14°1800ml 1450円 2006.12.13 キムラ駅前店)
置賜の2大銘柄の1。900ml入りパックもあり。
本題からはやや外れるが、「米鶴」のレギュラー酒は数年前に糖類添加を廃止したもののカップ酒のフタの原材料表示には「糖類・酸味料」と表示されたままの商品がつい最近まで流通されていた。先般当該カップ酒をチェックしたところ、「糖類」の文字がマジックで消されていたが「酸味料」の表示はそのまま。え?「東光」方式?と思ったが、1升壜や4合壜のレギュラー酒のラベルには「酸味料」の文字はないから、おそらくカップも酸味料無添加だと思う。この紙パックはもちろん無糖加無酸加。
東の麓(14〜15°900ml 840円 2006.12.14 冨樫酒店)
南陽市の代表的銘柄。ならば紙パックも市内どこでも買えると甘く見ていたが・・・。
赤湯駅を降りて最初にチェックしたスーパー、ヤマザワ(駅から1kmくらい)に置いてあるのを確認したのに妙な浮気心が働いてそこから500m近く離れたヨークベニマルへ。ところがベニマルの店舗は移転していて(googlo
mapの情報が古い!)さらに500メートル移動。かくして入店したヨークベニマル、「東の麓」は大々的に扱っているにもかかわらず、紙パックは置いてなかった。次に乗る列車の時間が迫っていたのでもう今更ヤマザワに戻る時間はないし、あたりを駆けずり回った末、個人商店で無事購入できた。
そういえば、一昨年赤湯駅売店で売ってた「東の麓」の磁器カップ、もう置いてなかったな。
加茂川 鷹の時代(14〜15°900ml 819円 2006.12.14 エーコープしらたか)
蔵元所在地・白鷹町にちなんだ銘。「糖類無添加」を堂々容器フロントに表示、側面には日本酒度・酸度の表示もある。親切な紙パック。
一昨年長井市を訪ねた際、ヨークベニマル長井店の酒売場で本商品を発見。ということで今回同店で調達すべくスケジュールを組んでいたのに、昨12月に訪れた同店にその姿はなし。急遽予定変更、白鷹町まで飛び事なきを得たもののその後の予定がグダグダになってしまった。まったくもってベニマルに振り回された1日であった。
村山地方
全国的に名の通った蔵元が多くある地域だが、紙パックで発見できたのは「羽陽男山」と「銀嶺月山」、あとは「霞城寿」で有名な蔵元の1000円パック、その名も「清酒ん時代」「山寺の和尚さん」・・・。
ただ、調査に十分な時間をかけられなかったのも事実で、まだどこかに紙パック商品は潜んでいるのではないかという気もする。
羽陽男山 精撰パック(15〜16°1800ml 1522円 2006.12.15 十字屋山形店)
外観からおわかりのとおり、容器は簡易式。このほかに「からい酒」900mlパックもあり。
山形市を中心に広い範囲で売られていたが、店によって1800mlのみの扱い(十字屋はそうだった)だったり「からい酒」だけ置いてあったり、とまちまち。
銀嶺月山 ガッサンパック(14〜15°1800ml 1680円 2006.12.14 毎日屋)
JR寒河江駅の近辺にはスーパーが一軒もない。寒河江での調査時間が30分程度しかとれなかったため、スーパーのチェックは諦め駅から2番目に近い酒屋さんで購入。
その酒屋には置いてなかったようだが900mlパックもあり。ヤマザワ山交ビル店で売っていた。それならわざわざ寒河江まで足延ばさなくても・・・て結果だが。「米鶴」といい「男山」といい、大きい(重い)サイズのを買った後で900ml商品を別の店で発見するという、毎度ながら引きの弱い男である。ちなみに「月山」の900mlパックの容器デザインは1800mlのものとはまったく違うものであった。
最上地方
酒造組合サイトによれば、同地方の蔵元は3軒しかない。うち「最上川」の紙パックを新庄市の郷野目ストア中央店で売っていたが、糖類入り。
庄内地方
最近大合併があって鶴岡・酒田両市に周辺の町が併合されてしまった。地酒チェックをするうえでどこまで足を踏み入れればよいか迷ったのだが、時間的制約もあり結局鶴岡市街・庄内町(余目)・酒田市街・遊佐町の4か所のみのチェックにとどまってしまった。
下で紹介する商品以外では、「大山」の金撰パックが広く売られていたが相変わらず糖類・酸味料添加。大山酒のもう一方の雄「栄光富士」は近年糖添が廃止され、以前は蔵元サイトで無糖加パックが紹介されていたはずなのだが、鶴岡の代表的スーパー「主婦の店」には置いてなかった(酒造組合の「全商品リスト」にもパック商品についての言及はない)。
ちょっとマイナーどころでは旧余目町の「やまと桜」が紙パックを出していた。「やまと桜」のレギュラー酒(精撰)、最近糖類添加を止めたようでラベルの「糖類」の箇所がマジックで消されていた。どうやら酸味料だけは添加されているようである。これはあくまで私の推測だが、改正酒税法による新清酒≠フ定義にぎりぎり収まる量の副原料を添加した結果がこの「米・米麹・醸造アルコール・酸味料」を原料とする商品なのではないだろうか。
初孫 本撰パック(15〜16°900ml 970円 2006.12.15 板垣酒店<ヤマザワ山居町店内>)
ご存知県内最大手の「初孫」、レギュラー酒である「酒王」パックのほかに本醸造パックも出している。どちらも、ほぼ県内全域で購入可能。
さすが「初孫」というべきか、容器のデザインの垢抜け具合も頭ひとつ抜きん出ている感あり。
栄冠菊勇(15〜16°900ml 819円 2006.12.15 板垣酒店<ヤマザワ山居町店内>)
これも庄内地方のスーパーには大概置いてある。メルヘンチックなイラストが紙パックにしては異彩を放っている。
この上に本醸造辛口パックもあるようなのだが、見かけなかったなあ。
東北泉(15〜16°1800ml 1400円 2006.12.15 Aコープゆざ)
大トリは、やはりこれです。容器は簡易式。上記のとおり地元のAコープでは1400円(!)、マックスバリュエルパ遊佐店では1450円、酒田の板垣酒店では1480円だった。本醸造でこの値段。コストパフォーマンス高すぎ。
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