野外でカップ酒に燗つける、最良の方法!



 カップ酒ブームの恩恵により、全国の名だたるカップが容易に入手可能になった。それらの中には生もと、山廃造りのような、燗向きカップも少なからずある。
 いや、決して生もと系の酒すべてが燗上がりするという保証もないのだけれど、とりあえず試すだけは試してみたいとは思うわけで、しかし私のようにアウトドアでカップ酒を愉しむ機会の多い人間にとって、どういう手段でカップに燗をつけるか、これまで試行錯誤の連続であった。キャンプで使うような小型のガスストーブを使って湯煎してみたこともあるが、いかんせん風の影響を受けやすく、湯が沸くのに相当時間がかかり、結果として短気な私は待ちきれずに極ぬる燗状態で口にする羽目となる(出来の良いカップならそれでも十分旨いわけだが)。だいいち、火を使うからどうしても場所を選ばざるをえない。
 そんなこんなでいろいろ逡巡した結果、ある商品と出会ったことにより、完璧なカップ酒燗を愉しめるようになった次第である。みなさんも是非お試しあれ。

@用意するもの
・燗向きカップ酒
(当然)
・「モーリアンヒートパック」
(アルミニウムの水酸化反応を利用した発熱剤)商品上は防災用品にカテゴライズされるようだ。私は東急ハンズで購入。楽天等でネット通販もあり。
・サーモマグ
(各社から発売されているが、私が買ったのは・・・すみません、メーカー不明。とりあえず東急ハンズで購入、容量約270mlのもの=ここ重要)
・水
(別にミネラルウォーターや水道水でなくても、川や湖の水でOK。ただあまり汚いのは気分的にちょっと、ね)














Aヒートパックの発熱剤をサーモマグの底にセット、規定量の水を注ぐ
「モーリアンヒートパック」を買うと厚手のポリ袋がついてきて、そこに温めたいものをセットして水を注ぐよう指示されているが、正直安定が悪くて使い物にならない。その点サーモマグは安定している(ベンチ等の上に置ける)上、たいていは取っ手がついているから、水を入れた後別の場所に持ち運ぶこともできてたいへん便利。










B発熱が始まる。カップ酒のフタを開け、サーモマグにセット

容量約270mlのサーモマグ、ご覧のとおり1合カップの座りが非常によい。これより小容量だとカップが入らないし、大き過ぎるとカップがマグの中で傾いたり倒れたりする恐れがある。

















Cカップの中の酒がいい燗加減になるには、10分程度かかる。その間、間が持たない人は、もう1本カップ酒を用意しておいて冷やで飲みながら待っててください(私はいつもそう)。もちろん缶ビールでも可。


Dあとは景色を愛でながら、思う存分カップ酒燗をお愉しみください。飲みかけのカップをマグに戻しながらのんびり飲めば、ぬる燗から上燗まで温度による味わいの変化を愉しむこともできる(発熱剤は、結構長持ちします)。





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