月丸(つきまる)
―西岡酒造(株)―
(以下の記述は2002年3月のもの。西岡酒造は2003年福井県の河村酒造(株)と合併、西岡河村酒造(株)として、福井の地酒≠ニなってしまわれた)
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蔵元跡(2004年2月撮影) もはや往時をしのばせるものはなにもない、と思ったら・・・。 |
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裏手のプレハブ(工事事務所?)の軒下に、 杉玉が残っていた・・・。 |
■ 道をはさんで酒蔵2軒
東京都の酒でどれを最初に取り上げようかと考えた結果、やはり八王子の「月丸」がよかろうとの結論に達した。
なんといっても八王子市には蔵元が3つも残っている。その3つの蔵元、それぞれにキャラが立っているのでお互い共存共栄を図れるのかもしれない。
そんな中においてまず「月丸」を紹介するのは以下の理由による。
(あ、タイトルの意味ですが、「月丸」の西岡酒造と「桑乃都」の小澤酒造場、本当に道路をはさんで向かい合ってるのです。案外全国的にも珍しい光景なのでは) 。
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日本酒界のコーポレート・アイデンティティー成功例
西岡酒造では10年前に「社会冠」から銘柄を全面的に「月丸」にチェンジ(個人的には「社会冠」って銘も好きだったんだけどなあ)、ラベルもグラフィックデザイナーによるクールなものに一新、それに中身も全量特定名称にシフトした(かどうかははっきり書かれた資料がないので確証なし。でも蔵元公式サイトで普通酒について全く触れていないので大丈夫だろう―と安心していて後で泣いた経験数回)。
ちょうど10年前というのは、企業がこぞってCI(コーポレート・アイデンティティー)を導入していた頃である。日本酒業界においても大手を中心にこの流れに乗ったメーカーもあったが、地方の(日本酒業界において東京は地方=j小蔵元がかくも鮮やかにCI戦略を成功させたことは特筆に価するであろう。
もちろん、これは蔵元の時代を読み切る眼力の正しさのなせる業であったことはいうまでもあるまい。それに加えて、地元・八王子市をはじめとしたいわゆる三多摩地域の酒屋さんたちに地元の酒を盛り立てようという空気が色濃く存在することも見逃せないだろう。実際、三多摩地区ではフツーのスーパーとかでも地元の酒、結構よく扱ってるのである。
■飲んでみました
月丸 本醸造
ほーら、本醸造でもこんなにオシャレな外観です。ありがたいことにちゃんと冷蔵販売してる店を見つけたのでありがたく購入してきました。値段もちょっとオシャレ(?)で4合1,300円(税抜)。
僕はこれのぬる燗が大好きであります。全然派手さはないけどホッとできるというか、いくらでも飲める感じ。値段を考えるといくらでも飲めなくなるのがちょっと難だが(ケチ)。
こういうお酒が居酒屋とかで気軽に燗で飲めるといいのだけどね。
月丸 特別純米
「月丸」には普通の純米酒もあるが1升瓶のみで供されているもよう。4合瓶となるとこの「特別純米」になる。値段も特別な1,450円。
裏ラベルには、出ました!『吟醸造り』と書いてある。僕はかねがね、いわゆる純米吟醸酒≠ニ吟醸造り純米≠るいは吟醸純米≠ニの間に差異はあるのかという疑問を投げかけてきた。最近1,400〜1,500円くらいの価格帯の吟醸造り純米∞吟醸純米≠やたら見かけるような気がするもんで。たしかに純米吟醸≠ニ表示されているものはもう少し値段が高く設定されていることが多い(と思う)。ということで、僕は1,400〜1,500円くらいの価格帯の吟醸造り純米∞吟醸純米≠買ってきたときはあんまり吟醸と考えずに飲むようにしている。
さて。まず少し冷やして。適度に旨いと思うけど、劇的に感動するほどのものではないかな。ならばぬる燗で。うーん、たしかに味はふくらむ、でもちょっとごてごてし過ぎる味になってしまうなあ。つまりこれ、吟醸酒に燗をつけたときに感じる味。ということは、この商品は吟醸酒と認定してOKということです。
というわけで、どういうスタイルで飲めばいちばん旨いのか、現在まだ模索中です。
■ 見えますか?
八王子には田町という住所の、狭い一角がある。ここがかつての遊郭の跡であることは知っている人は知っているわけで、僕も期待に胸をふくらませて(何にだ)行ってきました。ただし誤算がひとつ。途中ですっかり暗くなってしまい、デジカメで古い建物の画像を撮影はしたものの、こーんな感じで暗くしか写らなかったのだよん(夜景モードで撮ればよかった)。
ま、たしかに往時を偲ばせるものはわずかながら残っているものの、わざわざそのためだけのために訪れる価値があるかといえば???かな。現在は比較的閑静な住宅街になっているので、歩くときは迷惑かけないようにね。
ところで、今回↑で紹介した「月丸」の2アイテムは、その田町にある量販店(繁盛してる)で買ってきたものです。