風力を建てよう
デンマークでは、数人で出資し、風車を建てて お金儲けをすることがあります。
日本で、これが可能か検討してみましょう。
風車を建てる場所として、以下のことを検討しなければなりません。
デンマークでは、農民が農地に風車を建てます。よってデンマークには以下の利点があります
電気のネットワークが、グリット状で 連携点が1万V 住民も電圧変動になれています。
デンマークでは、多少 電圧が下がっても あまり気にしていません。わたしが いたときも電気が暗くなったりしてました。
これらのことを考慮すると、日本では 平地が多く 風が強い 北海道か九州が優れています。
個人的には 北海道で検討を始めてみましょう。(台風がこないと言うのもメリット)
事業を成功させるためには 年間平均風速 7m/s以上で 近くに変電所があり 安く土地を貸してくれる 真っ平らな場所を見つけることが必要です。
風車を建てる場所が、決定したら以下のことを検討しなければなりません。
最初に考えなければならないのは お金の問題です。
地球に優しいからだけでは この計画は 挫折します。
現在、政府より 風車を建てる際 補助金制度があります。
この中で、個人で使えそうなのは ”新エネルギーの導入を行う事業者への助成制度”です。
これですと、債務保証と事業費の一部補助(補助率 1/3)になります。
要するに 建てるお金の1/3を 国が出しましょうと言う意味です。(個人の例はありません)
この他に、税率も安くなる制度もあります。
では、風力発電設備はいくらするのでしょうか。この質問が一番難しいところです。
この値段が 一人歩きすることは 大変危険ですし 台数 規模 土地の状態等で ころころ変わる数値だからです。
安くなる条件としては、航空法が適用されない場所、アクセス道路が確保されており、港から近く、地盤が安定していて、土を捨てる場所があり......と言う風になります。
ここでは、KWあたり 20万円とします。(かなり安めです)
800kW級 風車1台を建てたとすると 1億6千万円になります。
もし、NEDOの申請が通れば 1億円の自己負担になります。
一般的に 風車を複数台建てる際は 卓越風向に 平行に3D 垂直方向に10Dと言われています。
電気の安定度から見ると1/ √n(n:台数)で安定するといわれています。(竜飛の実績)
ただし、建設コストは 台数が少ない方が有利になります。
最期に、系統の強さですが 電圧降下と 周波数変動の問題があります。
これは、専門家や電力会社と協議する必要があります。
もうすこし、建設費について検討してみましょう。
収入について考えます。
ここで、買電(電気を売る)をするかしないかに分かれます。
ここでは、買電のみについて 書きます。
電力会社は、買電に関して通常2つのメニューを持っています。
電力会社は、電力ピークに合わせて、発電所を建てます。
日本だと、夏の昼間になります。
風力は、風のあるときに発電するため この電力設備の削減に全く寄与しません。
電気代は、設備費できまるため 風力で発電した電気をあまり高く買うことが出来ません。
買えば買うほど電力会社が損をすることになります。
また、風車は電力供給側(電力会社)にとって じゃまになることがあります。
このことから、これ以上の電力単価は望めそうにはありません。
私の個人的な意見では、自然エネルギーに関して 国が購入価格に補助をしないことには日本の風力は難しいと思います。
この発電所では、設備利用率が30%とします。(かなり風が強いです)
年間発電量=800kW×24時間×365日×0.3=210万kWh
年間収入は、すべて買電した場合 2300万円になります。
この他に、近くで 風車饅頭とかを売れば収入になるかもしれませんが...
収益 2300万円とすると、NEDOの申請が通ったとすると 1億円の負担なので、約5年(年間費用)で元を取れることになります。
商売としては、あまりよい方ではありません。
しかし利点があります、材料費がただなので 6年目以降は 毎年 2千万円の売り上げになることです。
20人 出資者を集めたとすると、1人当たり 500万円の出資です。
そうして 6年目以降は 年間100万円の利益になります。(たぶん配当は 50万円ぐらいでしょうが)
よい面ばかりを書きましたが、当然 リスクについても考えなければなりません。
ここで、いくつかの例を挙げます。
初期の風車に、トラブルが多かったため 保険料は 一般的に高いといえます。
車と同様に メーカ、設置場所によって保険料は変わるべきと考えます
そのため、多くの風車は 保険に入れない状況です。
デンマークの研究(1511WECs)によれば、故障の20%は制御系、36%は要素の故障トラブルです。
しかしながら、どんな自然環境でも壊れない風車を作ることは コスト高になります。
アメリカでは、壊れた風車は そのまま放置して 次の風車をたてるそうです。
天災で 一番多いのは 落雷です。
TVで放映された 松任の風車ブレードが燃えるシーンを見られた方もいるのではないでしょうか
これを防ぐためブレードメーカ(LM社)は ブレード先端に雷を落とす場所をつくり 安全に落雷させます。
当然 落雷の少ない場所に建てるのも 対策の1部です。
風が吹かないのは、防ぎようがありませんが 変動は6%以内であるという研究もあります。
電気料金は、原料を輸入しているため 円の変動の影響をうけます。
もし、大幅な円安が起これば 買い取り価格は高くなります。
これらのリスク、メリットを考えると、個人では日本では風車はすばらしい投資とは思えません。
投資ファンドとしてみる手はありますが...
日本にて個人で風車を建てるには 現状では難しいと思います。
ではなぜ、デンマークでは ほとんどの風車は個人所有なのでしょうか?
よって、日本で個人所有風車を建てるには、これらの条件が大切になりそうです。
追記:入札制度、大型機の問題点を追記しました