箱根山
―井上酒造(株)―


■普遍的すぎるネーミング
 どこの世界にも名前負けするやつってのがいる。落語界だとぺヤングおじさんこと桂文楽、女子アナなら小川知子(4月からニュースキャスター)競輪界なら中野浩一(福岡47期・B1、って誰も知らんか)が挙げられるだろう。
 さて、我が日本酒の世界に山≠あしらった銘柄の酒は数多い。月山・赤城山・天覧山・丹沢山・妙高山・八海山・立山などなど。そしてそんな中でもそのポピュラリティにおいて最も偉大な(つまり、土産物で扱いやすい)ネーミングの酒がこの「箱根山」だろう。なんてったって箱根といえば超A級観光地、かつて新春スターかくし芸大会(高橋圭三が司会してた頃ね)は箱根の山を境にして東軍と西軍を分けてたくらいである。どうでもいいことだが。
 一応断っておくが、「箱根山」の酒質が名前負けしてるなんて一言もいってない(では冒頭の前フリはなんだんったんだと訊かれると・・・)。強いていえば蔵元所在地が箱根からかなり離れた足柄上郡大井町であるところがちょっとなあ、という程度である。
 ひとつ「箱根山」をプッシュする事項を紹介しよう。日本産清酒輸出機構≠ネるグループに参加、日本産の清酒を輸出して世界にアピールする大任を果たしている、ってそのまんまやんけ。
 恐らく輸出品は純米中心と思われるが、地元で良く見かけるのは断然普通酒。上撰の1升瓶が定番商品である。佳撰は1升瓶(肩ラベルに「かながわ」と書かれたもの)は無糖加(たしか2年前までは三増だった)だが4合瓶は残念ながら糖類入り、しかし加糖商品の小売店への流通量は極めて少ない。少しずつであるが品質の底上げを図っているようだ。。


■箱根山で「箱根山」を買う
  その定番商品の上撰なのだが、1升瓶はよく見かけるものの手頃なサイズのものが地元ではなかなか見つからないのですよ。ではどこへいけば買えるか。観光地の土産物屋である。
 よく観光地で冷蔵管理されてない大吟醸など買い求める御仁がいるが、そんなの絶対ダメ。土産物屋で買うのは普通酒(含むカップ酒)に限る。普通酒なら多少の間店晒しにされていてもボディーが強いのであまり変質しないし、もし買ったものが不味くても値段が安いからあきらめがつく。そんなわけで「箱根山」上撰を求めていざ箱根へ。
 結論からいいますと、簡単に見つかりました。まず箱根湯本駅構内の土産物屋で。陶器入りの原酒も置いてあるがまあ普通のやつを買い求めるのがよかろう。ちなみにこの土産物屋には「酒田錦」なる、委託醸造蔵ではあるが超マイナーなブランドも置いてあるので要チェック。
 ちなみに今回僕が買い求めたのは箱根関所跡バスターミナル内にある土産物屋。ここは日本酒の品揃えがなかなか充実していて、「箱根山」はもちろん、静岡県の思わぬ蔵元の箱根<uランドの銘柄を売っていた。もちろん土産物屋ゆえ管理状態にはまったく期待できないが、面白いアイテムを探すには結構適している。
 しかしですねえ、ここは店員が・・・。逆ドキュンというか地雷を踏まされるというか、その接客態度は凄いよ。百聞は一見にしかず、みなさんも自分の眼で確かめてみては。。


■飲んでみました
 ちょっと紹介する順序が逆になりますが。。

箱根山 純米酒
 その土産物屋でも純米酒となるとなかなかお目にかかれない。そこでまたお世話になってしまいました、小田原ウエストモールのワールドリカーショップ(これまでロビンソン百貨店≠ニ呼んでいましたが直接関わりがないことがわかったのでこれからはこう呼びます)。500ml入りで800円。
 注目すべきはラベル左肩に表示されているS.O.C.つまり原産地呼称。輸出機構だとかS.O.C.だとか、いろんなことやってるのね。
 さて、これまで飲んできた「智恵袋」や「曽我の誉」よりもちょっぴりお高いこともあるのか、やはりちょっぴり旨い。特に常温で飲むときの純米らしいコクはジャストミートである。燗をつけるとちょっと酸味が強まるが、それでも結構飲める。でもやはり常温がベストか。



















箱根山 上撰
 その箱根で買ってきたこの蔵元のレギュラー酒。4合入りで820円。まあいい線ね。
 自分が買ってきたやつは昨年12月の製造、既に3か月間常温(あるいは暖房下で)放置されたと思われ、正直ちょっとびくびくもんだったのだが・・・これOKです。というか旨いっす。常温だともうひとつピントが定まらないのだが上燗にすると一変、甘味がぐっと増す。
 ただ一応断っておくが、これはあくまで普通酒の基準として旨いということであり、いくら燗上がりするからといって純米酒のそれと比較することはナンセンスだということ。おでんの屋台でガラスコップに上燗(熱燗でもいけそうだが、ガラスが割れそうで怖い)でやるのが好適、てな感じだろう。




















■町のランドマーク、第一生命本社
 観光資源というわけにはいかないが、大井町を訪ねるといやがうえにも目に入るのがこのオフィスビル。『かながわの建物100選』にも選ばれている由緒なるビルである。なんでも昭和40年代の会社建築の特徴をよく表しているそうな。
 そこでここではいろいろな角度からみた第一生命本社を紹介しよう。

御殿場線線路の背後にそびえる。鉄ちゃん向きカット(松田駅構内連絡橋より)
故・トーヨーボウルの向こうに。 若人の里¢蛻芍キ泉の背後に。ちなみに若人の姿皆無。







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