栃木県
 北関東3県全般にいえることだが、カップ酒は蔵元周辺のピンポイント的に売られていて、その土地に行かないとなかなか手に入らない。これこそ真の地酒といえるのだろうが、拙サイト的にはなかなか苦労が多い。

開華
 ラーメンでおなじみ、佐野市の銘酒。現在全量特定名称酒であるようだ。だからカップ酒も本醸造(210円)。
 厄除け大師の前にある佐野市観光物産館では「開華」のカップ酒が大量に、かつ冷やして売られているのでありがたい。店員がちょっとアレだが。
 もうひとつ苦言。蔵元がキャップのところにせっかく「本醸造」と表示し、出荷年月をスタンプしているのに、ご丁寧に物産館で販売管理用のバーコードを上から貼り付けてそれらが見えないようにしてあった。こういうことは、してはいけません。
 さて、このカップ酒、遠目から見たら某最大手カップ酒と判別がつかないデザインである。この擬似ワンカップ″ナ近比較的少なくなってきたからかえって微笑ましくも思う。ちなみにキャップはご覧のとおり素敵なデザインです(バーコードが邪魔だが)。
 さて、味。これが非常に綺麗で旨い。本醸造って案外独特のエグ味があるものが多いのだが(アルコール添加量が少ないからじゃないだろかというのは私の勝手な個人的見解)これは本当に綺麗。かつ適度にコクがあるから本当にグイグイ飲める。ちょびっと冷やしてやるのが一番かな。



東力士 ふるさとカップ
 一昔まえ、デパートの酒売り場に並ぶ「東力士」の古酒は垂涎の的だった。もうちっと給料をもらえるようになったら買おうと思ってたら、最近あんまり見かけなくなっちゃった。
 ということで、県外では高級酒のイメージのある銘柄であるが、栃木県内ではごく大衆的な蔵元であることがわかったのが最近。この「ふるさとカップ」も華厳の滝の写真を使っただけのお手軽なラベルである。まあ味についてもさほど期待してなかったんだが…
 これが旨いんである。まさに濃厚甘口そのものの味で、そういうのが苦手な人は全然ダメだろうが、こいくち好みのマニアには大満足であった。
 ちなみに、新宿南口高速バスターミナル近くのコンビニでは「ふるさとカップ」のにごり酒が置いてある。もちろん無糖。







燦爛 笑い閻魔カップ
 比較的大きな蔵元の本醸造カップ(税抜き243円)。なかなかインパクトのあるいいデザインのラベルである。これで味が素晴らしければ言うことないのだが、まあ普通の本醸造の味。あまり面白みを感じなかった。
 ところでこの蔵元、普通酒の1升瓶に家庭用洗剤をおまけにつけて売っていた。なんだかなあ。

 








仙禽
 栃木県内で蔵元がもっとも多いのが小山市。というわけで市内をかなり時間をかけて歩いてみたのだが成果ほとんどなし。ちなみにこの小山という町、かなり寂れてやばいことになっているように感じたが気のせいか(2003年、駅前に大きなビルできたみたいだが)。
 で、市のはずれ、両毛線思川駅前の酒屋の自販機でやっとこさ見つけたのがこれ(230円)。ちなみにここの酒屋は「美田」でブレイクした小林酒造の酒を古くから扱っているようだ。「美田」を置いているかは怪しいが、興味のある人は行ってみては。
 まあ、アルコール分14度の本醸造酒という、あまり積極的に取り上げたくないタイプのカップ酒である。最近は蔵元の中にも『今までの日本酒はアルコール分が高すぎた』として、積極的に低アルコール酒に取り組むところが出てきたが、あくまで個人的な嗜好だがちょっと気に入らない。この酒も14度らしいコクのなさが気になった。しかし欠点はそれだけで、本醸造らしいきれいな味で後口も良かった。これからはこういう酒が増えて行くんだろうねえ。




 灯台下暗しというか、JR宇都宮駅1階の栃木県産品ショップをチェックしていなかったのは迂闊だった。ちゃんと地元宇都宮の「菊」とかの「澤姫」を売っていた。
 こちら「菊」の醸造元・虎屋本店は宇都宮市本町というから市内のど真ん中にあるのだろう。以前市内を歩いたときにそんな蔵元の存在まったく頭になかった(駅からずいぶん離れてる「大英勇」の前とかは通ったのに)。きっと餃子食うことで頭がいっぱいだったのだろう。
 虎屋本店の酒は今年の鑑評会でも金賞とったみたいだし実力はあるようだ。しかしなによりこのデザインが素晴らしいね。久々にデザインでグッとくるカップ酒に出会った。
 で、味なんだが、全般的に平板な感じがする、でもその割りにぐいぐい飲めてしまう、不思議な酒。こうしてするする飲めるってことは決して悪い酒ではないんだよな。




  
澤姫
 こちらは全国的に評価の高いお酒、たしか三増酒は全廃してるはずだ。ただ心配なのが蔵元のホームページ、もう2年以上更新されていないばかりか掲示板も死んでいる。最近は蔵元自らサイトを立ち上げられているところも多くて嬉しい限りなのだが、一方でサイト運営をパソコンに強い若い蔵人さんに任せたりしているとその蔵人さんが蔵を離れた後の更新がパタっと止まってしまう、なんてこともあるようだ(「澤姫」のサイトがこのケースに当てはまるかは知らないが)。
 カップのデザイン的にはまあ極めてオーソドックスといえる。「菊」とは好対照だ。あ、値段だけど「菊」「澤姫」どちらも195円(税抜き)だった、と思う。
 「澤姫」の酒質は繊細、といわれているがこのカップ酒もなんかそんな感じ。普通酒なのだからもっとドンと構えてもいいのだろうがなんだか頼りない感じの味。そこはたしかに欠点といえるがやはりこれもするすると喉を通っていくのよね。出荷したてのやつなんかはきっと旨いんだと思う。

 

 


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