群馬県
群馬県には大きなメーカーがないので県産酒のイメージがつかみにくい。いくつかの街を歩いてみたが、三増をやめている蔵元も多いみたい。
榛名山
高崎駅内のキオスクで購入し、新幹線内で「鳥めし」をつまみながら飲む。…15分後、頭痛に襲われる。
僕は大の普通酒好きだし(もちろん三増酒を除く)多少出来の悪い普通酒を飲んでも体調に以上をきたすなんてことはまずないのだが、この時ばかりは本当におかしくなった。この酒のにおいや味はかつて散々痛い目にあわされた三増酒に近いものがあった。
ラベルに原材料名が明記されているのだから三増では断じてないだろう。あと考えられるのは高温多湿の場所に長期間置かれて変質してしまったというところか。
ちなみに、ラベルの製造年月欄に何も記載されていなかった。この点については蔵元に猛省を促したい。
三波石
↑の印象があまりに強烈だったために群馬の酒にはしばらく尻込みしてしまっていたのだが、それではいけないと思い直して改めて群馬県の酒造場一覧を見てみると、藤岡市に蔵元が結構集中している(4場)のがわかった。で、早速行ってきました(1999年10月)。
藤岡市はJR八高線が通るこじんまりとしたいい街なのだが、ご存知のとおり例の教団がらみで街中騒然としていた。そして市内の蔵元は結束して、1升瓶を買い求めるとその代金の何%かが対策委員会だかの財源になるというキャンペーンを張っていた。
それはそうと、藤岡市の蔵元で県外でも知られているのは「巌」だろう。しかしここは糖類添加商品あり。他の3場はないもよう。うち2場でカップ酒を出していた。
こちら「三波石」は普通酒が山廃仕込だと『日本酒全蔵元全銘柄』に書いてあった。カップ自体には何も記載されていないが、実際飲んだ印象は山廃っぽいな、つまり冷やではべったとした感じだが燗つけるとまろやかになる、という感じだった。
都初雪
初雪なので「スノーカップ」。
値段は「三波石」と同じく194円(税抜き)。値段もそこそこ安くて結構だが、とにかくこれが大掘り出し物。本当に旨い。思わぬところで素晴らしいカップ酒に出会う、これだからやめられない。
写真ではわかりづらいが、カップ酒でありながら精米歩合が記載されているのも素敵だね。
力鶴
水上温泉周辺ではいちばんメジャーな銘柄。『尾瀬の地酒』を謳っているのでそちら方面も強いのだろう。が、全国的にはまったくマイナー(ですよね)。
僕がこれを買ったのは新幹線上毛高原駅前にある土産物屋。上撰が260円、この精撰が240円と、いかにも観光地な価格がついていた。ちなみにJRの駅とかでは上撰が230円で売っていたが、精撰はここでしか見つからず。
「力鶴」の蔵元、永井酒造(株)は他に「谷川岳」という商品群もかなり出している。共に水上町内のスーパーに大量に置いてあったが、三増酒の存在は確認できなかった(にごり酒も糖類無添加)。
さて、別にそれほど期待をかけずに飲んでみたのだが、これは旨い。ほどよいコクがあり、雑味は少ない。あまり燗上がりするようではないので、少し冷やして飲むのがベストとみた。
※「全国的にはまったくマイナー」なんて書いてしまったが、おいおい、これ「水芭蕉」の蔵元だったのですね・・・全然気付きませんでした。恥ずかし。
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