滋賀県
 カップ酒もあるところにはあるようだが、どこにでもあるわけではないので探し出すのは結構困難。幸い拙サイト掲示板の過去ログに、詳細な探索レポを載せて下さっている方がいるので、その辺りから見つけてくだされ。

松の花
 湖西線近江今津駅構内の古びた売店で売られていた。その名もマツカップ。お隣新旭町の酒である。
 今津というと「琵琶の長寿」が有名だが、あちらはさすがにどこ行っても売っているというわけには行かないようで、その分こちら「松の花」のシェアが大きいようである。普通酒にも糖類入れてないようである。
 で、このカップ酒は本醸造(たしか230円くらい)。本醸造のカップ酒ってどうも香りも味も似通っていて普通酒に比べ面白みに欠けると常々思っているのだが、これはヒットです。香り控えめながら味はキリっと締まっていて、冷やでもぬる燗でも旨かった。
 シチュエーション的に入手しやすいので、お近くにおいでの節はぜひ。







松の花 原酒
 話は全然変わるが、たまに京都で下車するようなことがあっても街中に行く機会も最近はほとんどなく(バスはいつも超満員だしタクシーは狭い道ぶっ飛ばすから怖いし)、せいぜい駅ビルの伊勢丹の日本酒売場を冷やかす程度になってしまった。ところがその、京都駅ビルの地下に、伊勢丹とは別の酒屋があることは全然知らなかった。先日拙掲示板で鮭野夢造氏がその酒屋、富屋における滋賀県のカップ酒の存在を知らせてくださったので、先日ちょっと見てきたわけである。
 これは↑の「松の花」の原酒版。上記が本醸造であるのに対し、こちらは上撰(普通酒)である。値段は290円(税抜)、というのは原酒(19〜20度)とはいえややお高めか。
 考えてみたら原酒のカップ酒というのは案外珍しい。僕なんかはそのままの濃さで飲むのが好きだから大歓迎だが、一般的に原酒はオンザロックで飲むよう“指導”されるケースが多いから、カップでそのままグイってわけにも行かず、そういうところがカップ原酒が流行らない一因にもなっているのだろう。
 とはいえ、こちらは好きだからちょいと冷してグイッとあおる。うん、さすがに度数が高いからガツンとくる。しかし、甘味があって旨い。ただし、飲んでると喉が渇くからチェイサーを脇に置いておくとよろし。








御代栄 しぼったそのまま一番酒
 ご存知、北島酒造(株)の大ヒット商品。僕がこれを初めて飲んだのが6年前、当時はこういうタイプの酒を「ふなぐち菊水」くらいしか知らなかったので、旨い旨いと大騒ぎして飲んでいた。今では各地のしぼりたてを飲む機会も多いので騒ぐこともなくなったが、こういう濃いいお酒を通年飲むことができるのは嬉しい限りである。
 ただし、濃いいのはお酒のラベルも同様(ていうか、同社の社風?)で、手元に残る6年前のラベル(4合瓶)には「吟醸新酒の香り(いまも使ってるコピーだが、この商品自体は吟醸酒の要件を満たしていないようだからちょっと微妙だな)」「感動の生一本」「贅沢仕込」「美容と健康に米100%(醸造用アルコールに米とりのを使用しているからだが、大手がこういう表記したら袋叩きにあうだろうに)」「健康を考える会会員」などの文字がさほど大きくもないラベルにコテコテに踊っており、その他の商品のネーミングも含めてちょっと苦手だったりする。
 これは、そのカップ酒版。↑と同じく京都駅ビル地下の「富屋」で購入。340円(税抜)。
 ところでこの商品、ラベルには「生酒 蔵元直行便」と書かれているがキャップには「生貯カップ」とある。おそらく生貯蔵酒なのであろうし、カップ酒の酒販店での扱われ方を考えれば生貯のほうがいいだろう。しかし、一方で「生酒」と書かれているのにいかがなものか。僕はかつて拙サイトでも同様のケースについて触れたことがあり、後日ひと騒動起きるきっかけとなってしまったのだが、酒の世界における製品表示については他の食品に比べてまだまだアバウトな部分が多すぎる、と思う。(これ書いた後で同社のサイトを見てみたら、「生カップ」と書かれている。ますますもってよくわからん)
 なんだか悪いことばかり書いてしまい申し訳ないが、感心したこともある。プラスチックキャップの上にシールが貼られており、「究極 凍結酒の作り方」と題された“提案”が書かれている。要はフリーザーで凍らせればお酒のシャーベットができますよ、ということなのだが、大きな瓶ではなかなかできない飲み方を提案するあたりはさすがといえよう。カップ酒はもっといろいろな造られ方、飲み方がされていい。
 僕はといえば部屋の冷蔵庫が非力ゆえ凍らせることができず、冷え冷えに冷えたやつを飲むにとどまったが、それでもやはり旨かった。度数の高いお酒が苦手な人に対しても、こういう風にキンキンに冷して供すれば喜んでもらえるだろう。

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