三重県
小規模な蔵元が多く、地元を中心にひっそりとカップ酒が出回っている印象があるのだが、昨今のブームによって日の当たるところに出てくるアイテムが増えて行くかも。
亀山 浮紅葉
亀山市の市街地にある山形屋酒店のプライヴェイト・ブランド。製造元は若戎酒造である。若戎酒造のカップといえば缶入り「義左衛門」が昔からスタンダードアイテム、あと普通のガラスカップも観光地などでよく見かける。
さて、この「亀山 浮紅葉」は、アル添吟醸酒である(250円くらい・・・だったかな)。吟醸酒のカップといえば最近、フルネットの社長のコラムがちょっとした物議を醸した(当該コラム、なぜかインデックスページからのリンクが切られている・・・どこかからか圧力かかった? もっともページそのものが削除されたわけではないので、「カップ酒」「欠陥」でググればすぐ見に行ける)。要はカップ酒の場合構造的に、時間が経つと吟醸香が抜けてしまうので不適という主旨。かつて拙サイトの掲示板でも同様の趣旨の発言をされていた方がいたように記憶しているので、テクニカル的にはそういうことなのだろう。私自身はカップ酒=1升壜や4合壜の商品を酒質も含めてミニアチュライズしたもの≠ニいう認識はまったく持っておらず、一般商品に比べ流通・販売過程でぞんざいに扱われるのは当然だから多少の味落ちがあるのは仕方あるめえ、と日頃思っているのでさほど重要な問題と考えていないのだが。ただ、社長が上記の論拠で「カップ酒は本物の日本酒でない」「カップ酒ブームは日本酒衰退の道へとつながる」と結論づけているのはどうにも飛躍しすぎで「しょうがねえなあ・・・」とため息をつかざるを得ない。しかしまあ、一億総マンセーよりもこういう鬼っ子≠ェいるブームのほうが余程健全だとは思う。
たしかにこのカップ酒、やや吟醸香が抜けたのではと感じられるフシがあった。しかしそれもよし、アウトドアで風に吹かれつつ傾ければ、風の薫りは吟醸香にも勝るってものだ。(H17.10.3自棄記)
御山杉 スギカップ
名古屋からJR関西線に乗り、桑名の次・朝日駅に到着する直前、車窓左手に見えるのが稲垣酒造の蔵元。酒屋を併設しているようで、カップ酒自販機の姿を認めることができた。そこで早速下車してチェック。
カップ酒自販機のサンプルには値段210円、糖類の名が記された青いラベルの商品がディスプレイされている。一方隣の大型多セレ自販機には黒字に白で銘柄が書かれたプリント壜のカップが180円で、こちらは糖類無添加の模様。どういうこと???
とりあえず、カップ酒自販機のほうに210円を投入してボタンを押してみた。ゴロンと出てきたのはプリント壜のほう、ちゃんと30円も戻ってきた。つまるところ、スペックアップしたうえに値段も下げたということか。素晴らしい。
カップのデザインはちょっと「蓬莱泉」を髣髴とさせる。なお、フタに名前が記されている御当主は近年亡くなられ、今は娘さんが中心となって造りに当たられているようだ。
なかなかしっかりした味で、値段を考えれば十分満足できる。(H17.9.19 自棄記)
秀粋鉾杉 杉の子カップ
「鉾杉」は多気町の地酒で、そこそこの量造られているようだ。私は現地は未訪なのだが、鈴鹿市あたりののスーパーでも「秀粋(佳撰クラス)」の1升壜を売られているのを発見した。
このカップ酒は、三重県や愛知県のコンビニで時折見かける。どこにでも置いてあるわけでなく、どちらかといえばなんでこんなとこに?%Iなコンビニで多く発見する傾向にある。値段は204円だったか。
私が購入したものは出荷後約半年経過したものであったが、その割には味が崩れていず、結構旨かった。(H17.9.19 自棄記)
笹の世 ジョーカップ※廃業したもよう
上野市(現・伊賀市)市街地からちょっと離れたところにある渕田酒造という蔵元に行こうとして途中にあった酒屋の自販機をチェック。カップ酒の自販機があるにはあったが使われていない雰囲気。もともとはワンカップ大関の自販機だったようだが上から紙がかぶせられている。しかしよ
く見ると『好きです伊賀酒』というステッカーが貼られており、もしやと思いお金を投入してみる…戻ってこない(よく時代物のカップ酒の自販機が使用不能の状態で放置されている。喜び勇んでお金を入れたが戻ってきてしまった時の落胆といったらない)。210円投入してボタンを押す。ゴトゴトと音を立てて出てきたのはワンカップ大関でなく「笹の世」なる渕田酒造の酒。しかも金印なのに三増じゃない。嬉しくて小躍りしてしまったよ。
←これが稼動しているようにみえる?(左のコーヒー自販機も結構ベタ)
そんなわけでゲットできただけで十分満足なんだが、「ジョーカップ」というネーミングも変でグッドである。名醸会という団体が出している酒のようだが詳細は不明。
味なんだが…旨みと雑味のボーダーライン上からわずかながら雑味の方に落ちてしまっているというか、ひとつ転べば絶品の味になりそうだが残念ながらそうなっていないという微妙なところにあるように感じられた。(H12.1.16自棄記)
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